睡眠栄養学習

2005/2/1

今年いちばんの寒気。毎晩寝る前には「明日こそ早く起きて電車で出かけよう」と思います。でもいつも家を出るのはギリギリで、寒風を切り裂いて原付を駆ることになる。

「秒速1メートルの風が吹くと体感気温が1度下がる」と言いますね。
原付を時速50キロで走ると、体で感じる風は時速50キロ≒秒速13.9メートル。
今朝の世田谷区の気温は0度だったそうです。
ぼくの体感気温はマイナス13.9度です。
今朝のモスクワより寒いです。
すっかりカゼをひいてしまいました。ノド痛い。熱っぽいし・・・今日は学校、早退しようかな・・・。


というのも今日の授業は栄養学。栄養学の授業は、実は大嫌い。先生が嫌いなのです。気の弱い女の先生でバツグンに授業が下手。見ていて「なんでこの人は教師という職を選んでしまったのだろう」と悲しくなってしまう。
教育実習生並み、というか教育実習生ならきちんと準備したり台本を書いてきたりするからもう少しマシなはず。ぼくが教科書を読みながら授業をしたほうがわかりやすくできる自信がある。

今日もたどたどしい授業を聞かされているうちに、ついつい眠くなってしまいました。貧乏性なので、金を払った授業を寝てすごすのは心苦しいのですが・・・押し寄せる睡魔には勝てず・・・・。


授業が終わり号令がかかると目が覚めるのは、若いころも年を取ってからも同じ。授業の半分以上をすっかり爆睡してしまいました。

よく寝た・・・と伸びをして、ふと気づく。
あれ、体調もどってる??
熱っぽいのもとれたし、ノドの痛みも少し治まった気がします。

黒板を見ると、栄養学の授業は「カゼの予防と治療に効果的な食品」とかなんとかの講義だった模様。寝ながらそんな授業を聞いているだけで、どうやらカゼが治ってしまったようです。

メッセージを受信しました

2005/2/2

教室の机の下でノートの片隅に書いたメモを回す女の子たち。そんな光景懐かしくありませんか。そのメモの折り方が、ウサギとか星とかいろいろあってねえ。

女の子どうしで回しているとばかり思って、そんな様子を横目で見るともなく見ながら授業を受けていると、ふと隣の席からぼくの膝の上にメモが置かれるんだ。びっくりして隣を見ると、同じバスケ部のK美がいたずらっぽく笑ってる。その2つむこうの席では、ぼくが密かに思いをよせているR恵が真っ赤な顔をしてうつむいている。膝の上のメモはR恵のほっぺたみたいなきれいなピンク色で、ぼくはその紙を見て「ああ、上手に折ったハートだなあ、どうやって折るんだろう」なんて人ごとみたいに考えているんだ。


注:筆者は中高と男子校育ちなので、ときおりいらぬ妄想に走り日記の筋が乱れることがあります。


時代が代わり、メモを回すなんてことは比較的少なくなったのかもしれません。今はもっぱらメールでしょうね。比較的真摯な姿勢で授業に望んでいる夜間部生ですが、やっぱり先生の目を盗んでみんなこっそり携帯を操っています。
かくいうぼくも、たいくつな授業の机の下では友だちに「栄養学、ぼくが授業やったほうが上手にできる自信ある」とかメールを打っていたりします。手段も変わり年をとっても、授業中のそんな秘密の会話はやはり楽しいもの。ぼくはわりとメール不精なほうなのですが、そんなときだけついついメールを何往復もしてしまったりします。

そんな友だちの中に、隣の人妻2号さんがいます。彼女はなかなかに弾けたキャラで、飲みに行くとものすごい下ネタを大声で言って店員に注意されたりします。
1時間目の公衆衛生学の授業中に、彼女からメールがきました。

