ふと気づくと桜は満開。ふと気づくと、です。家の近くの桜をぼんやりと見るにつけ、これまでいかにわき目も振らずテキストマニアな生活だったのかということがわかります。
やっと終わったんだからゆっくり休めばいいかというと、それがなかなか難しい。「しばらく休みをいただいて」と書いたものの、ふと気づくとホームページビルダーを開けています。
きのうなんか、十分休んだことだしそろそろ再開するかと日記を書きかけてびっくり。日付、4月8日。決勝戦が終わって「しばらく休みをいただいて」と書いた日記が4月7日。休んでねー。
実際には決勝戦は毎日0時にアップしていて、通常の日記は25時とかに書くから丸一日ちょいのブランクはあるのですが、それにしてもたった中一日。休むと宣言しても一日で戻ってきてしまうのです。悲しい性。さすがに恥ずかしいのできのうは書くのをやめました。
で、じゃあ通常営業に戻ったことだし、その桜について気楽に何か書いてみようか、とか思うとこれがまた困る。頭がすっかり決勝戦ボケで、何をどう書いたらいいかわからないのです。
おそらくふだんの日記と決勝戦で取り組んだ小説では、同じ「日常を切り取って貼り付ける」作業でも頭の使い方が全く逆なんですね。
ふだんの日記は「Aというできごとがあって、Zと思った」という構成のうち重点はA。Aがすなわち日記のネタであり、それを探してぼくらは日々ウロウロしたり、ふたつのどうでもいいAを組み合わせて無理やりひとつのZにつなげて一本の日記にしてみたりもするわけです。
一方で小説は、結果的に「A→Z」という構成になるのは同じなのだけれど、重点はZ。言いたいZが先にあり、ではどんなAをもってくるとZにたどり着けるのか、と考えていくわけです。
どちらもAとZの間を埋める作業というのは同じことであり、どんなB〜Yだとスムーズに流れるかというのはふだんの日記の延長でよくわかるのですが、でもやっぱり小説は頭の使い方が日記と逆。終わったからってすぐに切り替えられません。そういえば「翻訳夜話」で村上春樹は、翻訳と小説は脳の反対側を使う作業であり長い小説を書いた後なんかにリハビリ的に翻訳をする、なんてことを言っていました。
ではワタクシもそれに倣いリハビリ的に日記を、と洒落こんでみても、やっぱり結論のみが見つかって書き始めるべきネタはいっこうに見あたらない。どうしてしまったのかしら。
しょうがないのでとりあえず昼の仕事の話でもしてみる。
3月の営業成績がすこぶるよかった。仕事場のフロアには派遣会社が2つ入っていてそれぞれに営業チームを組んでおり、うちのチームはほんとバカばっかなので俺様が成績トップなのは必然というか定説なのですが、3月はそれを飛び越えてフロア全体でぶっちぎりの一位になってしまった。10月に我々の派遣会社が入って以来チーム全体の成績はどん底街道まっしぐらなのですが、そんな中で半年にして個人ではトップになってしまったという、去年のマリナーズにおけるイチロー状態。
そしてさんざん苦しめられたSVおふたり、店長日記をして「性格が悪いか仕事ができないかどっちかにしてくれ」と言わしめた猿の惑星SVと、ぼくの仕事を一ヶ月以上放置してぶち切れさせてくれたペットボトルSV。彼らは二人とも、仕事がおできにならないので近々お役御免となることになりました。猿の惑星SVのほうは派遣元の社員なので別の事業所に。ペットボトルSVのほうは社員じゃないので今の場所でヒラに降格。降格ってすげーな。
なんというか、俺様時代到来って感じです。
ついでに学校の話も。
小説の中では毎日学校と仕事と執筆でたいへんだということになっていましたが、実際は春休みでした。なのでけっこう楽だった。
