売り尽くしセール 総括

2005/7/21

最終売り尽くしセール。出社してみたら今日の午前中までは受け付けてもいいよ、ということなので、お言葉に甘えてもうひと踏んばりさせていただきました。
昼をすぎて、いよいよ本当に申し込み締め切りとなり、しばらく放心。
それこそ午前中まではウンコする間も惜しいくらいに働いていたので、午後になってまずはウンコをもりもりしました。そして細かく計算してみると、今月の達成率は680%。手取りインセンティブは13万。

680%て。いくら最後の叩き売りとはいっても、そりゃ初めの目標設定がおかしいだろ、とお思いでしょう。
その通りです。
初めの設定がイージーすぎるのです。ぼくはたまたま前職でも似たような法人営業をしていて適正があったので、難なくクリアできる数値でした。前職で同じ部署にいた人なら、だれだってここでは同じくらいできると思います。その程度の目標です。
ただ、難なくクリアしてしまうとその程度の目標だということがバレてハードルが上がってしまうので、常に95%〜105%くらいになるように生産調整してあとはサボっていました。しばらくのんびり食っていけるくらいのネタを隠し持っていたのですが、生産がストップしてしまうのでそれを慌ててかき集めてみたら、果たして680%になっちゃった、というわけです。設定の100%が低すぎるのです。


では、組織全体となるとその低すぎる100%に遠く及ばないのはなぜか。その理由の一つはもちろん、働く人たちがバカすぎるからです。

端的な例でいうと、日本語がメチャクチャです。ときどきサボって周りの電話の声に耳をすませると、おかしな日本語やバカ発言が溢れていて笑えます。
住所の確認をしているらしく、「茨城県・・・チクナミ郡ですか?・・・あ、ツクバ郡と読むんですか」というのが横から聞こえてきたときには我が耳を疑いました。
「よろしかったですか」「〜のほう」という、ほうぼうで指摘されまくっている悪しき接客用語は、むしろ標準語です。
尊敬・謙譲という二方向が混在する敬語は難しいらしく、一方向の間違った丁寧語に集約する傾向にあります。たとえば「見る」の敬語(=彼らにとっては丁寧語)が「拝見する」、「言う」の敬語(=同じく丁寧語)が「申す」だと誤解している人が多いです。「お送りした資料を拝見していただけますか」と言ったり、相手が言ったことに対して説明を求めるときに「○○と申しますと?」と返したりしています。しかもみんなが同じ間違いをしているから恐ろしい。
あとは「とんでもないでございます」とか、ちょっと首をひねりたくなる表現がいっぱい。「決めかねることはできかねる」というのも「分けあえるパケあえる」みたいで笑えました。「できかねる」の時点で可能の意味がダブってしまっているうえに、さらに決めかねるんですから、結局決めるのか決めないのか。わかりかねます。
ところで勘違いしてほしくないのですが、別に日本語が間違っていても、ほとんどの局面においてそれは気にするべきことではないんですよ。言語学の研究は「正しい言葉」なんていうものはないという立場に立つのが前提です。ら抜き言葉だって全然OKです。それどころか、ら抜きだって一定のルールに基づいて発生している実に言語学的な現象なのです。よくなくなーいなのです。なくなくなくなくなくセイイェーイです。
でも、それが電話による法人営業の場合は、話が別ですよね。受話器から聞こえる声がほぼ全ての情報なのに、それがへんな日本語だったら。ぼくが企業の担当者だったら、そんな人からは買いません。
もちろん日本語がどう、というのはあくまで一例で、仕事の進め方は一事が万事その調子です。売れるわきゃありません。


だがしかし、もっと思うのは、どうして派遣元の社員たちは日本語にせよ仕事の進め方にせよ、彼らおバカさんたちの間違いを正してあげないのだろうということ。間違いを正しある進むべき方向に導くこと、それが管理者の仕事だし、それをしなければ組織を形成して動く意味なんてないのです。組織の上の人が機能していない。そっちのほうが大きな問題です。

