9月のバイトの勤怠管理表を提出した。総勤務時間は156時間になった。ひと月の労働が156時間というのは新卒一般職なみに少ないわけだが、それでも1ヶ月まるまる勤務したのは久しぶりだ。1日から30日までぎっしりと埋まってた紙を見てしみじみと感じるものがあった。
しかしこのひと月にやっていたのは、仕事ではなく研修ばかり。一ヶ月間の研修は役に立つものもあったが、ぼくにはおままごととしか思えないような退屈な時間がほとんどだった。
ここ最近の日記を見ると、いかにこの一ヶ月が退屈だったかわかるだろう。食うためだけの仕事。いや、仕事ですらない。「お金がない」という現在の状況は、空虚な宙ぶらりんの一ヶ月を象徴していたようにさえ思える。
こうして仕事のそばで足止めされたまま1ヶ月もすると、早く実際の客のところに電話をしたくてたまらなくなってくる。会社に勤めているときは営業がめんどくさくてさぼってばかりいたのに、不思議なものである。
そうして、1日からようやく本当の仕事が始まった。
31階の研修室を出て、初めて32階のオフィスに足を踏み入れる。周りの同僚は、SVも含めてまだどうしていいかわからずに研修の資料を見返したて商品知識の確認をしたりしている。アホかと。しょっぱなからセールスなんてするわけないじゃん、とりあえずは「担当変わりました、よろしく!」って言って回ればいいんだよ、何を考えることがあろうか。
この期に及んでお互いにトークの練習をしたりしている彼らを尻目に、ひとり丸腰で客への電話攻勢スタート。いやホント「担当変わりました、よろしく!」って言うだけですよ。難しいことはありません。
一日中電話しまくって・・・初日のコール数、合計50件。いちおう目標が25件に設定されており、達成率200%男である。我ら契約社員ズ12名の有効コール総数のうち、実に3割をひとりでたたき出した。
これだけはっきりとした数字で活躍ぶりが示されると気持ちがいいものである。
これからも、びっしびし仕事しちゃう。インセンティブひとり占めしちゃう。
仕事って楽しいなあ。
そしてもう一つ。
バイトを終えて急いで帰り支度をして、調理師の学校に向かった。
面接を受けたのが二ヶ月以上も前だから自分でも忘れかけていたが、こちらもいよいよスタートだ。今日が入学式なのである。
受付で学生証を手渡される。そう、ぼくは学生なのだ。1年B組だ。学割きいちゃうのである。
君が代斉唱から入学式が始まる。入学式、なんてひさしぶりの響き。
壇上で、校長がこんなことを言った。
「みなさん、おめでとうございます。本来ならおめでとうは卒業のときに言うべきことかもしれませんが、いろいろな事情があるなかで本日こうして夢の入口に立ったみなさんには、やはり、おめでとうです」
まったくそのとおりだなあ、とぼくは思った。
昼の仕事にせよ夜の学校にせよ、これから大変なことはいくらでもあるのだろう。それぞれに大変なのに、両立するということは相当な困難なのだろう。
けれども、入口だけはいつも楽しい。前しか見えないから。視界は前方180度なのだから。
160/160さんが勝手に夢占いしてくれたところによると、きのうの日記の夢判断は次のようなものだったそうである。
あなたの夢は、 あなたのとって好ましい展開が広がり、環境が変わる事を意味しています。
今までの生活パターンを変えたり、いつもと違う道を通ったりして、日頃とは少し違った刺激を受けるようにしてください。きっと新しいあなたの側面が見えてくるはずです。
今日一日、街のいろんなところに「いかにも」な集団がいた。着慣れないスーツを着た、若者の群れ。10月1日は、内定式なのだ。連れ立って飲みに行く内定者たちを見て、「希望に満ちて、若いもんはええのう」と少し思った。
でもどうだろう、彼らより、ぼくはもっともっと幸せじゃないか。28にもなって、また学生ができる。まだ勉強ができる。知らないところへ行ける。
新しい仕事と学校がいっぺんに始まって、10月1日という日をこれだけ新しいフィールドとして迎えられる人間は、世界中を見渡してもイチローとぼくくらいしかいない。
新しい季節。わくわく。
実は1日金曜日は、入学式の後にとんぼ返りでバイトの決起集会へ。2次会カラオケまでみっちり飲んで終電で帰り、しかもうちから歩いて3分のご近所に住むチェリーくんが家にきて朝までがっちり飲んだ。
明けて2日土曜日はらくたろうくん家で6時から飲みの約束。で、起きたら5時すぎ。
慌ててメールを入れ、慌てずに日記など書いて、結局8時着。すまんね。
ひとんちに遊びに行くのに手土産のひとつも持っていかないのは男がすたる、が、いかんせん金がないのでおみやげは酒とかではなくまた手作り餃子。
しかし予想以上にらくたろう&ケイコム夫妻は喜んでくれたのでよしとしよう。こちらこそ、らく実家から送られてきたピカピカの新米がうまかったので大満足ですよ!