そして6日から新学期が始まったばかりです。こちらは席替えがあり学科の講師陣が変わったくらいで基本的には何も変わりません。こんどから集団調理なる実習が始まるので、いずれ書くこともあるでしょう。そうそう実習班も変わってメアリーさんの呪縛からは逃れたのですが、かわりに妖怪人間キヨと同じ班になりました。リンク先のオチを今読み返すと悲しい。こちらも、いいネタがいっぱい出てくることでしょう。はあ。
まだなんとなく休みボケで仕事+学校の二重生活はきついのですが、いずれまた慣れるでしょう。
それにしてもテキマニ決勝戦が終わったその日から学校が始まったというのは考えてみるとすごい。テキマニのあの殺人的スケジュール、2ヶ月もやってれば都合の悪い日に試合を組まれることもあるわけで、実際に勝ち進んでても仕事が忙しくてといった理由で辞退していった人もいっぱいいました。ぼくだって基本が仕事+学校で忙しいしさらに旅行や試験やあれやこれやもあったのですが、自分の試合のときだけは不思議とそういう予定のないときだった。そして決勝は春休み。まるで自分で空いてる日に試合を組んだかのように不思議と時間に余裕があった。
そう考えると、今回のテキマニは初めから俺様のためにあったのではないか。俺様を優勝させるための出来レースだったのではないか。なーんて言ってみちゃったりしちゃったり。
と、やっぱりいつの間にかテキマニの話になってしまうのでしたとさ。
まだまだリハビリが必要です。
週末は天気が最高。買い物に行こうと外に出ると、そこかしこから春らんまんがむんむんと匂い立ってくるじゃあーりませんか。
そこで、ふと思いついて家に戻って。

ふとん干しました。
うちのアパートは夕陽しか当たらないのでほとんどふとんが干せません。家から2分くらいのところに線路があり、そこまで持っていって柵にふとんを干してみました。
電車が通るそばでふとんなんか干しているのはなんとなく恥ずかしい。乗客も笑っているような気がします。実際にはすごいスピードで走っていくので乗客の顔は見えないが。
でも日当たりのよい線路沿いで、広げたふとんによりかかるとそれだけで気分がよいのです。どうせならここにふとん敷いて昼寝したい!
というわけにはさすがにいかないので、かわりに遅ればせながら春を満喫しにいくことにいたしました。
線路沿いはけっこう眺めがよいので、ぶらっと散歩してみましょう。
駒場野公園を抜け、東大駒場キャンパスへ。
後で東京都民に「今年最も春らしい一日」のアンケートを取ったらぶっちぎりで春オブザイヤーを受賞するに違いない最高の陽気。いたるところで桜をめでる人々。みんな花見をしたり、写真を撮ったり、絵を描いたりしています。みんな桜大好きなのです。

みなさん桜で頭がいっぱいかもしれませんが、菜の花もいいものですよ。かんぱーい。

だけどもちろん桜もよい。かんぱーい。

どうですかこの景色。まるで京王電鉄のカレンダーのようです。
ほろよい気分でひとしきり歩いて、帰りにふとんを取り込んで帰りました。ふとんを抱えて歩いていると、隣の肉屋のおっちゃんに笑われました。
家に帰ってふとんをセットします。ふとんカバーも洗ったので超さっぱりです。あったかくていい匂いのするふとん。太陽の匂いですよ。ついウトウトしてしまいます・・・。
と、ピーピーという音で目が覚める。ごはんが炊けました。
そこで気づく。炊きたてのごはんの匂いって、干したふとんの匂いと同じだ!どちらも人を幸せにするあったかい匂いなのです。いい匂いがする、幸せな一日だったのです。春がきたなあ!