ひとつ興味深い数字があります。
今のクライアントにはうちとB社と、2つの派遣会社が入って席を同じくしているのですが、B社の総括責任者の人はかなりできる人とお見受けします。隣の朝礼から聞こえてくる指示は的確かつ実際的で、うちのマネージャーが十年一日のごとく「今日のお休みは○○さんです」「体調に気をつけましょう」とか言っているのとは大違いです。
当然これまで我々とB社の間には営業成績で大きな差があり。具体的には、例の商品の獲得実績が、4−6月の3ヶ月ではB社1308ニポポに対してうちは726ニポポと大きく水を開けられていました。(単位はもちろん架空です。)
ところが7月は、これまでB社280ニポポに対しうちはなんと428ニポポ。逆転です!
が、ちょっと考えてみると、B社の4−6月の月平均実績は436ニポポです。B社が明らかに獲得のペースを落としているのがわかります。うちは、ぼくのほかにも何人かは最後の追い込みに走っているので特需が発生していますが、とはいえ全体となると4−6のB社の月平均とあまり変わらない。大フィーバーというほどのもんじゃないです。
間違いなくB社では、例えばすでに申込書を送ってしまったもの以外は取るなといった指示が出ているものと思われます。うちではどうか。「刈り取るものがある人は20日までに刈り取ってください」と、軽いノリでアナウンスがあっただけです。最後だから積極的に刈りに行けとも、慌てて刈ると後が大変だから刈るなとも、どちらとも言っていないのです。だから各人は、刈りたい人は刈り、そうでない人は・・・何をしているんだろ、知らないなあ。ともかく明確な指示がないのでみんなバラバラに動き、ひとりふたりがフィーバーしても全体でならすと中途半端な目標達成に終わるのです。
刈れでも刈るなでも、いずれにせよ指示がないと、どちらの成果も得られないということだ。

ぼくはこの先、会社組織の下で働くことも会社組織を形成することもあまり考えづらいですが、でもこの売り尽くしセールでよくわかりました。組織とは。会社の仕事とは。


時給の高いこのバイトは、あくまで学費を払うための仕事です。最後の学費を支払えるメドが立ったらすぐに辞めて、時給が安くてもいいからレストランに移ろうと思っています。(クイズ・ミリオネアの予選にも応募します。)
当初の計算では、学費をかせぐのに今のバイトで10月末までかかりそうな感じでした。
しかしきょう、午後をサボってずっと計算していたら、臨時ボーナス13万のおかげで9月末には退職できそうです。

うむ、叩き売りの倒産処分セールでも、働いた甲斐はありました。
食い破る日が少し近づきました。

祝!44445

2005/7/22

ぼくは自分のサイトの閲覧者数にあまり興味がなくて、いちおうアクセス解析は1日1回見るけどふーんって感じで。ちょっと前は日記才人の得票数とかを気にしていたこともあったけれどそれも飽きて。カウンタ周りのあれこれに、かなり無頓着なのです。3年もやっているわけで、そんなことでいちいち一喜一憂する気にもなりません。3年だったかな?4年かな?忘れちゃった。
というくらい、サイト更新は完全に生活の一部と化しており、自分の顔を鏡で見て今日はいけてるいけてないと一喜一憂することがありそうでないように、サイトの顔たるトップページにおけるカウンタについていちいち気に留めることもないのです。

が、そりゃあたまにはカウンタを眺めることもあるわけです。たまたま、いま何件なんだろうと思って見てみたら、なんと44444件じゃないですか。自分でキリ番ゲット。
これまたキリ番というものも、閲覧者としても管理人としても、ぼくが最も気にかけない部類の項目であり。
自分のサイトのカウンタを久しぶりに眺めたらそれがキリ番。朝の占いで、「今日の恋愛運は絶好調!恋人とラブラブムードで盛り上がって」とか言われても彼女いないしなあ、それに「本日のラッキードリンクはアップルタイザー」ってそれ何?何だかわかったとしても絶対飲まないだろうなあ、みたいな、そんな感じ。よくわからないけどそんな、なんとなく気まずいような無駄遣いなような感覚を覚えたのです。44444。