そうそう、らくたろう夫妻にはこんど待望の長男が生まれるのです。予定日は12月ということで、久しぶりに会うケイコムのお腹は目に見えて大きくなっている。ときどき動くらしく、ぼくも失礼してお腹を触らせてもらった。
すると・・・動く!
なんかね、ぐにょーんと、腹の内側で何かが右から左へ移動しているのですよ!
う〜ん、エイリアン。
というのも失礼な感想ですが、当のらくたろうくんも「エイリアン」と言っているので間違いなくエイリアンなのです。
彼らにとっては初めての子ども、そいつはエイリアン、異邦人以外の何者でもありません。まだらくたろうくんは「父親になる」という事実にはいまいちピンときていない様子。
でもそいつは確かに腹の内側で右から左へ移動しているわけで。
その胎動に、ぼくは知らない人と人が出会い夫婦となり子どもができて家族となる偶然の神秘を感じずにはいられませんでした。エイリアンとエイリアンが出会い、新たなエイリアンが生まれ、そして唯一無二の家族となっていく。ううむ。
ケイコムの腹の中でうごめくそいつに向かい、「今から生まれてくるお前の父親は、これからきっとよいパパになるだろうから、安心して生まれておいで」と声をかけようかと思いましたが、そんなことは恥ずかしくてできないので、かわりに勝手に「ケイゾウ」と名づけてさかんに呼びかけました。
ケイゾウ、次に来るときには生まれてこいよ、とケイコムの腹に向かって話しかけ、彼らの家を後にしました。
久しぶりにたくさん飲んで、楽しい週末でした。
我ら契約社員ズは全12名。ここ1ヶ月みんなで研修を受け10月から本格稼動したのだが、全員が完璧に揃ったのは1ヶ月あまりでまだ3日くらいしかない。いつもだれかが休んだり遅刻したりしています。
ぼくはまだ無遅刻無欠勤の優等生。勤め始めて1ヶ月くらいは無遅刻無欠勤があたりまえだと思うんだけど・・・会社員時代は遅刻とズル休みで鳴らしたぼくが優等生になってしまうあたりは、やっぱりどこか社会不適合者の集まりなのかしらん。
で、今日はなんと一挙に3名も休み。
その理由がウケるんです。
いや、表向きの理由はみな「体調不良」なのだが。実は金曜の契約社員ズ飲み会のあとにちょっとした事件があったようでして。
ぼくは金曜日は家に帰ってチェリーくんとサシ飲みをしていました。が、同じころにどうやら夜の街では、酔いつぶれたマメ子さんが、ガレッジセール川ちゃん似くんに見事にお持ち帰りされていたらしいのです。
そしてこの件にショックを受けたのが、マメ子さんに思いを寄せているとされる猪八戒さん。なんせ夜中の1時すぎにマメ子さんに電話したところ「まだ川ちゃんと二人なんだけど、電車乗り過ごしちゃって〜」と言われたらしい。
一連の事件は土日の追跡調査によりほぼ事実関係が確認されています。猪八戒さんがマメ子さんに思いをよせている、というところだけは周囲の推定ですが、事実だと仮定すれば「乗り過ごしちゃって〜(これから持ち帰られるの〜)」と宣言された彼の心境や、いかばかりか。
で、本日三人とも「体調不良」で休み。
絶対ウソ。
みんないい年なんだから、セントエルモスファイヤーみたいな青春ドラマはやめて仕事に集中しましょうよ。(観てないから完全に想像ですが。)
さて、本日の夜の部。
入学式は終えたけれど、まだ授業は始まりません。今日は教材の配布があっただけで、1時間ほどで終わりました。紙袋を持参して、生徒手帳とか校章とか、白衣とかを持って帰りました。いよいよだなあ、という感慨がまたひとつ。
なかでも、なんといっても感動したのが、黒いアタッシュケースに入ったピカピカの包丁6点セット!これは基本的に持ち出し禁止のロッカー保管。下手すると銃刀法違反ですからね。家で写真を取ってお見せできないのが残念なくらい、なんともカコイかったのです。
かわりに、家に帰って白衣をフル装備して台所でひとりコスプレをしました。

似合うでしょ?