「37ページの感染症の分類、4類のとこ見てみ」

なんだろうと思って教科書を見てみると・・・3行目に「ブルセラ症」。
思わずプッと噴き出して、先生に「どうかしましたか?」と言われてしまいました。


ちくしょういいネタを拾われたな、よーし負けないぞ!
と思っていたら、2時間目の食品学の授業で格好のネタを見つけました。

食品学では「すしの歴史」というテーマの講義を受けていました。
いわく寿司は魚を米に漬け込んで発酵させた古代の加工食品にルーツを持ち、その発酵の度合いを弱めて米もいっしょに食べるようになって押し寿司に変化していきました。押し寿司から分岐した棒寿司や箱寿司や笹巻き寿司(当時は「毛抜き寿司」と呼ばれていた)なんかは今も形を残しています。そして箱にも詰めずに手で握るようになったのは意外と最近の江戸・文政年間のころ。
授業で配られたプリントには、握り寿司ができる前の江戸初期の街の様子を描いた絵が参考資料として載っていました。絵の中に押し寿司の屋台ができ、その前に行列ができています。
その絵には川柳が添えられています。

「夕はえに おまんをほめて 通り町 つめておしあふ みせのすし売」

今から200年以上も前の繁盛店の様子です。「あの店、最近はやってるよね」「おいしいらしいよ」なんて言いながら、当時も江戸の人たちは街を歩いていたのです。

ただね、店の名前が「おまん」って。

よーしこれはメールだ!

「おまんで棒寿司とか毛抜き寿司とか売ってる!寿司だけにほんのり酸っぱそう!」

いかにも隣の人妻2号さんが喜びそうなネタです。さあ噴き出せ!


しかし、横目で彼女を見ていても、いっこうに携帯を取り出すそぶりを見せません。返信もなく、ついに授業は終わってしまいました。

ひょっとして電波悪くて送れなかったかな?休み時間に送信メールボックスを確認しました。
が、確かに送信済み。おまんネタは彼女の心をとらえなかったのでしょうか。


しかし・・・。

・・・あれ?
・・・・あれれ?
宛先、間違ってる!!!

机の下で隠れてメールを打つものだから、アドレス帳をひとり間違えていました。
間違えた相手はよりによって、もうしばらく音沙汰のない前の会社の後輩の女の子。しかもけっこうかわいい。

いまだ、返信はありません。

健康を気に病むなかれ

2005/2/3

本日の公衆衛生学は高コレステロール症について。ご存知のように、コレステロールは少なすぎてもだめですが多すぎると血管の内側にべっとり貼りついていろんな悪さをします。
もちろんコレステロール値は生活習慣によって上下します。「1日に20本以上タバコを吸う」「ストレス解消はもっぱら酒」「いつも寝不足気味」などの質問に答え、10項目のうち7つ以上当てはまる人は要注意。あなたの血管は元気ですか?

そこで先生が取り出したのが「血管年齢測定マシーン」。年齢・身長・体重などを入力して数秒間指をつっこむと血管の若々しさを測定してくれちゃいます。
先生とのじゃんけんで勝った何人かが実際に測ることになりました。10人くらいの人が前に出て、ぼくも選ばれました。
血管年齢58歳と判定され落ち込む人(実年齢32歳)あり、年相応と判定されたらしく胸をなでおろす女性(実年齢不詳)あり。

そしてぼくは・・・なんと、驚異の「20歳以下」。しかも、その機械は脈拍ごとに「○歳」「○歳」と測定し平均を出し、上と下ではかなりばらつきがあるのですが、ぼくは全脈拍が20歳以下という文句のつけようのない若々しさ。これまでもさんざん、不摂生の極みながら健康診断系でなぜか無敵の我が肉体について書いてきましたが、さすがのぼくも20歳以下にはびっくりです。


休み時間になると、みんなから「どういう生活してんの?」と質問攻めに合いました。「タバコは?・・・吸うよねえ。酒は?・・・・飲むよねえ。食事は??」

「えー、さっき授業で『朝食に卵を食べる習慣は避ける』って言ってたけど、毎朝必ず卵を食べるのが健康の秘訣です。昼ごはんは大盛りです。学校から帰って何時になっても夕飯は欠かしてはいけません。とくに酒は重要な炭水化物源です。運動は、疲れるのでやめましょう。タバコは、20本以上吸うとチェック項目に引っかかるので19本吸えば大丈夫です」

「く〜むかつく〜」「コレステロール上げてやる!」とお菓子攻めに合いました。ぼくはチョコレートを5つにプリッツをほおばりながら、「うっかりすると長生きしちゃうから、ちょっとタバコ吸ってくるわ」と教室を出ました。