それにしても44444か。
考えてみると、増えもしないし減りもしないなあ、閲覧者。多くもなく、少なくもなく。中堅でもなく古参でもなく。
あれだな、テキマニで優勝したとかってのも、夢だな夢。ぼくとこのサイトを取り巻く川の流れみたいなものは、その前も後もちっとも変わりません。
そういえば「アクセス数について考える」という内容の日記は、半年に1回くらいな感じで定期的に登場しているような気がします。そして結論はいつも「100件くらいがちょうどよくて、それ以上増えると居心地が悪くなり、でももっと増えてほしいようなほしくないような」というところに落ち着くのです。落ち着くというか結論が出ないというか。今もかわりません。きっとそれがぼくとこのサイトを取り巻く川の流れです。


そんなことを、44444のカウンタを眺めながら少し考えていて、ふとF5キーを押してみると、おやカウンタは44446になりました。

だれか見てるんだな。

ま、それでいっか。

劇的!中の人

2005/7/24

10月に控える学費の最後の支払いへむけ、なんとしてもお金を稼がないといけません。そこで平日の昼のバイトのみならず、土日も単発のアルバイトを入れることにしました。
短期・日雇いのバイトをするにしても便利な世の中になったもので、ヤフーで自分の空いている日を登録すると「この日に働いてみませんか?」とメッセージがきて、それに応募すると携帯に電話がきていついつに面接に来てください、んで面接に行くと明日8時に中目黒集合、持ち物は軍手とカッターナイフです、ということでトントン拍子に働くことになる。まあ8時に軍手とカッターナイフを持参して中目黒に集合するだけで8500円もらえるのなら悪い話ではありません。

しかし!
世の中そんな甘い話はないわけで、ぼくは8時半にはもう後悔し始めることになります。
面接時に仕事内容は「個人宅のリフォームの工事があって、その際に出る解体材の搬出を6人でチームを組んでやってもらいます。リーダーがいるんで、指示に従ってもらうだけでいいから簡単です。持つのは重いものもありますが、だいたい壁時計を外して運ぶような、そんな感じだと思います」とか聞かされていたのですが・・・。
荷物むっちゃ重いの。
軽く2〜30キロはあろうかというブロックとか角材とか、そんなんばっかりで壁時計なんてどこにもありませんよ。しかもその角材はビンビンにクギとか出てます。現場に到着した時点で、周りの人がみな長袖だったのでおかしいなとは思ったのですが。クギが刺さって痛いので、体にしっかり押し付けて持つことができず変な持ち方になって重さ倍増です。
しかも現場は雑居ビルの3階。エレベータはなく、狭い廊下と階段を、ひたすら重い廃材を持って下りて上がって・・・。
さすがに思います。もうすぐ30歳だというのに、せっかくの土曜日に俺は何をやっているのだろう。しかし、6人チームの中には40すぎと思われるおっちゃんもいましたので、まあそういうこともあるでしょう。
ていうか運んでいるうちに、だんだんと意識が遠のいてきます。この時期になるとよく「野球部員、熱中症で死亡」みたいなニュースがありますね。ああいうのがあるといつも、死ぬまでってどんだけ練習したねんって思うのですが、ぼくは思いました。
うーん、これはキツい、死んでもおかしくないな。
もちろん死ぬ寸前のところで休憩が入るのでなんとか生き延びるのですが、決して体力派とはいえないワタクシにとってはマジでキツかった。ていうか、ぼくは単発ですがレギュラーでこういう現場を転々として働いている人もおり、その人ですら今日の現場はむちゃくちゃキツいと言っていました。やっぱり運ぶ通路が狭いのと階段を昇り降りしないといけないのが相当体力を奪います。

ちなみに現場はこんな感じ。



土方の人が部屋の中のものをドッカンドッカン壊しています。
よく「劇的!ビフォーアフター」で、「そしてついに、一大リフォームが始まった」とか言ってナントカの匠が、工事の人と3人組になって梁とかをベリベリベリっとかやってますよね。あんな感じ。
しかし、まのあたりにすると、思う。テレビで見ているだけでも思うと思うが、まのあたりにするともっと思う。
匠は絶対にあんなことやっていない!