ふと周りを見ると、友だちもmixiなんかでいっせいに桜日記を書いています。
きっと公園で花見をしていた人も、帰って「桜がきれいだったよ」とだれかに写真を見せたのでしょう。電車の乗客も「線路沿いの柵でふとんを干してた、春だねえ」と誰かに話したのでしょう。
今日は雨で風も強くて、もう桜もだいぶ散っちゃったけど、でもぼくも桜が終わる前になんとか春を感じられてよかった。そしてこうして桜日記を書けてよかったです。
こうしてWEBのあちらこちらに咲いた桜。だれしも「春がきた!」とだれかに伝えずにはいられない、それが春の訪れというものなのなのだなあ、なんて思いました。
朝に眠い目をこすりながらワイドショーを見るのが一日で唯一のテレビタイムなのですが、けさはブラウン管から流れる衝撃映像に思わず目が覚めました。
「引っ越っしっ!引っ越っしっ!さっさと引っ越っしっ!しばくぞっ!」
24時間365日ラジカセで隣の家に向けて大音響を流し続けた人が逮捕されたというニュースで、被害者が証拠のために撮影した加害者のビデオです。
加害者はそれはもう鬼のような形相で、そうですね、力皇猛似といったところですか。

その力皇似のおばさんが、ささいなことから隣人とトラブルになりケンカを売って、やがてラジカセで大音響を響かせながら罵詈雑言の限りをまくしたてるようになり、妙にノリノリで布団を叩きまくり隣人に引越しを迫る。

で、隣人は騒音に耐えかねて倒れてしまい、今回傷害罪が適用されて逮捕となったと。

隣の家の人は9年間もあの力皇おばさんの隣で我慢して暮らしてたっつうんだから、よっぽどキツかったことでしょう。
というかこの力皇おばさんが9年間も野放しになっていたというのがすごい。
たしかにね、前にぼくも家の近くですごい音でギターを弾いて歌ってる人がいて、あんまりうるさいんで警察に電話したことがあるんですよ。
でも警察は「いま何時ですか?まだ11時でしょう、真夜中ならともかく常識の範囲内ですよ!」とか言うだけでとりあってもくれず。音自体が常識の範囲外だと思ったから相談したんですが、常識の範囲外なのは警察のほうでした。まあ現行の法制度では個人の騒音は取り締まれないということなんでしょう。
このニュースでは、倒れちゃった人だけでなく前に力皇おばさんの隣に住んでいた人もいやがらせを受けて引っ越してしまったとのこと。隣にたまたまおかしな人がいるだけでせっかくの持ち家を手放さないといけなかったりするなんて、つくづく不運ですよね。
で、なんでこんなことを言うのかというと、前述のように2年次の学校の実習班で妖怪人間キヨをゲットしてしまったのですよ。
きのう初めての実習がありました。春休み明けの最初でまずはリハビリ、作業は少なくてとりあえず無事に終了したのですが。
でもオムレツが真っ赤に染まるくらい多量にケチャップをかけて食っていたのと、みんなはさっさと食い終わって必死に洗いものをしているのにいつまでも優雅にメシを食っているのが、少し気になりました。
前にキヨと同じ班だった人の話では、下手なくせに派手な作業だけやりたがったり、全く仕事をせずにすぐに男の助手さんのところに走っていってしまったり、実習室にマイお茶を持ち込んで怒られたり、米にマイにがりを入れたがったり、なんにでもマイとうがらしをドバドバかけて食いたがったりするらしく、ぼくは相当おびえています。
とにもかくにも、日記の神はぼくの隣人に妖怪人間キヨを与えたもう。どうなることやら。耐えかねて倒れたりしないようにがんばってレポートしていきたいと思います。
昼の仕事は電話による法人営業なのですが、いまの席で隣に座っている人のトークが心底うざい。
ちょっと表現しづらいのですが、今まさに隣から聞こえてくるトークをトレースしてみると・・・。
「さ〜ようでございますか、ははぁ〜お〜それいります」「年末年始の(←?)お忙しいお時間を私めに割いていただきまして、恐縮の極みでございます」「やはり不明な点がありますとお客様のためになりませんので、何かたとえひとつでもご質問がありましたらどうかなんなりと」「弊社もまがりなりにもサービス業でございますので、これもひとえにお客様のコスト削減のため、コストダウンが実現できれば御の字でございますので、お客様のためを思ってのご案内をさせていただいております」「ところで弊社の別の部署や代理店などが、何か御社に失礼な発言・言動など働いたという事実はございませんでしょうか」「もしございましたら私にご一報いただけましたら、代わりまして私が深くお詫び申し上げます」等々。
とにかく相手の気分を害さないように気をつけて話しているみたいですが、ものすごく丁寧すぎて逆に気味が悪い。
営業くさいマシンガントークというのとはちょっと違い、クッション言葉がやたらと多くて一文がすごく長い。隣で聞いてて、言わないでもいいことばかりずーっと一人で言っています。
でも長々としゃべっているわりにはいっこうに結果に結びついていない模様。客にしゃべらせて自分は聞き役に徹する、これが営業の目指す姿なはずですよね。