***


テキストマニアX。ワカレミチは2月6日、日曜日の出陣です。0時から22時の間に7サイトで得票を競い、上位3サイトが2回戦に進めるらしいです。
アクセス解析を見ると、当サイトは土日はヒット数激減、平日の最も閲覧者が多い時間は毎日決まって昼の12時台。清く正しい社会人向けサイトです。日曜の出走はいかにも大外枠引いちゃった感がありますが、大外だけに気持ちよく走ってこよう。たまにはみんな、日曜にも見にきてね。

7度8分

2005/2/4

なんだかんだ言ってカゼひきさん。寒さに負けてこの二日、原付を捨てて電車で出勤しています。

電車ってあったかいなあ。


***


カゼぎみなのでセーターを着て行こうと思ったのですが、いっそのこととネクタイはやめてタートルネックで出勤してみました。
勝手にカジュアルフライデー制度。
誰にも何も言われなかったので、徐々に規制を緩和していこうと思います。


***


今日はもう寝ます。

Paint it purple

2005/2/6

前回までのあらすじ

キシリトールガムのボトル一本84粒一気食いにより、「食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります」という注意書きは間違いであり、むしろ「お腹がキツくなります」が正しいということを証明した店長。

そんな店長のもとに届いた次なる挑戦状は・・・「プルーンにも『お腹がゆるくなることがあります』って書いとるで」。

こうして男たちの「プルーン祭り-SUMOMO-」は幕を開けた。「ひと袋ではつまらん」「どうせならみんなで食べよう」「じゃあ大量のプルーンを料理して食べまくろう」と企画はいつしかヒートアップ。店長の「出てこいや!」という叫びに呼応した男の中の男たちは、160/160とじゅん。仁義なきプルーン・バーリトゥード三つ巴が今始まる・・・。


ジャカスカジャカスカジャカスカジャカスカカモンベイベー!(PRIDEの音楽)




<前日計量>


店長から160/160へメール

 店長「プルーン、何キロくらい食べたい?」

 160/160「3人だから・・・2キロくらい?」

そんな160/160さんの無謀なひとことにより、店長が買い集めたプルーンがこちら。



スーパーの棚のプルーンを全て買い占めても2キロには足りず、店員に在庫を探しにいってもらったほどの量。
戻ってきた店員さんに「いつもこんなにお買いになるのですか?ケースで取り置きましょうか?」と言われ、「いえ、今日はちょっと祭りが」と言いそうになるのをこらえる。

このプルーンを袋から出すとこんなかんじ。




<選手入場>

やや緊張のおもむきで店長宅へリングインする160/160・じゅんの2名。出迎えるのはプルーン祭りのマスコットキャラクター・プルーン犬。



さあ、プルーン祭りの幕開けだ!


<ラウンド1>

プルーン祭りらしく、プルーンを前に赤ワインに漬けこんだ「プルグリア」で乾杯。



プルーンの甘みがワインとマッチし、意外とフルーティーな味わい。「うまい」「うまいよ」と盛り上がる一堂。第一ラウンドは好調な滑り出しを見せました。

そして、仕込んだ残りの山盛りプルーンをみんなで楽しそうに食らいます。



ただぼくがひとつ気がかりだったのは、つまみとして出した「さつまいものプルーン煮」がたいしておいしくなかったこと。見た目もひどいです。ネットで探したレシピ通りに作ったんだけどなあ?あらゆる意味でプルーンとさつまいもが全くマッチしていません。



まあいいや、いもが多すぎたかな?

