過ぎたるはなお及ばざるが如し

2005/6/1

ワカレミチに登場する敵キャラの中でも、いまノリにノッているのがビッグ・マウス・バン・ベイダー

そんなベイダー新情報。クラスの風太くんから聞きました。
風太くんは昼間は翻訳の仕事をしており、イギリス・ロシアなど海外の滞在経験も豊富です。
そのときの話を風太くんがしていると、横で聞いていたベイダーが首を突っ込んできて言いました。

「俺はオックスフォード大学に在籍していた」

風太くんは「どこのオックスフォード?」と聞き返しました。
なんでも「オックスフォード大学」というのものは実は存在せず、40いくつかある「カレッジ」の集まりを俗称的にそう呼ぶんだそうです。カレッジというのは、ネットで調べたら「教師と学生が寝食を共にし、同じ建物に住み、またそこで共に学ぶという独特のシステム」・・・よくわかんないけど、濃密なゼミみたいなもんかな?多数の小さな大学の集合体と言うほうが近いようです。
例えば、小和田雅子さんが留学していたのはその中の「バリオル・カレッジ」。というふうに、「オックスフォード大学に在籍」というのは適切ではない表現で、イギリスにいたことがある風太くんが「どこのオックスフォード?」と聞き返すのは当然です。

すると、ベイダーも当然のように答えました。

「有名なほう」


なんかこう、虫ケラが光に吸い寄せられるがごとく、彼はいつも有名なほうへ有名なほうへと進んでいきます。(話だけが。)



さて本日の実習は製菓。

実習室に入ると、黒板には「バターロール」「ピタパン」。・・・初めてのパン作りキター!
製菓というのはこれまた俗称で、実は製菓・製パンなのでした。今までお菓子しか作っていないので忘れていました。でも、後でまた触れることもあると思いますが、ぼくは早くパンもやりたかったんですよ!
と、実習前の教室中は、パンだパンだとなんとなく全体的に盛り上がっていたのです。


するとベイダーが言いました。

「俺の手はパン作りに向いていると、有名なパン職人に褒められた。いつも体温が39度くらいあり、冬には手を洗って上に向けると湯気がでるほどだ。だからイーストが発酵しやすいんだ」

そう彼が言っているのを聞いて、ぼくは遠くであきれていました。(基本的に彼は、自分の話を素直に聞いてくれる人としか話をしません。ぼくは大昔に彼を見きったので直接話しかけられることはありません。)
わかる人も多いでしょう。「焼きたて!ジャぱん」というパン屋をテーマにした有名なマンガがあり、その主人公は「人並み外れて温かい魔法の手」を持っているという設定なのです。
さすがベイダー、太陽の手まで持ってんだ。でも39度で、湯気出るかなあ。ま、いいや、人並み外れて生温かく見守りましょう。


さて授業が始まりました。今回が初めてのため、パン作りの概論的な説明を交えてデモンストレーションが進行します。

お菓子は作りは化学の実験だという話は前にもしましたが、それにもましてパンも実験チックです。なかでも興味深かったのが「温水」。レシピには「温水160グラム」と書いてあります。温水?何度やねん!そう突っ込みたくなりますよね。
するってえと、温水の温度=パン生地の練りあがり目標温度×3−(粉の温度+室温)という公式があるのですよ。
パン生地は「26〜28度」に練りあげるのが大原則。室温を計り、粉の温度を測り、そこに加えるべき熱エネルギーを逆算して、26〜28度になるようにしかるべき温度の温水を加えるのです。その温度で発酵させ、炭酸ガスとアルコールを生成させるのがパン作りの最大のポイントです。
2度の誤差しか許されない、超微妙な世界なのです。温度計、必須です。実験です。


あれ、ところで、そうすると・・・温度が高ければ高いほどいいというわけじゃないのね?
もちろん温度が低すぎれば発酵しないのですが、28度より高くなると、今度は乳酸やら酢酸やらロープ菌やらの余計なものが繁殖して生地がダメになっちゃうんですって。