で、この人は仕事の電話を離れても終始こんな感じ。休み時間でもひたすら腰が低くて丁寧です。キャラ的には「執事」「じいや」といったところ。それを優しくてマジメな人、と好意的に受け取るむきもあるでしょうが、はっきり言ってぼくは苦手です。
だって食堂とかで、頼んでもいないのに全員分の紙ナプキンや水を持ってきて配ったりするんですよ。大人なんだから自分のことは自分でやるよ。こいつ絶対昔パシリだったんだろうなー。
そして休み時間のトークも電話営業と同じ調子。いっしょに食堂に行くのですが、話題は決まって人のメシを見て「B定食、おいしいですか」。おいしいと言ってもまずいと言っても「そ〜ですか」とうれしそうにうなづく。「唐揚げは、あったかいほうがいいですよねえ」「豆腐は、栄養がありますからねえ」とか。あとは、「雨ですねえ」とか「晴れですねえ」とか、なんのおもしろみもないトークばっかり。そんなことしか言わないなら黙ってりゃいいのに。あまりにあたりさわりのない会話の連続に、なんかバカにされてるような気すらしてきます。
あたりさわりがないということ。これはぼくがもっとも嫌う態度です。
学校でぼくが嫌いな人といえばぶっちぎりでメアリーさん(そしてキヨが赤丸急上昇中)なわけです。これまでメアリーさんについて、実習における破壊力ばかりを描写していてその内面の特性についてはあまり触れてきませんでしたが、彼女は人間関係においては「あたりさわりなく」をモットーに生きていこうとしているように見えます。
けっこう前の話ですが、初めての中華の実習のときに先生が、いちばん前に座っていたメアリーさんになにげなく「中華料理は好きですか」と聞きました。ぼくはその実習の直前に、彼女がだれかに「中華料理って苦手で、最近まで食べられなかった」とか話しているのを聞いていました。
しかして当てられたメアリーさんは、小さな声で「・・・好きです」と答えました。すると先生はさらに「何が好きですか」と突っ込んできました。メアリーさんはしどろもどろになって、1分ほど黙り込んで先生を慌てさせて、最後にようやく思いついて「・・・鶏肉のカシューナッツ炒め・・・」と言いました。
嫌いだったら嫌いと、はっきり言えばいいのに。
あと別の授業で。先生が雑談で「馬・羊・猿・虎・牛を飼っているとして、それを順々に捨てていかないといけないとしたら、どの順番ですか」という話をしました。よくあるくだらない心理ゲームですね。馬が仕事、羊が愛情、猿が友情、虎がプライド、牛が家庭を象徴していて、捨てる順番で自分の中での優先順位がわかるというやつ。
この話のときも、たまたまメアリーさんが当てられて捨てる順番と理由を聞かれました。
彼女が答えた順番なんざ忘れましたが、選んだ理由がすごかった。最初と最後の理由を聞かれ、1個目は「なんとなく」、5個目は「残ったから」。徹頭徹尾、自分の意見なしです。もっと、何事についても自分の頭で考えていこうぜ。あたってもさわってもいいからさ。(実習のときはもう少しあたりさわりのないように行動してくれるとうれしいんだけどな。)
あたってもさわっても、自分の価値観をしっかり持っていたい。だからぼくは金というしっかりとした価値観を持った堀江さんに対しYESを表明するのです。
しかしやっぱり思うのが、あたりさわりすぎがありすぎてもいけないということ。堀江さんへの逆風は、価値観がありさえすればいいわけではないということを証明しています。
ぼくも、人の言うことをきいてあたりさわりなくやりすごす人生にうんざりして会社を辞めたわけです。そして会社を辞めてからもとんがる一方。今の昼の仕事では田村潔司状態で、頑固に仕事に取り組むあまりにめったに人に話しかけられもしません。こうやってこんなところで詳細に人の悪口を言ってるくらいですから、そういう考えはきっと態度にもありありと表れているのでしょう。それって人としてどうなんだろう。
自分こんなんで、将来客商売とかお店で修行とかやれんのか?なんてこともふと思います。あたりさわりなくの逆を心がけるうちに、いつしか気がつくと「引っ越っし!引っ越っし!さっさと引っ越っし!しばくぞっ!」とか叫んでいたりしちゃったら恐い。
あたって、さわって、さりとて世間の常識とかけ離れず。そのあたりのバランスの見極めが重要なんでしょうねえ。
ひるがえって、このサイトのあたり具合、さわり具合、世間とのバランスのとり具合について。
いま中村くんのところでTFCというテキストサイト大会をやっています。テキマニに参加しておもしろかったので俺もやってみようというノリで深い考えなしに(笑)彼が始めたのですが、これがなかなかどうして盛り上がっている。
リンクは貼りませんが2ちゃんねるにテキストサイト大会スレッドがあり、TFCについて盛んにレビューや運営についての意見が飛び交っています。同じスレッドではこの前までテキマニが話題になっていたのですが、テキマニが終盤どちらかというと建設的ではない話題で盛り上がってしまったのに比べるとすごくいい雰囲気です。