今になって思えば、このときぼくらはまだ事の重大さに気づいていなかったんだ・・・。


<ラウンド2>



ベーコンとチーズでプルーンを巻いてみました。題して「オードプル」。
拡大するとオード

あはは、オードプルだってさ。笑う160/160、じゅん。

口に入れると、一瞬激ウマな風味がただよう。これは大ヒットか?と思った次の瞬間、プルーンの甘みが全てを打ち消す。
あはは、これがプルーンじゃなくてアスパラだったらよかったのにねえ。プルーンだけ別に食べればいいのにねえ。笑うぼくら。

このころはまだ笑う余裕があった。


<インターバル>

プルーン料理だけでなく、皿盛りのそのままのプルーン(プレーンプルーン)も3人でガツガツ食っています。

ここで軽く甘いものを。



こちらは「プーダン・オー・プールン」です。
前日に製菓の授業で「プーダン・オー・マーロン」という栗の入った蒸しケーキを習ったので、さっそくプルーンに応用してみました。
これはうまい!プルーンの正しい使い方ではないか?そう思いました。
ここから徐々に正しくない使い方に突入していくのです。

<ラウンド3>




プルーンバーグ・プルーンソースがけ。
ハンバーグの生地に刻んだプルーンを練りこんであります。
ソースにも刻んだプルーンが入っています。

隠し味っぽくていいじゃないですか?
でも残念、ぜんぜん隠れてません。
ハンバーグの旨みやソースの塩味を、プルーンの強烈な甘みが一瞬で打ち消します。
実は仕込みの段階で「これはけっこうマッチするのではないか?」と期待していたのでけっこう落ち込みました。

<ラウンド4>

落ち込んだので、そろそろプルーンを加工する気が失せてきました。




さしみプルーン。

塩気が、塩気がほしいんだよ!だってプルーンは甘すぎるのです。ハンバーグもベーコンも、プルーンが入ると一瞬にしてプルーン味になってしまうのです。しかもそれは「後からくる甘さ」。口の中で先に塩味を感じたあとにガツンときます。
醤油とわさびをたっぷりつければその甘みも相殺されるのではないか?
しかしその考えが甘かった。醤油をつけても、プルーンは甘い。

<ラウンド5>



トマトとプルーンの冷製パスタ。

トマトだけならとてもおいしいパスタなのです。トマトの赤が見た目にも美しいパスタなのです。
プルーンが入ると、汁が毒々しい茶色になります。
そして甘いです。

「初めて娘が作ってくれた料理だと思え!」と自分に言い聞かせながらがっつく160/160さん。さすが愛娘パワー、無理やり完食します。しかし汁が残っています。
「パパー、汁も残さず飲んでー」と応援しますが、160/160無言。愛娘の頼みでも汁までは無理です。

<ラウンド6>

最強の敵、プルーン餃子。



見た目はもちろん普通の餃子です。しかしなんとなーく変な色が透けて見えます。そして中には・・・。



プルーンです。
写真がピンボケになってしまいました。が、それくらいでちょうどいいです。
もうこのあたりになるとプルーンを見るのもいやです。
味ももちろんイヤ。食感もイヤ。それどころかプルーンを食べる「ニチャッニチャッ」という音までもイヤ。五感全てがプルーンを拒否しています。

3人とも、テンション最低。楽しいはずの祭りが、だれも口を開きません。「ニチャッニチャッ」という音だけが部屋に響きます。
ワインを2本使った「プルグリア」を飲み尽くしても、ちっとも酔いが回りません。プルーンには肝臓の働きを活発にする作用があるのか?それはどうかわかりませんが、大量のプルーンに人のテンションを大幅に下げる働きがあるのは確かです。


プルーン餃子で、ぽっきりと3人の心が折れました。

だれからともなく。

「もういいか」

「よくやった」

「食べ物をおもちゃにするのはやめよう」

「プルーン、万歳!」

そうしてなぜか残りのプルーンの入ったボウルを持ち上げ、万歳三唱をしてこの祭りは終了しました。
800グラムを残して、無念のタップアウト。


<試合後のインタビュー>

はっきり言ってプルーンなめてました。
けっこう楽しい祭りになるんじゃないか?開催前はそう思いました。「プルーンを料理する」というアイデアは、とても素敵なものにみえました。甘みと酸味という、五味のうちの二つを兼ね備えたプルーンは料理人魂をくすぐりました。
前日に調理師学校の友だちと飲みに行ったときにプルーン祭りの話をすると、友だちもノリノリでいろんなレシピを考えてくれました。そのときのメモには上の料理の数々のほかにも「鯛のプルパッチョ」「プルコギ」「プルーンオムレツ」「とりプル」「プルーヌ」「プルーンパイズリ」などさまざまな走り書きがしてあります。プルーン餃子の後にも、まだまだいろいろ作るつもりでした。
あわよくば将来のお店の定番メニューになるような傑作が生まれるのではないかと期待していました。