そこで授業のあとに、先生のところに行って質問してみました。マンガで、「太陽の手」ってのがありますけど、あれどうなんですかね。

「ああ、あれはマンガですから。体温まで温めるわけじゃないんで。むしろ手が温かいとバターが溶けちゃうから向きません。クッキーの授業で、生地を温めないように台とか手とか冷やしながらやりましたよね。パンも同じですよ。ピタパンみたいにバターを使わない生地だったら、ひょっとしたら手が発酵を促すといえないこともないかもしれませんけど・・・でもけっきょく醗酵室で発酵させるわけだし。バターを使うパンのほうが多いわけだし」

プププ。

じゃあじゃあ、手のひらが39度くらいあったらどうですかね。

「39度ですか!?・・・病院行ってください」

あーははは。

へたくそなバターロール

2005/6/2

と、おもしろネタがあったためそっちに流れてしまったのだけれど、初めての製パンの授業を、実はぼくはとてもとても楽しみにしていたのです。
教室に入り、黒板には「バターロール」。・・・懐かしい!

実習室は、一気に20年以上前の教室にタイムスリップします。


そこは、小学校の図書室。2年生のころ。
ある日、授業を一日つぶして、ぼくらのクラスは図書室でパン作りをしました。PTAの企画か何かでした。
そのとき作ったのが、バターロール。

まだ2年生、料理なんて、ましてやパン作りなんて誰もやったことはありません。いつもは本を読む場所のはずの図書室に、いろんな材料が並んでいるのが不思議でした。言われるままに単なる粘土細工のノリで生地をこねて丸め、乾いた紙粘土に絵の具を塗るノリで刷毛で卵液を塗りました。
それを天板の上に並べ、何がなんだかわからないまま待つ。しばらくして、どこからともなくいい匂いがたちこめてくる。するとぼくらの目の前には、魔法にかかったように膨らんだ黄金色のパンが!
そして、まだ温かいそれをほおばると・・・なにこれ、むちゃくちゃおいしいよ!?

これが、ぼくにとって食べ物の味の最古の記憶かもしれません。


ぼくの最古の味っぽいのはもう一つあります。それは母の作った弁当に入っていた巨大なニンジンの塊。焦げていてそれでいて中は生でとても食えず、「これは食えん」と思ったのだけれど残すわけにはいかなくて、ニンジンをわざと箸から滑らせて「落っことしちゃった〜」と頭をかいて捨てました。味の記憶というか、食べられなかった思い出ですな。
母は栄養のバランスなどにも気を配り毎食きちんと作ってくれた人で、それでいて料理がとても下手な人で、例えば焼きそばの上にプチトマトが乗っていて「母さん、なんですかこれは」「ん?彩りよ彩り」、そんな人でした。背に腹は変えられず、ぼくはわりと早くから自分で料理をするようになりました。そんなわけで「料理を始めたきっかけは?」と聞かれれば、ぼくは「母が下手だったので」と答えます。
あと、もっと大きくなって、料理をすると女の子にモテるぞということに気づいたというのもあります。

という具合に料理をするようになった理由はいろいろとあるけれど、それはさておきあの図書室のバターロールの味、それは間違いなくぼくが料理を好きになったきっかけの一つなのでした。
小学校のときのバターロールは「こねた食ったうまかった」くらいの記憶しかありません。もちろんあのときは温度管理なんかは先生たちがやったんでしょうね。それに、失敗しにくいなんちゃってレシピみたいなのでやったのかもしれません。それか、ちゃんとしたレシピだったとしても記憶とは違いぺちゃんこに焼きあがっていたのかも。いずれにせよ小学2年生が上手にバターロールを焼けたはずはありません。
でも、本当は失敗していたとしても、ぼくにとってあのバターロールは本当にうまかったんだ。びっくりした。その驚きを、ぼくは今でもはっきりと覚えています。


そして20数年後、今こうして再びバターロールを作ると・・・やっぱり普通に難しいじゃないですか。きのう話した温度が何度とかいうポイントは言うに及ばず、生地をこねるのも一筋縄ではいきません。
そして仕上げ。製菓は苦手だし、パンもやっぱり苦手。2つ整形した今回のバターロールも、ひとつは丸める前に生地をきちんと紡錘形にしなかったみたいで、のっぺりとした形になってしまいました。ひとつは丸めるときに押さえすぎて小さくなってしまいました。ぼくはホントに形を整える系に向きません。