じゅんよりメールあり。
指令:
こんなところにも「例の」注意書きが!
ポッカ無添加プルーン(300g)を完食せよ!
・・・大丈夫。今回は筋肉痛の心配はない!

不鮮明ですが、どうやら「一度にたくさん摂取するとおなかがゆるくなることがあります」と書いてあるらしい。
返信。
300グラムじゃネタにならんなあ!
1キロくらい、持ってこいやぁ!(高田延彦風に)
じゅんより。
・・・プルーン300はけっこうあるよ?
身体はるなら1キロと貴重なネタを差し上げます。
返信。
プルーンじゃなくても・・・1キロは・・・・けっこうあるよなあ・・・・
じゃあ1キロで!それがプロレスラー!!
ということで次回、「プルーン祭り」開催決定。
じゅんが家にプルーンを持ってきて、プルーンをつまみに酒を飲みます。
もしくはじゅんの家の屋上で月見プルーンってのもオツ。
便秘がちの方、ふるって参戦ください。
実際にやってから書けばよかったんだけど・・・なんとなく開催されなそうな気がしたので。
学校はいよいよ始まりましたが、まだ本格的な授業ではなくえらい人の訓話やオリエンテーションがメインです。
オリエンテーションでは担任の先生から学校のルールが説明されます。出席、試験、時間割。大学を卒業して5年も経つ身にはすべてが懐かしい「学校」の響きです。5年ぶりどころか、挨拶のしかたとか日直、掃除当番、服装規定なんかもありますので、一気に高校くらいに逆戻りですね。
校則はけっこういろいろとあるのですよ。調理師の学校ですからなかなか厳しいです。装飾品は不可、髪は真っ黒で清潔を旨とし男の長髪はもちろんNG、等々。
とはいえ夜間部は高校卒業したての昼間部生とは少し趣が違い、みなそれぞれに昼は別の顔を持つ社会人も多く年齢層も高いので、そのへんの運用は多少甘めに見てもらえるみたいですけど。
そう、学生とはいっても夜間部はやはり年齢層は高めです。男女比は半々くらい、年はみな20歳以上でぼくと同じくらいの人が多いですが、中にはおじさん・おばさんもいます。
まだ誰が誰やらちっとも把握していませんが、なんかね、みんないい感じですよ。ふつう知らない人がたくさん集まると重苦しい空気になるものですが、ここでは自分から積極的にコミュニケーションをとろうとする人が多くて最初から和やかな雰囲気です。
休み時間にも近くの席の人と料理の話をしたりして。同じ夢を共有する希望に満ちた集団、てな感じがするのでございます。
ホームルーム(!)では自己紹介がありました。自己紹介も「一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします」みたいなつまらないことを言う人はあんまりいなくて、みな自分の言葉でしゃべっているのが印象的でした。そもそもいい年して夜間の専門学校に通おうというくらいの変人揃いですから、個性豊かなのです。
昼は普通の仕事をしているOL、というパターンの人が多いのですが、そんな人でもみんな「建築の会社に勤めてまして・・・衣食住を極めたいので次は食を学ぶことにしました」とか「陶芸が趣味で、器の上の料理が作りたくなりました」なんてかっこいいことを言うのです。声優だとかフリーのアナウンサーだとかもいる。庭師もいれば定年退職間際のおじさんもいます。
かと思えば「何にもしていない」という人もいますが、それでもやっぱり「大学を4年間受け続けて結局受からなかったのでしょうがなくこっちに来ました」とかいう一筋縄ではいかなそうな人だったりします。
実に多様な人種のるつぼ、なのです。
(ま、そんな中でも、最も大きな感嘆の声を集めた自己紹介はやはりワタクシの「笑っていいとも大食い選手権3日勝ち抜き」でしたがね。)
さてさて、1年B組54名。希望に満ちて同じ方向を見つめるぼくらのこの先には、これからどんな珍道中が待ち受けているのやら。楽しみ楽しみ。
朝からさえない天気。まだ雨は降っていなかったが、昼から降り始めるらしいので原付ではなく電車で出かけることにした。電車の場合は最寄駅ではなくちょっと歩いて下北沢から行く。いつもより10分くらい早めに家を出た。