午後3時ごろには解体の作業がひと段落して大きな廃材の搬出も少なくなってきたので、ぼくは現場でのガラ拾いを命じられました。小さなブロックとか木屑とかはズタ袋に詰めてまとめて運ぶので、それらを拾って袋に詰める作業が必要になるのです。袋を持って階段を降りるのに比べればむちゃくちゃ楽。ようやく、生きて帰れる目処が立ってきました。
しかし、こんどは工事現場に入ったっきりになるのです。解体はひと段落したとはいえ、部屋の中ではまだドッカンドッカン壁を壊しています。塵が舞い、まともに息もできません。(工事の人はみんなマスクをしている。)時節柄アスベストとかも気になります。やっぱり生きて帰れなそうです。そしてもちろんクーラーは効かないので暑いよう・・・。
途中、関東地方をかなり大きな地震が襲ったらしいのですが、そのときはちょうど1メートルくらいの巨大なハンマーでトイレの壁を破壊していた真っ最中だったので全く気づきませんでした。本当に。

けっきょく、17時すぎに作業は終了。
全身が真っ白。メガネも真っ白でした。汗が乾いて塩が吹いたのと、塵です。アスベストではないことを祈ります。

終了後、現場とは別の場所にある事務所に行き、日当をもらいます。事務所はエレベータのないビルの4階でした。もう階段を上がるのはイヤですが、最後の力を振り絞って登ります。
そして、税とかもろもろ引かれて8045円ゲット。
さすがに重みがありました。
自分へのごほうびに、ビールを買って帰りました。発泡酒ではなく、ビールです。

うまかった。

笑えない話はネタにはならない

2005/7/26

24日付けの日雇い労働の日記は、朝起きてバイトに行くまでの間に慌てて書いたものです。だもんでものすごい中途半端なところでアップしていました。日本語がおかしいところも多々。
あとで見直して苦笑して、申し訳ないのでちょっと手直ししておきました。


***


昼のバイトは電話による法人営業なのですが、営業成績とは別に単純に1日何件電話をかけたかということもクライアントによる評価の対象になります。
SVに別室に呼ばれ、「店長さんは電話の件数が少ないってクライアントに名指しで注意されちゃったんで、そっちもちょっと気にしてください」と言われました。

うーん、ぼく今月の営業成績680%なんですけど。

しかし、それを言っているSVのほうも、ズレータに守備が下手と文句を言っているようなものだということはわかっているようで、ものすごく申し訳なさそうです。
ぼくは、そう言わざるをえない彼の苦しい立場をくんで、今日一日は40件も電話をかけてあげました。ぼくも大人になったものです。
明日は電話しませんけど。


***


学校は今日から夏休み。2期制の大学と似たようなスケジュールで、丸1ヶ月くらい休みがあり、8月の下旬から試験があって、またすぐに秋休みになります。休みは全部で2ヶ月近く。休みといっても、昼間はふつうに働いて、しかも夜には別のバイトをすることになるので何も変わりませんが。

実は、今日はクラスの飲み会がありました。ぼくは不参加でした。最初は参加する予定だったのですが、きのうドタキャンしたのです。
その飲み会とは、かのビッグマウス・バン・ベイダー主催の飲み会でした。主催、といっても、企画は彼の手を離れ一人歩きしていたんですけどね。

彼の虚言癖はとどまることを知らず、デブのくせに「ディズニーランドでダンサーをしていた」などとほざきます。それどころか、とうとう飲食店を経営しているというようなことも言い始めました。じゃあ調理師学校通わなくていいじゃん、そんなツッコミは少し置いておきましょう。とにかく彼は、これまでもクラスで自分の話を素直に聞いてくれそうな人を選んでは「自分の店」で飲み会を開いていました。今日の企画もそんな感じで動き始めました。
ぼくはそういう彼の虚言がおもしろくてしょうがなかったので、一度ガツンと突っ込んでやろうと思っていました。ちょうど、仲のよい何文字さんがベイダーと同じ実習班になりベイダーパーティーに誘われたので、彼女に仲介してもらってぼくも参加させてもらうことになりました。ベイダーと仲良くしたはありませんが、日記のネタ集め半分で、潜入ルポ気分です。