もうプルーンは見たくありません。名前のおもしろさだけで料理を作ってはいけないということもよくわかりました。
いまも、バイオハザードやってるときに夜中にトイレに行きたくないみたいな感じで、「プレート」「プレーン」「プレ」などの単語を目にするとビクッとする生活が続きます。軽くPTSDです。


<ドクターチェック>

おまけに、これだけ大量のプルーンを食べると人間はどうなってしまうのかの検証です。


じゅんの場合。

当日の夜は結局遅くまでFFをやっていたのだけれど、
その間中、10分に一回くらい大容量のオナラが止まらなかった。
そう、腹式呼吸をして下から送り出すような。
スムーズで快適なウンチが何度も出たと思う。
効果が出始めたのは帰り道だから、食べ初めて3〜4時間くらいかな。
別に腹を下すようなことはなくて、適量の下剤を飲んだ感じかな?
お腹の健康にいいのだということは確信したように思うぞ。

160/160の場合。

・当日-店長宅×2。帰宅後-×4
その後も、腸は活発な活動を続ける。痛み無し。
その正体が判らない為、うっかり屁も出来ない状態。

・翌日-相変わらず痛みは無し。
膨満感も無いが、“何?何っ?”って程、屁が出る。
どうやら、腹には何も残っていない様子。


そしてぼくは、当日はもちろん腹が張った感じがありましたがどちらかというと満腹感。大量の食物繊維が腹の中で膨らんでいるのでしょうか。
翌日は朝に便通1回。もともと便秘体質ではありませんが、このウンコはものすごい快便!するっと出ました。ただしすごく臭い。腸内のいろんなカスがごっそり出てきたかのようです。


3人とも、食いすぎとは言え腹の具合はよくなったと言ってもいいのではないのでしょうか。

みなさんも試してはいかがですか?プルーン祭り。

ぼくは二度といいです。


(このテキストは「テキストマニア」参加テキストです。)

ポップ&ロック

2005/2/7

土曜は朝から学校の「スキルアップレッスン」がありました。
基礎となる調理技術のいくつか、例えば日本料理なら大根のかつらむきなどは実技試験があるのですが、それは実習だけではなかなか習得できるものではありません。そこで希望者に対し、ときどき休みの日にこうして無料で補講を行ってくれるのです。
実際には実技試験があるのは2年次以降なのでまだ先のこと。受講の人数制限もあります。でもせっかくの機会なので、張り切って並んで参加することにしました。


受講科目は和・洋・中・製菓から選択します。ぼくは迷わず、オムレツのある西洋料理を選びました。ぼくは自慢じゃないがけっこう実技もいける口、玉子焼きも得意だしチャーハンなどは前述のようにハッスル級の腕前なのですが、なぜかオムレツだけはちっとも上達しないのですよ。この機会に、せめてじゅんに教えられるくらいにはなっときたいものです。

西洋ではオムレツのほかにもじゃがいものシャトーむきと玉ねぎのみじん切りをやります。普段の実習と違って材料は自前なので、買って持っていかないといけません。ぼくは卵1パック・じゃがいも1袋・たまねぎ1袋を買い、大きな袋を提げて学校に集合しました。他に包丁ケースやコックコートも持っているので、土曜の朝からかなりの大荷物です。といっても三枚おろしのためにアジを大量に持ってこないといけない日本料理の人よりはマシですが。
みんなも大荷物です。卵をパックじゃなくてケースで買ってきたつわものもいます。それでもいつもは日が落ちてから集合する夜間部生、朝から学校に来ること自体が新鮮でどことなくうかれ気分なのです。

さてレッスンは朝9時から。四の五のなくひたすらオムレツオムレツ、シャトーシャトー。
普段の実習はデモンストレーションがあり一連の料理があり片づけがあり、例えばシャトーの練習をする時間が設けられたとしても10分くらい、そしてそれが1学期のうちに2回あるかないかくらいなので、これだけみっちりと練習する機会は自主練以外にはありえません。
しかも休みの日なのに先生や助手も総出で教えてくれます。定員は25人で普段の実習の半分以下ですから、ほぼ1テーブルに先生1人くらいという高密度です。