だけど、売り物にはならないかもしれないけど、焼き上がりはやっぱりおいしい。あのときと同じ味です。自分で作るって食べるのは楽しいなあ、おいしいなあ。

20年ぶりのバターロール。20年前とちっとも変わらず下手くそでしたが、おかげでぼくは文字通り初心に帰ったのです。



時効の中断

2005/6/5

日記を書かないときは、書くことがないときと、書くことはあっても書くヒマがないほど忙しいときの2通りがあり、多くの場合は前者なのですが、今回は圧倒的にぶっちぎりに後者。
なんでそんなに忙しいのか、と話し出すとまた時間がかかってたいへんなので、とりあえず生存報告だけしておいて続きはまた明日ということで。
ま、予告するほど楽しい話の数々というわけでもないんですが、そうでもしないとまた心配されちゃうから。状況としては、そうですねフジロックのときに近いかな。フジロック、行ったなあ昔。みなさん更新しろしろばっかり言わないで更新してない日は過去ログでもひもといて!と話をそらしておく。

疲れて吐きそうです。もしくは疲れて笑いが止まりません。

劇的!ビフォーアフター

2005/6/8

前にお店のペペロンチーノを偵察しに行った話をしました。かなりうまかったので脱帽したのですが、その店はスライスしたにんにくをオイル漬けにして使っているみたいでした。
そこで、その後にんにくのオリーブオイル漬けを真似してみたのですが、これがけっこう使えるんですよ。あの店には及びませんがペペロンチーノは超かんたんにできるし、ほかに肉とか野菜とかを炒めるときにも役立ちます。
にんにくというのは(とくに高いものほど)ふと気がつくと芽が出ているもので、いつもあとでしまった!と思うのですが、そうしてスライスしてオイル漬けにしておけば保存もききます。
それに100円ショップのビンに入れて、「まだかな〜」と毎日かき混ぜて眺めながら香りが増していくのを見るのがけっこう楽しいんですよ。もともと、洗濯機が回るのとかコーヒーメーカーがコポコポいうのとかをじっと眺めてしまうタチなので、漬け物系はけっこう性に合っているかもしれません。

と、スーパーに買いものに行ったら、メインコーナーでずらりと青梅が売り出されているじゃないですか。そしてそれに並んでビンやホワイトリカー、氷砂糖。梅酒セットです。
今までやったことはないんですが、梅酒だとか梅干し、けっこう楽しいかも!やってみようかな?
問題は、梅酒だとか梅干しだとかに、今まで全く興味がなかったということ。でもほら自分でやったら意外とうまいぞ!とかそういうのあるかもしれないしさ。コストパフォーマンスとか味的にどうなんでしょう。そこで、その道にやたらと詳しそうなやっしーに意見を聞いてみました。

以下、やっしーからの回答。

梅酒はねー、もうねー、この時期になると漬けずにはいられなくて
毎年ウズウズしています。
というくらい漬けるのが好き。

コストパフォーマンスとしては、
市販の梅酒と比べて劇的に安い!というワケではないですが、
手作りのおいしさには市販のものはかないません。
あと、濃度とかも自分で調整できるし、
2ビン作って1ビンはヌーボーで飲み、残りは熟成…と、
育てる(?)楽しみも見いだせます。
時間があるなら、ぜひ!

将来自分のお店のオープンまで熟成させておく、というのもいいなー
と思うのです(キミの店の話だよ)。

偶然にも、昨日梅酒をすくうためのひしゃくみたいなやつ
(かき氷のシロップをすくうやつ)を買ったところなので、
来週にでも味見に来てはいかが?
ちょうど1年ものがあります。うまいよー。

で、梅干しはわからん。けど高山なおみの「梅じょうゆ」は
私も漬けたいなあと思っております。



そうか、うまいのか!
実は店まで熟成っていうのは少し考えてたんですよね。オープニングのときに開封してふるまうみたいな。そして梅じょうゆ!「のんびり作るおいしい料理」という本で紹介されている、梅のしょうゆ漬けです。いろんな料理に使えてうまそうです。忘れてた、超惹かれてたんです。
さらにかき氷のシロップをすくうやつ、カンロレードルというやつだね、持ってますよ!ラーメンではタレをすくうのに使うのです。あれは梅酒をすくうアイテムでもあるわけですね。
こりゃあ、やらないわけにはいかないなっ。