ところが、この夏休みを前にして学校をドロップアウトする女の子がクラスにひとりいて、その送別会をやろうという意見が別に出てきました。それなら、ちょうどベイダーが「自分の店」でパーティーをやるらしいから合流しようという声が出てきて、よせばいいのにベイダーも鼻高々で「ぜひどうぞ!」とか言い出して、なんと参加者は50人近くに膨れ上がりました。

なんとなく、不穏な空気が流れてきました。ぼくも最初は、ベイダーの嘘を眺めて楽しむつもりだったんです。
しかし、この前の日記で書いたように、彼があまりに突拍子もない嘘ばかりつくので、突き詰めているうちにぼくはなんだか悲しくなってきてもいました。この前の結びの「ありがとう、そしてさようなら」はそういう気持ちです。もう笑えない、この続きはちょっと見たくないな。
とうとうベイダーパーティーは、クラス全体の行事にまで発展してきてしまいました。ほかに送別会という名目があったのはもちろんですが、残り半分はみんなにもベイダーの「自分の店」とやらに行ってみよう、ヤツの嘘を暴いてやろうという興味本位がありました。
ちょうど、クラスの女の子がベイダーに「自分のお店に招待してくれるんだって、ごちそうさま」みたいなことを言ったという話をききました。それに対しベイダーは、「この店は直接の経営じゃなくて、子会社なんだ。だからおごれない」と答えたそうです。
意味がわかりません。
そして今日の飲み会の会費は、6000円と発表されました。

高いよ。
このまえ、一日汗水をたらして8000円を稼いだばかりです。飲み会だけに6000円、ぼくには無理です。
ましてや、その飲み会で行われるであろうことを想像すると。もう日記のネタの範疇を超えているなと思いました。
ぼくは「金がないので」というのを理由に、その会をドタキャンしました。金がないのは本当だけど、出席したら、お金がどうこうじゃなくて、何かいやな気分を味わうことになる気がしたのです。


そして、今日がその飲み会の日でした。

10時すぎ、参加していた何文字さんからメールがきました。

「マジ最悪。あのデブの店なんかじゃないことが判明。○○くんが店員全員にインタビュー。ヤツは一度派遣で働いたことがあるだけでした。○○くんがその様子ビデオに収めました」

ああ、やっぱりやられたか。
なんでもベイダーはその後、店の人みんなに「おまえ、自分が経営者だなんてウソ言ったのか」と怒られたそうです。もちろんその様子もビデオに撮られたのでしょう。


ぼくは小さいころドラえもんが好きでした。
ただ「ダメなのび太のオチ」は嫌いでした。ドラえもんではよく、せっかく出してくれた便利な道具をのび太が本来の意図とは違うズルい使い方をして、それで大トラブルになって困って、逃げ回ったりしながら「ドラえも〜ん!」と助けを求めて終わる、というパターンがありますね。ぼくはあれがすごくイヤでした。
あれを見ると幼な心に、のび太ってなんて哀れなんだろうと胸が締め付けられるような気がしたのです。ドラえもんの道具をちゃんと使いこなせば問題は起きないのに、勝手なことをするからロクな結果にならない。なんでのび太はそれがわからないんだろう・・・。

ベイダーの件でも、ぼくが幼いころにのび太に対して感じたのと同じ種類の胸の痛みを感じました。参加するとその傷がえぐられるような、そんな予感がしたので、ぼくは今回の飲み会をドタキャンしたのです。

よかった、人がひとり壊れる、そんな現場を見ずに済んだ。

幸い夏休み、しばらく学校はありません。彼にはこっそり傷心を癒して、そしてできればダイエットして、新しい季節を迎えてもらいたいものです。

日々是成長

2005/7/29

学校は夏休みがスタート。1年半の学校生活も、半ばをすぎたことになります。

学校にでも通おうかとぼんやり考え始めたのはちょうど去年の今ごろ。去年は、それまでは深い考えもなしに魚屋のバイトをして長続きしなかったり、興味本位でホストに首を突っ込んで逃げ帰ってきたり、ろくなもんじゃあありませんでした。
ちょうど1年前は何をしていたのかな、と思って過去ログを見てみると、あれ?7月29日付近は、日記がありません。
そういえば、そのころは鬱状態で部屋の隅で体育座りをしていたのでした。
いまは、いちおう働いているし、勉強している。えらい差です。