もちろんぼくは苦手なオムレツをやりまくりました。オムレツといえばフライ返しでくるっとひっくり返すのを想像すると思いますが、プロに求められるオムレツはフライ返しなど使わずにフライパンの柄をコツンコツンと叩いて反動で回します。実際に卵で練習するとすぐになくなってしまうので、オムレツくらいの大きさのビニールに小豆を入れた擬似オムレツも使って練習します。
叩きすぎて右手の付け根が青あざになってきたころ・・・なんとなく回るようになってきたかなあ。

続いてはじゃがいものシャトーむき。じゃがいもを6等分して、それぞれをペティナイフで5センチくらいの長さのフットボール状に整形します。こちらはどちらかと言えば得意なので試験のときまでにはなんとかなりそうなのですが、もともと難易度が高く極めればきりがないテクなのでいくら練習してもしすぎることはありません。右手がつりそうになるくらいまでむきまくりました。

残念ながらレッスンの時間はわずか1時間半。あっという間に終わってしまいました。オムレツもシャトーも、「む〜、こんな感じかな?」とつかみかけたところで終了。たまねぎは持ってきただけで練習する時間すらありませんでした。まあみじん切りは普通にできるからいいけど。

あとに残ったのは大量のオムレツ。



そしてじゃがいものシャトー(のようなもの)の山。および使わなかった玉ねぎ。


シャトーはぶっちゃけホテルの西洋料理部門に就職でもしなければ役には立たないと思いますが、でも卵料理は究極のプロの技のひとつだと心から思います。玉子焼きにせよオムレツにせよ、原価率はものすごく低い。つまり卵は1個20円、3個で60円、それがちょっと熱を加えただけでへたすると1000円の料理に化けているのですから。
ぼくはまだまだオムレツがへたっぴです。ほかの人は下手な人でも適当に叩けば下手なりにぐるぐる回っているのですが、ぼくはいくら叩いてもなぜだかぎこちなくしか回りません。ふんわり丸いオムレツからはほど遠い。値段にすると100円くらいのもんです。
このレッスンで少しはコツがつかめたかなと思いましたが、そのコツがどんなものなのかここで言語化しようとしてもできないので、たぶんまだまだ体得していないのです。練習あるのみです。いつか素敵なオムレツが作れるようになりたいです。500円くらいでいいので、みんなに食べてほしいです。練習します。


片づけをして、着替えをして、学校を出ます。外は抜けるような青空。まだ11時前。こんな時間に学校を終えて外にいるのが不思議です。
みんな大荷物を抱え、疲れきって新宿の南口に向かいます。しかし各々に収穫があった様子でみな満足げな顔をしています。

土曜のお昼まえ。満足げな顔をして向かうのはもちろん飲みですね。
こんな時間から飲めるなんて夢のよう。
普通のレストランのランチで、カラオケボックスで、日が暮れるまで飲み倒して帰りました。


***


ここからが本題。

さんざん酔っ払って帰って寝て、次に目覚めると当日の夜10時半。うへえ気持ち悪い。昼間から飲むと1日のうちに2日酔いなのです。

・・・ていうか10時半??

テキストマニアの勝負テキスト、書いてないよ!!

そこから大慌てであのプルーン祭りの文章を書きました。締め切りの日曜日午前0時まではまだありましたが、加工しないといけない写真がいっぱいあるし二日酔いでゲーゲー吐きながらなのでけっこうギリギリでした。
けっきょく試合開始時間の0時を10分ほどすぎて一応書き上げ、見直しもせずにとりあえずアップ。それから加筆したり推敲したりで、ちゃんと完成したのは0時45分ごろ。スタートでちょっぴり出遅れちゃいました。

が、出遅れもなんのその。
ワカレミチは大外枠をスルスルと抜け出して首位を快走。けっきょく逃げ切って無事1回戦突破を果たしました!!
いやあ、ありがとう。投票してくれたみなさんありがとう。プルーン祭りに参加してくれた160/160とじゅんもありがとう。サイトで応援してくれた海上くんありがとう。コンペティターのみなさんおつかれさまでした。