TFCは、形式としてはテキマニと同じで各サイトが一日ずつテキストをアップして、投票で勝敗を決めます。ただテキマニと違い試合はトーナメントでなくワンマッチで行われます。勝ち抜きではなく、だれでもみんな1回ずつ参加できるわけ。
そしてざっと見たところ参加サイトは数も少なく、テキマニには参加していなかった新しいサイトが多いようです。管理人からして高校生だし、参加者も高校生とか中学生(!)とかがぞろぞろいます。
かくして、2ちゃんでも言われていたんですが、TFCでは「テキマニの1回戦のような玉石混交感(というか石ばっか感)」が連日漂うわけです。
だからぶっちゃけウェブ資源の無駄遣いとしか言いようのないようなひどいテキストが続出します。しかし、それにもまして、その石ばっか感が逆にものすごいエネルギーを秘めているように見えてとても魅力的なんですよ。
そういう若いサイトはやっちゃいけないことを平気でやっちゃってる。日本語の間違いは言うに及ばず、テキストサイト界ではもはや圧倒的に評判の悪い黒バックセンタリングフォント弄り、いわゆる「侍魂フォロアー」がたくさんいます。個人サイトを3年もやってるおじさんは絶対にやらないような「あたりさわり」がごろごろしてるわけです。
そういうのは十中八九悪い印象しか残さないのですが、でも中にフォント弄りを実直にやりすぎて逆に妙なハイテンションをかもし出すことに(意図せず)成功しちゃってるような、信じられない化学反応もあったりするのだからおもしろい。「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、参加サイトはとにかくドロドロに熱い。だからそんな化学反応が生まれもするし、周りはどうしても打たずにいられずついついレビューを書いたりしていつの間にか大会に引き込まれているのです。
中村くんの大会の運営も、言っちゃ悪いが「つたない」のひとこと。(笑)でもそのつたなさがひたむきさに裏打ちされて、逆に周りから意見を引き出す。で中村くんも素直に受け入れるもんだからまた何かアドバイスしてあげようと思っちゃう。活発に議論がなされ、これまではすごくいい流れで大会が進んでいるように見えます。
2ちゃんねるは好きじゃないのだけれど、ついぼくも引き込まれて一回「名無しさん@ゴーゴーゴーゴー」に扮してレビューしてしまいました。
すると、これが楽しいんだわ。
TFCには参加はできないけれどレビュアーくらいはやったろうかみたいな話も前に中村くんとしていたけれど、公式レビュアーという形になるとどうしても言いたいことをオブラートに包まざるをえない。
でも2ちゃんねるでは、よく言われることですが匿名なもんだから何を言ってもいい。だからあたりまくり、さわりまくりなわけです。自分が言われたら確実に凹むようなことも匿名を傘にきてつい言っちゃいました。でもオブラートに包む必要がないぶん、ただこきおろすのではなくもし参加者が見たら絶対参考になるようなことが書けたような気がします。
たぶんいま2ちゃんのテキスト大会スレにいるレビュアーたちも、過去にテキマニに参加していた人が多いのでしょう。だからレビューが辛口でもちゃんと書き手の視点があって、ぼくも読んでてすごく参考になる。辛口評価の裏にしっかり愛があるのです。みんな参加者たちの熱いドロドロを、真剣に打っている。あたりさわりのない感想なんてひとつもないけど、だからこそおもしろいし意味がある。
やっぱり、あたったりさわったりしていろんなとこにぶつかって歩いていくのが楽しいよなあ。
ワカレミチは、いつのまにか「あたらずさわらず」になっていやしないだろうか。
ぼくがここで何かを書こうとすると、いくら「好き勝手に書く」といっても今やいろんなところにあたりさわりがでてきます。まず書くからには読み手のことも考えないといけないし、読まれるからには書いちゃいけないことなんかもあるし、サイトの規模が少しずつ大きくなるにつれもはやあたりさわりのないように書かざるをえない状況になっているとも言えます。
だがよ、やっぱり、あたってさわってとんがって、いろんなとこにぶつかっていきたいよ。そしてときどき立ち止まって、世間とのバランスを取って歩けばいいじゃないか。
とりあえずその一歩目として、今日の日記は読みたい人にしか読めないように長ーくしてみました。(とんがり部分。)でも読んでくれた人にはぼくの言いたいことがわかってもらえるように、むちゃくちゃ時間もかけてみました。(バランス部分。)
これからも、あたってさわって、バランスとって。できれば、あたってもさわっても世間のバランスがこっちに傾いちゃうくらいに素敵にとんがっていきたいものです。
あたりさわりのない人々と、あまりに荒削りで魅力的なTFCにまつわるあれこれを眺めていて、そんなふうに思いました。
ぼくらのホームルームは8階なので、学校にくるとまずエレベーターに乗ります。1階のエレベーター前には実習室があり、エレベーターを待っている間に実習室をなんとなくのぞきます。
すると、今日はどことなくいつもの実習室の風景と違う。
・・・みんな、立ってる?