というわけで、さっそく梅セットを買いに走りました。

漬けるためのビン、氷砂糖、ホワイトリカー、そしてもちろん梅。どどーんと3キロ買いました。ネットで調べると焼酎ではなくブランデーで漬けてもおいしいらしいです。そこで焼酎だけでなくブランデーも買いました。



たくさんの梅の、ヘタの部分をひとつひとつ爪楊枝でつっついて取り除きます。それをしばらく水に漬けてアクを取ります。なにせ3キロも買ってしまったのでラーメンの寸胴を使います。そしたらザルにあげて水気を切り、日なたに干して乾燥。



場所がないので、梅はオーブンの天板にあけ、アパートの外で原付の上に置いて乾かしました。
下処理をしている間に、早くも梅の甘い香りがただよいます。梅の香りというのはあまり印象がなく、しいて言えば梅酒や梅干しの匂いが思いつくくらいだったのですが、まだ加工されていない青い梅からは、あんずのようなプラムのような、なんともいえない甘い香りがするのですよ。
高山なおみは「こんなに甘酸っぱいにおいがするのだから、やっぱり梅って、くだものの仲間なのだ」と書いていましたが、まさにそのとおり。かぶりつきたくなるような芳醇な香り!(注:未熟の青梅の種にはアミグダリンという青酸配糖体が含まれていて、成人なら300個くらい食べると死にます。)

そして見事に漬かったビン3種。梅酒の焼酎バージョンと、ブランデーバージョンと、真ん中のは梅しょうゆです。



むー楽しみ!今はまだ、とくに焼酎のやつなんかはホワイトリカーの工業用アルコール臭い匂いしかしないのですが、時が経てばこれが熟成され、色も変わり、香りを増し・・・むー楽しみ!!


と、ここでひとつ問題発生。
調子に乗って大量に仕込んだのはいいのですが、4リットル瓶を2つに1リットル瓶がひとつ。そんなもの、家のいったいどこに置いておけばいいのでしょうか。
台所のシンクの下かな?それともエレクターの下の段の、酒のビンとかをやたらめったら置いているところかな?
まあいいや、いずれにせよ我が家には、活用されていない収納スペースが実は意外とあるのです。それを整理すればなんとかなるでしょう。ものはついでだ、やっとくか。

ということで、気軽に台所の片づけが始まりました。
うちはまさに「料理人のくせに汚い台所だねえ」なのです。なにせ引っ越してきたときに、前の家にあったものを適当につっこんだだけ。そして前の家にあったものというのは、正直なところ前の奥さんが持っていたもののことだったり。その後も女の子が持ってきたものだったり、自分で買ったはいいけど忘れているものだったり。本人が把握していないもので収集がつかない状態のまま3年間暮らしていたのです。
この家に住み始めて、初めての本格的な片付け。おおよそ予想はついていましたが、片付けてみると見た覚えのない調味料とか調理器具とかが次々と出てきます。
ぼくが中学生のころに賞味期限が切れていたナツメグなんかは言うに及ばず、シンクの下の扉を開けると奥の方には・・・。



キャアアアア!謎の生命体!!!?

取り出してみると、育ちに育ったじゃがいもの芽なのでした。



あとは、台所のゴミ箱をどけてみると、下からぺっちゃんこになったゴキブリの死骸がでてきたりとかね。



とにかく、そういうわけのわからないものをポイポイと捨てまくり、片付けまくりました。ちょっと、乗ってきてしまいました。
気づくと、もはや「梅酒を置くスペースを確保する」という当初の目的を完全に逸脱して台所の大掃除に突入しました。金曜日、仕事は有給休暇をとって一日中片づけです。

きちんと片づけをしようとすると、いろいろと物が必要になります。そこで金曜は下北のダイエーと100円ショップと家の往復。マジックリンとか、小物入れとか、こまごまとしたものを買って歩きました。
と、100円ショップの三角コーナーが気に入らなかったので立ち寄った無印良品で、素敵なソファに出会いました。なんの気なしに腰かけてみると、むちゃくちゃ座り心地がいいじゃないですか。
いいなあ、ほしいなあ・・・でも部屋に、置くところないよなあ・・・・。

ものはついでだ。
いっちょ、やっとくか?