ところでテキストマニア1回戦にあたり「キラーコンテンツであるプルーン祭りはもっと後に温存しといてもよかったんじゃないか」という声をいくつかいただきました。
ぼくの考えは全く逆です。
ほんとはプルーン祭りを2週間前にやった時点で、テキストマニア1回戦までそれを書かずにとっておくこと自体が心苦しかった。

ぼくはね、テキストマニアに「完全なる自然体」で望みたかったのです。自然体でどこまでいけるか知りたかった。


このイベントに参加するにあたって、確かめたいことが2つありました。

@ワカレミチはポップか

これに関しては、もうある程度答えは出ています。
ワカレミチはポップではない。アクセス数が証明しています。
だって読みづらいもんなあ。長いし重いし暗いし。
けどちゃんと読んでくれれば、たまにはおもしろいこと書いてあんじゃね?少なくともぼくはおもしろいおもしろいと思って書いてるんです。フォントも弄りませんしアスキーアートも知りませんが、文章のおもしろさってそんなことじゃないと思うんです。
ならばいつもの飾り気のないスタイルでも、一発勝負のキャッチーなネタで世に評価してもらおうじゃないか。アクセス数ではるかに上回るサイトを負かして、ワカレミチのメロディラインのポップさを証明したろじゃないの。
そう思ってプルーン祭りで勝負しました。終わってみれば首位通過、それも8試合のうち7試合が終了した時点で全体の2番目の得票数(ブロックが違う以上比べるもんじゃないだろうけど)と、上出来すぎる出来でした。


満足したので次は、ガラリと違うことを書くと思います。次に確かめたいことは

Aワカレミチはロックか

この一言に尽きます。
ポップに対してロックと名づけた感はありますが、要は「このサイトは人の心を揺さぶることができるのか」ということです。人の共感を呼び、勇気づけ、感動させることができるか。
笑いは、このサイト(およびぼくの人生)のメインコンテンツではありません。笑いだけでなく苦しみも悲しみも挫折も努力もひっくるめた全てで、みんながぼくに興味を持ってくれることがぼくの喜びです。通りすがりの客じゃなく、何年かかってもお店のオープンを待ってくれて何年たっても遊びに来てくれる友だちを作ることがこのサイトの目的です。
万人の中でくすりと消え去るポップな笑いを提供するのではなく、数は少なくてもいいからずしりと人の心をロックしたい。少しずつその人の輪を増やしたい。そう思ってこれまでやってきた。そしていまぼくはどれだけの人の心を揺さぶることができるのか。次はそれを確かめたいです。
「笑い」や「オチ」だけが個人サイトのア・プリオリじゃない。気が向いたときに1分で読めるサイトや雑誌に例えられるブログが全盛の中、毎日10分かかるハードカバーのようなホームページがあってもいいじゃないか。


2回戦はタッグマッチ(!)とのことなので完全に自分の書きたいようには書けないかもしれませんが、そこで負けても敗者復活戦がある。次はクスリとも笑えない文章を書きたいだけ書きます。

ワカレミチ第四象限「重長」で挑んで勝てたら、ぼくはちょっとだけ自信が出ると思います。
負けたら、ぼくの文章力が足りないということなので、また精進します。

オーバーザ・大根

2005/2/8

日本料理の実習は、冬にぴったり「ふろふき大根」。
ふ、ふろふき大根?あのおでんの?
しかし侮るなかれ。ふろふき大根にも数々の日本料理の技術が隠されています。

まずは普通のふろふき大根。大根を小口に切って皮をむいてゆでます。
皮の下に固い筋があるので皮は厚めにむくとか、大根の色を鮮やかにするために米ぬかといっしょにひとゆでするといった細かいテクもありますが、ここで何より大事なのは角が欠けないようにきちんと面取りをすること。家で作るなら面取りなんてしなくてもいいですが、お店で出すなら丁寧な仕事を心がけなければいけません。大根もオムレツと同じで、10円かそこらの食材がきちんと手を加えることでお金を取れる商品に変わるということです。これ大事。

といっても、面取りなんて料理の基本。別にプロの技というほどのことはない。これではまだコンビニのおでん90円レベルの技術です。


ではふろふき大根で500円を取るためにはどんな仕事をするかというと・・・。



これが秘儀・菊花大根!