ところが。下北沢に行くには最寄り駅をまたいで歩いていくのだが、電車が遅れていたのか開かずの踏み切り状態。10分ほど経ってもちっとも開く気配がない。8時21分下北発の電車に乗りたいのだが・・・ちょっと間に合わなそう。
しょうがないので、引き返してやっぱり原付で行くことにした。天気予報では降水確率80%とかだったが、弱い雨ということなので、まあなんとかなるだろう。
バイトを終えて6時すぎに外に出ると、果たして雨。しかしまだ雨足は弱く、これくらいならまあなんとかバイクで行けないこともない。濡れながら学校に到着。ちょうど実習の初授業だったので白衣に着替えてオリエンテーションを受ける。
実習が終わり、今週も疲れたなあと思いながら10時すぎに学校を出ると・・・大雨じゃないですか。
傘を差していない人なんて一人もいない。道路にはバイクに乗っている人もいない。
そんな中、ひとりスーツで原付にまたがり家路を急ぐ。
タバコの火も消えてしまうようなハンパじゃない大雨。バイクに乗ると雨が顔に当たって痛い。メガネが雨に濡れて曇って、しかも雨粒が目に入って目が開けられない。雨のF1グランプリの車載カメラみたいな遮られた視界で、いつ事故ってもおかしくない状態。
こいつはひょっとしたら死ぬかもしれんと思いつつ、顔をしかめて必死でバイクを漕いだ。ぼくはこのことを日記にはどう書くんだろうと少し考えた。日記のなかでぼくは、雨に抗って進んでいるのか、それとも雨に打ちひしがれているのか。
視界のきかない大雨は、この先どうなるのかわからない人生の象徴みたいなもんだ。このところ、学校が始まって明るい日記を書いてはいるが、正直なところカラ元気である。
まだ1週間だが、心から思う。仕事をしながら学校に行くのはつらい。たとえ両立できたところで、その先に何かの保証があるというわけでもない。前途は大雨なのだ。
とりあえず、雨に打たれて道の真ん中で立ち止まってしまうわけにもいかないので、顔をしかめて命からがら家に帰って風呂に入った。
けっきょく、この大雨のことをどう日記に書いていいかは、最後までわからなかった。
いやあ台風、たいへんでしたね。テレビをつければ台風台風。見慣れた渋谷駅とかも巨大な水溜りと化しておりました。ふだん自然の力を実感することのない都会暮らしをしていると、こんなふうに大自然の猛威を目の当たりにする機会もなく、不謹慎ながらもなんだかワクワクしてしまうものです。
といっても我が家は23区の中でもいちばん標高の高いところにあるらしく近くに川などもなく、「よく降ってんな〜」ってくらいで特に問題は起こらなかったようです。「過去最大」とかの触れ込みで直撃を迎えただけになんとなく拍子抜けな感じ。床上浸水くらいしてくれればネタにもなったのになー。
さてそんな台風のさなか店長は何をしていたかというと、引っ越したばかりの底石&黒いカリスマ主婦宅に自主避難しておりました。
そこは新築の広々としたマンション。ワタクシはエレベーターがついているというだけで「高級マンション」と思ってしまう庶民派なのですが、それどころかインターホンにモニターまでついてるんだから超高級マンションですよもう。下界の大嵐もよそに、室内はぽかぽかの床暖房つきです。
そんな中でおいしいすき焼きをごちそうになり、酒をたらふく飲んで、PS2で首都高バトルを飲酒運転したり回転しない頭でめちゃくちゃにもじぴったんをやったりして楽しく過ごしました。
で、当然のようにお泊り。決算期のため普通に休日出勤をする底石さんを尻目に昼まで眠り、朝ごはんまでごちそうになってのんびりと休日を満喫したのでした。いやーどうもありがとうございました。
しかしいい家だったなー。キッチンも広くて、なんと3口コンロ。料理のしがいがありそうです。今回は全く金がなくて失礼にも手ぶらでおじゃましたのですが、「こんど何か作ってくれればいいよー」と言っていただきました。今後学校で習う料理をどんどんフィードバックしていきますよ!俺のキッチンはここだ!くらいの勢いです。
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