実習がある日はみんな早めに来てコックコートに着替えて実習室に集まります。早く来て前のほうに丸イスを持ってきて座って、デモンストレーションがよく見える場所をキープしておいてそこで黒板を写したり実習の準備をしたりします。
でも、今日の実習室の人々は、イスも持たずに前に集まり、立ったまま黒板を写しているのです。
なんでだろ、とエレベーターを待ちながら少し考えて、すぐにわかりました。
ああ、新入生だ。
今日が初めての実習で勝手がわからないのでしょう。最初に来た人がなんとなく立っていたから次に来た人も立って黒板を写し始め、そんでもってみんな立ったままなのでしょう。助手さん教えてやれよ、という気もしないでもありませんが、でも非常に初々しくてほほえましいのです。
なにやんのかなと思って黒板を見ると、ラバージュ・エプシャージュ・シズラージュ・タイヤージュ・トルナージュ・・・。そして「Hachis
parmentier」の文字。APこと、アッシュ・パルマンティエじゃありませんか!
なつかしいなあ。自分がやったのはたった半年前なのに、ずいぶん昔のことのような気がします。この半年のことを思い出して、少し胸にくるものがありました。そして半年前に泣きそうになりながらAPを作ったときの感動も、まじまじと蘇ってくるのです。
今日のぼくの授業は座学でした。授業を終えて8階からエレベーターに乗ると、いつも実習室で作っている料理の匂いがします。今日の匂いは、おいしそうなじゃがいもと牛肉の匂い。彼らが作ったアッシュ・パルマンティエの香りなのです。
きっと新入生も、立ったままで黒板を写しながら半年前のぼくと同じように意味不明のフランス語に面食らったのでしょう。そしてシャトーに苦労して、でき上がったAPに感動したのでしょう。難しいけど奥が深い、おもしろい、これからがんばるぞとそれぞれに誓ったことでしょう。
1階に降りると、試食は終わって片づけをしているところでした。おろしたてのピカピカのコックコート。けっこう遅い時間だったのですが、まだ全然片づけは終わっていない様子で必死の形相です。
でも、いいなあこの必死さ。ぼくもがんばんないとな。練習しないと。そうだ、今日はぼくも帰ってアッシュ・パルマンティエを作ろう。じゃがいもは家にあるな、ひき肉を買って帰ろう。シャトーをやろう。アッシュ・パルマンティエを復習して、あのときの感動をまた思い出そう。そして彼らと同じように、またこれから必死にがんばろう。
そんなふうに思いました。
・・・と思っていたら。
「今日の食品衛生学の授業、重要そうだったからちょっと復習しとく?」(訳:金曜日だけど、どっか行く?)
「そうだねえ、旋尾線虫どう?」(訳:旋尾線虫という寄生虫の原因食品となるホタルイカで一杯どう?)