ちかごろ周りは出産ラッシュです。その口火をきったらくたろう家からは、この前生まれたばっかりなのにもう「歩き出しそう!」なんて報告がきています。赤ちゃんの成長は早いものです。
それは、とりもなおさず赤ちゃんが「ゼロ」からのスタートだからです。

しかしね、ぼくも、赤ちゃんには負けますが「成長している」という実感があるのですよ。
なんにも考えなしに、「エリートサラリーマンへの道カッコ笑」というものを投げ打って会社をやめて「ゼロ」になりました。そのときに比べれば、今はちゃんと働いているし、勉強している。今までわからなかったいろんなことがわかるようになってきた。学費を払わないといけないのであいかわらず金はありませんが、どこかへは進んでいる。1でも、0と比べればでかいです。
この年になって、1年前より成長していると胸を張って言えるのは幸せなことです。


学校は夏休みになって、もうじき卒業も見えてきました。そろそろ次のステップを、「2」を探す時期です。
まずは10月に控える最後の学費の支払いを乗り切らないといけません。夏休みとはいえ、休んでいる暇はありません。夏休みの間は夜に学校に行く代わりにアルバイトをすることにしました。
ほんとうはちゃんとした飲食店で働きたいのですが、期間限定だとなかなか難しいです。そこでとりあえず居酒屋チェーンで、やりすぎると疲れるのはもうわかっているので1日4時間を週3〜4日だけ働くことにしました。もちろんキッチンがよかったのですが、ホールしか空きがないそうで、まあいいや1ヶ月半だけだし。言っちゃ悪いがホールならお手の物、今すぐにでもバリバリ働けます。

というわけで今日が居酒屋バイトの初仕事でした。どんな仕事にでも、真剣に取り組めば必ず成長のタネはある。次のステップへ向け前進あるのみ!
と意気込んで働いたのですが、初日で学んだのは。
「デシャップ」っていう役割が、業態を問わず飲食店ではよくありますよね。店によって守備範囲は違いますが、キッチンとホールの中間で料理やドリンクを出したりするポジション。
その「デシャップ」は、「ディッシュアップ」の略だということを今日知りました。
へー。

きょうの成長はそれくらいでしょうか。

うーん、明日もまたがんばりましょう。

パンツの穴

2005/7/30

最近ボルダリングは、国分寺にあるB−PUMPっていうジムに通っています。正直ジムとしては前に通っていたT−WALL錦糸町のほうが好きで、いまでも錦糸町に通いたい気持ちはあるのだけれど、錦糸町はなにげに遠いし、なによりB−PUMPは料金が安い。
というわけで、今日もB−PUMPへ行きました。

電車に乗ってしばらくして、ふと気づきました。
あれ、着替え持ってきたかな?
この前ボルダリングに行ったときに持っていったバッグを、なんの疑問も持たずに出てきたのですが、そういや持ち物の確認とか何もしてきてませんでした。

慌ててバッグの中身を見てみると、Tシャツはあります。前回のボルダのときに着た汗ワキワキなTシャツなわけですが、まあしょうがない我慢しましょう。
しかし、短パンがない!前回ボルダ後に洗濯してしまっていました。

うーん、まあいいや。いま履いてる短パンでやって、それで帰ってくればいっか。汗かいてもだれが匂い嗅ぐわけでなし。


そうして電車は走り、吉祥寺へ。JRへ乗り換えて国分寺へ向かいます。

あれ、そういえばこの短パン、ケツに穴開いてなかったっけ?

長いことお気に入りで履いている短パン。だいぶくたびれてきて、ちょうどおしりのところ、まさに会陰部のところに穴が開いていたのです。
その穴にそっと手をやると、思いっきり生トランクスの手触りです。

やっべ、これで壁を登ったら超セクシーだっ!