大根でもって菊の紋章(↓)をかたち作っているのです。



んで、実習のテーマは「菊花大根を作ってみよう」。

え〜。


とはいえ、見た目はド派手で手順も複雑ですが、実はやり方さえ間違えなければそこそこ簡単にできるのです。上の写真もぼくが家に帰ってもう一度作ったものです。

せっかくなのでここで作り方を大公開!

という日記にしようと思ったのですが、手順Aくらいまで書いたところであえなく断念。全部書くとイラスト20枚くらいになりそうです。面取りという当初の目的から思いっきり逸脱した技術です。


さらに、ぼくらには到底無理なので先生のデモンストレーションを見ただけですが、この菊花大根のさらに上を行く超絶技法も存在します。
その名も「かむろ菊」。別名を「石井菊」といいます。どっかのおばあちゃんみたいな名前ですが、そのむかし石井なんとかという人がかむろ菊の大根を考案して明治天皇に献上し、感動した天皇が「これを石井菊と名づけよ」と言ったとか言わないとかがその名の由来です。
かむろ菊とは、これもたぶんもともとは紋章とか菊の花の名前なんだと思いますが、ネットで検索すると花火の玉の名前にヒットします。



大根のかむろ菊もこんな感じ。大根を毬状に丸く整形して表面に小さな溝をたくさん刻みます。



どうしても写真に写りませんが、実物を見るとすごい技術なんです。そりゃ天皇もびっくりですよ。


ちなみに上のかむろ大根は先生からもらったものです。なんとぼくは菊花大根がクラスで一番最初にできたので、かむろ菊を賞品としてもらいました。
昔っから理科の実験の準備とかはクラスで一番を旨としているたちなので今回もスピード重視でガシガシ切ったら一番に終わっただけなんですが、それにしてもひょっとして、ぼく日本料理の才能あるかな?ぼくもいつかはかむろ菊??


さて技巧をこらした菊花大根の味は・・・・普通です。見た目は派手でもただの大根です。
これで500円は、ちょっと取りすぎだと思います。
うちの店では出しません。

遠くから眺めてみると

2005/2/9

あまりテレビは見ませんが、朝でかける前にテレビをつけながら身支度をするのはわりと習慣になっています。
ワイドショーで今日やっていたのはショーケン劇場。安生VSハイアンのような哀れなスリルに満ちたインタビューに、引き込まれて危うく遅刻しそうになりました。
支離滅裂で、挙動不審で、目も声もおかしい。こんなおかしな人は実際に周囲にいると迷惑この上ないのですが、ブラウン管の向こうでどうでもいい事件の当事者として映っているかぎりは格好のエンターテイメントです。
田代まさし以来の、稀代の負のエンターテイナー・萩原健一。肉は腐りかけがうまいというが、人も壊れかけがいちばんおもしろい。


***


うちの職場は人が歩くと揺れます。別に太った人じゃなくても、ちょっと小走りでそばを通り過ぎたりすると揺れます。
そんな職場に強力新人登場。
安田大サーカスのデブと同じくらいの体格の巨漢です。
彼が歩くと、遠くでもものすごく揺れます。顔をあげなくても彼がトイレから帰ってきたのがわかるくらい。きのう東京でも震度3の地震がありましたが、そのときと同じくらい揺れます。
ところが、揺れているのはとうぜん彼が歩いているときで、彼は自分が震度3の揺れを起こしているとは気づいていない様子。「ここって、近くを人が通ると揺れますね〜」なんて人ごとみたいに言ってます。

自分では気づかないといえば、ペットボトルSV。彼は実家暮らしなのですが家に帰りたくない理由でもあるようで、毎日マンガ喫茶に泊まっているそうです。
とうぜん髪はボサボサ。曜日が進むにつれてそこはかとない臭気を放ち始めます。金曜日ともなると軽く異臭騒ぎです。冬でこれですから、かなりのポテンシャルです。
でもやっぱり本人は気づいてないんだろうなあ。


***


なんだか、自分も気づかないうちにおかしな人になってたり、何かで他人にとんでもない迷惑をかけてたりするんじゃないかと、少し不安になってきました。

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