「いいねえ、カンピロバクターは?」(訳:ホタルイカもいいが、カンピロバクターという食中毒の原因食品となる鶏肉が食いたい)
でみんなで焼き鳥屋に行って、鶏刺し盛り合わせを頼んでカンピロだサルモネラだときゃあきゃあ騒いで、寄生虫がいたとしてもよく噛んで食べれば大丈夫らしい、えーいアルコール消毒だ!と飲んで食って帰ってきたのでしたとさ。
いちばん好きなサイトを紹介。
鈴木浩子「ANOTHER FACE」
鈴木浩子といってピンとくる人はほとんどいないでしょう。彼女はWWEというアメリカのプロレス団体に参戦している鈴木健想というレスラーの奥さんで、本人も「ゲイシャガール」としてリングに上がっています。といってもやっぱりわかる人は少ないでしょうね。

いちおうWWEはアメプロの超メジャー団体です。最近では、曙が参戦したというニュースなら記憶している人も多いでしょう。日本でもファンはたくさんいるのですが、ケンゾーは他に何人かけっこう活躍してる日本人レスラーがいるなかで陰に隠れて、日本人メジャーリーガーで言ったら田口くらいのポジションであんまり情報が入ってきません。しかも個人的には最近プロレスを観ないうえにアメプロは完全に専門外なんで、実はよく知りません。
でもヒロコについては昔からけっこう興味があって、夫婦でのWWE参戦が決まったときに日記で触れたこともありました。このページは正確には彼女のサイトではなくチケットぴあの公式サイトの1コンテンツで週イチの連載なんだけど、もうずいぶん前から土曜の更新を楽しみにして見ています。
彼女はもともとプロレスの人じゃなくて雑誌記者とかアナウンサーをやっていた人らしいんで、いってみりゃ才女です。文章が上手で、ものすごく洞察力に優れています。
彼女の日記は新しいことチャレンジの連続である彼らの日常を生き生きと描写します。海外に渡っていきなりプロレスをやるというのは、料理学校に通うなんてのとは比べ物にならないくらいの転身です。そんな中で彼女は苦労して、楽しんで、絶妙のバランス感覚で明るく乗り切りいろんな発見を日記に綴っているのです。
実際に体験している人にしか綴ることのできないリアルさと、それを自分の目で見て頭で考えて表現するバランス感覚。これが彼女の日記の魅力だとぼくは思います。たとえば今の最新の日記は「日本人はなんでも器用にこなすけれどアメリカではそれは通用しない、プロフェッショナルでないといけない」という内容。こういう、アメリカと日本の文化の違いについての考察が数多くあります。かといって単なるアメリカ万歳日記ではなくて、ひとつ前の日記では「日本の季節感は特別なもの」ということを書いている。日本人の誇りをもって、かつアメリカのいいところは素直に受け入れて、どんどん人間として成長していっているように読んでいて思います。勝手ながら。
で、さらにすごいのが、WWEで彼女たちがやっているのが完全な「道化」であるということ。

上のほほえましい2ショットとのギャップがすごいですね。WWEというのは、日本のプロレスよりももっともっとショーアップされた見世物です。興行を行うにあたってスポーツとして申請するよりショーとして行ったほうが税金が安いだかなんだかの理由で筋書きがあることを認めちゃったというのは有名な話です。脚本家がいて、決められた筋に従ってマイクパフォーマンスや抗争が展開していきます。
健想は日本にいたときから大味なレスラーの代名詞みたいなもんで、レスリングじゃなくてラグビー出身だからテクニックはないし、得意技はスピアーだし(要はタックル)、そんなショーアップされたWWEのマットでやっていけんのか?と正直思いました。そして「健想、女子アナと結婚」と報じられた彼女はWWEのディーバとしてともにリングに上がるとのこと。ディーバとは、WWEのリングを彩るボインねーちゃんたちで、水着になったり下着になったりお色気マッチをやったりします。やれんのか健想夫妻?だれもが思いました。
果たして、初めてリングに上がったケンゾーは上の写真のように典型的な間違った日本人像で神輿に乗って登場し、しかもその神輿には「気高い人」とか「暗殺者」とか日本語で書かれたのれんがぶらさがり、下手なマイクでアメリカ人をののしりブーイングを浴びるヒールキャラでした。そしてヒロコはダウンタウンのゲイシャガールそのものの白塗りメイクで、着物をはがされて下着姿で花道を逃げ帰るような辱められキャラ。完全に、道化です。