ということで、台所の掃除も逸脱し、アパートの部屋全体の大掃除がスタートしてしまいました。


土曜日。換気扇とかガス台のまわりもきれいにして、台所は見違えるほどキレイになりました。トイレもお風呂も徹底的に磨きました。トイレには突っ張り棚を設置して、そこにトイレットペーパーとかを置くことにしました。それだけで床が片付いて清潔感が出ます。
ボルダリングに行くつもりだったのですが、掃除が佳境に入ってきたので断念し、じゅんと底石さんには断りの電話を入れて片付けまくりました。

作業は夜を徹して行われました。前の家から持ってきた本棚をひっくり返して中の本を全部出しました。本といっても主にマンガ。めったに読むわけではありません。そういうものは段ボールに詰めて押入れにしまいます。そして残す本は最小限にして、本棚は縦ではなく横にしてデッキボード風に使います。その上にテレビを置き、テレビ台を捨て、もとは本を置いていたスペースにビデオを入れて。
今まで一年分の洋服をぎゅうぎゅうと押し込んでいたクローゼットの衣装ケースから季節ものを取り出し、新しく買った衣装ケースに移してこれも押入れにしまいます。
PCラックの上に雑然と置かれていた本やCD−Rなんかも片付けまくります。そのほかにもテーブル(ただの木の板をボルトで止めて作ったもの)の色を塗りなおしてニスを塗ったり、カーテン(ただの布)を新しくしたりして、ありとあらゆる部屋の片づけをしました。

外が明るくなるころ、部屋全体がだいぶ片付いてきました。
そして3時間ほど仮眠をとり、目が覚めるとすぐに無印良品へあのソファを買いに行きました。16800円と安い買いものではありませんが、ちょうどバイトで表彰されてもらった商品券が15000円分あったので迷わず購入です。
「配達はいつになさいますか?」店員が言います。
「持ち帰ります!」ぼくは答えます。
そうして、65センチ×65センチ×43センチの巨大な段ボールを頭にのせ、日曜の渋谷の街を歩いて帰りました。




そうして生まれ変わった部屋の真ん中にソファを置いて腰かけると・・・最高!



体にフィットするソファ」という商品で、中にビーズが入ったクッションです。腰かけると体重で凹んで体にぴったりフィットします。姿勢を変えればそれに合わせてソファが形を変えてついてきます。しっかり座るのもぐにゃりと寝転ぶのも思いのまま。これはきっと株式会社良品計画の株価を上げるほどのヒット商品になるはずです!


そして良品計画の株価と同時に、ぼくのこの部屋に対する愛着も急上昇。
これまでぼくは、人んちに遊びに行くのは好きだけど自分の家に人を呼ぶことはあまりしませんでした。散らかってるし、狭いからくつろげないし。家に友だちを呼ぶような店をやりたいと言っているくせに、自分の家ははっきり言って人を呼べるような部屋ではなかったのです。まれに遊びに来る人には、部屋の隅で小物入れになっている靴置きを指差して「模様替えの途中なんだ」と言い訳をしていました。
しかし!今はもう、むちゃむちゃ居心地のよい部屋に変身しましたよ。ずっと、こういうふうにしようと思っていた部屋の姿に一歩近づきました。

ひとととり片付いてみると、今度は次なるイメージがどんどん膨らんできます。
文字通り本棚を転用したデッキボードはいかにもな木目でいただけないので、カラーのシートを貼ってカラフルにしちゃったり。その上にお酒なんか並べちゃって、カクテルとか作っちゃったりして、あとは間接照明みたいのを作って置いちゃったり、コンポ置いて音楽かけちゃったり!
いままでカクテルなんて飲んだことないし部屋で音楽なんか聴きゃしないのに、いろいろ期待が膨らんで楽しくってしょうがありません。