そう思うと、急に恥ずかしくなってきます。
電車の中でもなんだかみんながぼくのおしりを凝視しているような気がしてきました。

今日はボルダに行かずに引き返そうかとちょっと思いましたが、でもそういうわけにもいきません。国分寺に着いて電車を降りて、慌ててズボンを買いに行きました。運良く駅ビルにユニクロがありました。
しかしそこに行くまで、階段やエスカレーターを昇るのが、なんと恥ずかしかったことか・・・。トートバックを持っていたのでそれでお尻を隠して昇りました。

これまで女子高生が、階段を昇るときにバッグで尻を隠すのを見ると、「往生際の悪いやつだなー隠すならやるなよ」と憎々しく感じていたものです。目の前でそれをやられると「おめーのなんて見ねーよ」とも思います。
でも、なんだか彼女らの気持ちがすごくよくわかりました。そりゃあぼくのパンツなどだれも見ませんが、でも生パンツがオープンな状態では、人間はお尻にバッグをあてがわざるをえないものなのですね。



がんばれ中の人

2005/7/31

本日の単発バイトはこちら。
タオルと軍手とカッターという肉体労働三種の神器を持って原付で乗りつけたのは、神宮球場。



8月1日の神宮花火大会へ向けて、会場の設営係でございます。


まずはグラウンド全体に、人工芝を痛めないようにシートを敷きます。



シートを敷いたりするだけなので、先週の工事現場に比べれば体力的には軽い軽い。
しかも人はうじゃうじゃいます。



ていうか明らかに人数多すぎです。40人くらいでやったのですが、30人、いや20人でもいけるんじゃないか。
だいたいの時間は上のように、やることがなくみんなボケーっとしています。配るはずのシートが到着していなかったりと段取りが悪く、シートが到着するとみな待ってましたと群がるので一瞬でまたシートはなくなり、そうしてまた待ち時間になるのです。この仕事は当たりかも!
しかし、外は炎天下です。やることがなくてボーっとしているだけでも、それはそれで苦痛です・・・。タオルを頭に巻き、水をかぶってなんとか体温を下げます。会場の外ではでっかいタンクがあって麦茶とポカリが飲み放題なので、手が空いたら水分補給に行きます。というか常に手は空いているのでポカリばっかり飲んで水分過多気味ですが。Tシャツを着て、軍手をしているので、肩から手首にかけてだけが真っ赤に日焼けしていきます。



そうこうしているうちにシートは敷き終わり、さらに水色のプラスチックの板を敷いてその上にパイプ椅子を運んで並べます。並べたら椅子と椅子を結束バンドで止めて固定します。
席数は、80席1ブロックが60ちょいくらいあって・・・5000?軽作業ではありますが、気が遠くなるような数です。
しかしまあ、人だけはいっぱいいます。椅子は軽くて、一度に一人で8脚持てます。40人では320脚です。椅子が来たぞ!と喜んでワラワラ群がり、我先にとラックから椅子を奪い合って、そしてグラウンド中にわーっと散って椅子を並べるとあっというまに4ブロックができあがる計算。 とにかく人数で押してやっつける粗放的な労働ですが、材料さえ絶え間なく供給されていれば、みるみるうちに会場が椅子で埋まっていきます。

といっても材料の供給が絶え絶えなので、あっという間に夜になってしまいました。



9時から21時までの予定の仕事でしたが、結局終わったのは23時。21時以降も基本的にはボケッとしていただけですけど。
残業がいくらなのか定かではないのですが、これでたぶん1万3000円くらいにはなったはずです。弁当も2回出て、なかなかおいしいバイトでした。


華やかな花火大会の裏には、こうした労働者の汗とポカリの結晶があるのです。
神宮の花火大会、球場に行く人はいないかもしれませんが、もしいらっしゃったらあなたが座るその席はひょっとしたらぼくが設営したものかもしれません。席番号の札をいい加減に貼ってあったらごめんなさい。
球場には行かなくても、もし神宮の花火を見る人がいたら、あれはぼくらが張ったシートの上で打ち上げられたものなんだなあと気にかけていただければ汗を流した甲斐があったというものです。
ぼくはというと、明日の花火大会は居酒屋バイトのため見ることはできません。はっそうすると、花火大会帰りの客で居酒屋は混むのかっ。

うーんぼくって働き者。

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