WWEを観る人の中にすら、ケンゾーとヒロコが本当の夫婦だとは思っていない人もいます。リングの上の彼らはそれくらいに作られたキャラクターです。でもそれはギミックじゃない、ガチンコ夫婦です。鈴木健想なんて下手くそなレスラー、一人じゃWWEでやってけるわけがない。そして浩子も一人でWWEのディーバを張れるわけはない。彼らは二人でひとつです。
そんな彼らの道化の裏には、ものすごい努力と計算と信念があるんです。リングのイメージとはあまりにかけ離れた彼女の日記を読むとそれがよくわかり、ぼくは彼女の日記に引き込まれます。道化でも、これが自分の表現だと信じて自分の頭で考えて戦っている。彼女も立派なプロレスラーです。
もうおわかりでしょうか。ワカレミチは、ANOTHER FACEが目標です。知らない世界にあてもなく飛び込んで、チャレンジして、もがいて考えて何かを掴み取って、それを書く。アメリカでプロレスをやるのと会社をやめて店をやるのではチャレンジのレベルが違いますが、でもぼくもぼくなりに、彼女のように生き生きと自分のチャレンジを書いていきたいと思っています。
そんなわけで1周年を迎えた、というかとうの昔に通り過ぎたワカレミチ。
本当の1周年はドタバタしていてスルーしてしまったので、遅ればせながら1周年記念チャットを開催します。詳細は明日にでも告知しますが、開催日時は4月19日の23時ごろから。サイト開設も退職も1周年のタイミングを逃したかわりに、20日はぼくの誕生日。みんなで店長の29周年を祝いましょう。祝いなさい。
というわけで、サイト開設&退職1周年記念代替企画「店長生誕29周年記念チャット」を開催します。
19日の23時半開始予定。日記からリンクを貼ります。
学校から帰ってきてからなので時間は若干前後するかもしれません。
みなさんお誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。お茶もお菓子もございます。(うちには。)
そして20日の午前0時、29歳になった店長と握手!
チャットはこちらから。恥ずかしがらずにさあ。
23:30開始。人がいなくなるまでやってます。
***
27:00 終了しました。どうもありがとうございました。
昨日行われました記念チャット、23:30の開始当初は全く人がおりませんで、スタートしてすぐに魔界1号さんが「愛国無罪!」と入ってきてレスつける間もなく落ちていくというサイバーテロまがいの攻撃があったのみ。
しばらくしてようやくkumiとやっしーがやってきて、まあ午前0時をひとりで迎えるという最悪の事態には至らなかったのですが、告知期間が短かったこともありちょっと企画倒れぎみ。
「けっきょく全く盛り上がらずに0時すぎに終了。ぼくはひとり、クラスの友だちからもらった水虫薬を足に塗る。教室でいつも足をボリボリ掻いているので見かねてプレゼントしてくれたのである。よーし、今年の目標は水虫退治!30になるまでに水虫を治すぞ!」
とかいう日記でも書いて寝ますかねと思っていたところ、そこからよっしーさん、Goofyさん、hiroさんが次々と入室してきてくれて、けっきょく3時すぎまで楽しく語らったのでした。みなさんどうもありがとうございました!
去年はリアルの友だちがけっこう来てくれたんだけれど、今年は逆にいままで主にROMで見ていた人たちが参加してくれました。ふだん書いてるだけではそういうお客さんの存在というのは気づかないものです。だから、1年のうちに知らない人も仲間になってきてるんだなあとしみじみ実感いたしました。
そういうみなさんが口々に「お店ができたら行きますよ!」と言ってくれる。がんばらにゃあいかん、と思いました。29歳も引き続き我慢の年。勉強の年なのです。
10月に学校の学費が払い終わり、そうしたら昼は今の仕事を辞めてお店でバイトを始めるつもりです。
そして来年の4月には卒業。そのお店がよければそこで本格的に修行。そしてぼくは30歳になります。30にして立つ!
「30歳でお店を出す」というのはちと無理があったかも、と早くも方針転換しているわけですが、ともかく向こう1年はそのようにして過ごす予定です。あと卒業間近に(銭金ではなく)クイズ・ミリオネアに出て1000万円ゲットするという計画もあります。そしたら30歳で店が出せます。(笑)
というわけで29歳になってもなんにも変わることはありませんが、これからもみなさん変わらずよろしくおねがいしますね。
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