梅酒作りから始まって大掃除に着手して、思えば遠くにきたもんだ。

梅酒も興味はなかったけれど、やってみると楽しいものです。今すぐには飲めないけれど、少しずつおいしくなっていく。半年後、1年後の熟成を想像しながら作るというのは実にワクワクします。そしてできあがった梅酒を飲むときにはきっと幸せなんだろうなあ。

模様替えの楽しさも梅酒作りに似ています。
「趣味は模様替え」という人がいます。そういうのは、手段であって目的ではない、だから模様替えが趣味になるという気持ちはよくわからなかった。でもやってみると、少しずつ今と違う部屋になっていくのを見るのは楽しい。そしてどんどん「次はこういうふうにしたい!」というイメージが膨らんでワクワクしてきます。そしてそのイメージどおりになった部屋で暮らすのは最高に気分がよいのです。


というわけでここしばらく、寝る間も惜しんで梅酒を漬けたりひたすら部屋を片付けたりしていたのでちっとも日記を書いていなかったのでしたとさ。
こうして劇的に居心地よくなったんで、みなさんぜひうちに遊びにきてください。お茶もお菓子もございます。梅酒も、3ヶ月もすればいい具合になることでしょう。音楽も鳴るかもしれないし、カクテルも、ひょっとしたら出てくるかもよ?

がんばれよニッポン

2005/6/9

日本代表がワールドカップ進出を決めました。

といっても、日本中が歓喜の渦に包まれているころ、ぼくらはそんなこととは知らずにシナモンロールの渦を巻いていました。実習中、クラスでは気になってしょうがない様子で何度も携帯を見る人もいましたが、ぼくは正直言って興味なしでした。
で、北朝鮮戦の結果も知らずに実習を終えて学校を出ると、周りには国立競技場のパブリックビューイング帰りの人がいっぱいおり、その人たちの様子で日本が勝ったことを知ったという次第。
そういや前回のワールドカップ予選、あれは8年前ですね。あのときも同じでした。夜遅く、バイト明けに友だちとファーストキッチンで一服していたところ、突然あちらこちらでウォーという声が上がり、なぜかファーストキッチンの店員がフロアに出てきて「日本代表、ワールドカップ進出です!」って叫んだのを覚えています。

というわけで、サッカーはあまり興味なし。
それよりもサッカー周辺のことに目が行ってしまいます。帰ったあとにいちおうテレビで試合の様子などは見たのですが、試合を終えた選手が全員揃いのTシャツを着てバスに乗り込んでいたのが目に付きました。ドイツ行くぞ的なW杯記念Tシャツなのですが、それはもちろんスポンサーのロゴ入りなわけです。
サッカーって、Jリーグは疑いなくプロスポーツなのだけれど、日本代表やワールドカップはなぜかアマチュアリズムの隠れ蓑を絶妙にまとってキレイに見せている。オリンピックと同じですね。でもやっぱり、日本代表がやっているサッカーもまぎれもなくプロスポーツなんだなあと思った瞬間でした。
そういえば、川渕さんが協会関係者や報道陣を集めて小さな部屋で慰労会みたいのをやっている映像、というのもありました。こじんまりと缶ビールで乾杯というほほえましいシーンなわけですが、その缶がなんとキリン淡麗。ここでもスポンサーの商品か、というより何より、発泡酒かよと。ビール飲ませてやれよ。まあ、のどごし生じゃなくてよかった、その他の雑種Aじゃなくてよかったと言うべきでしょうか。

なーんてことを言いながら、これからワールドカップが盛り上がるにつれ、だんだんと釣られていくんですけどね。
実は前回の日韓共催大会のときも、大会期間中は会社の人たちみんなで仕事をさぼってテレビのあるレストランに日本戦を見に行ったり、あまつさえ国立のパブリックビューイングに行ったりもしたんです。
イベントごとですから、周りが盛り上がってきたらいっしょに盛り上がる、そして終わったらすぐに忘れる、それが正しいサッカーの観戦のしかたというものでしょう。みんなもそうでしょ?
というわけで、信じられないかもしれませんが、ワタクシもワールドカップはとても楽しみにしているのですよ。がんばってね。

ホームテキスト全過去ログ>2005年6月@

  
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