日記を休んだわけ

2004/9/11

各方面から多大な反響を呼んだ「金がない」という衝撃の告白。
といっても本人は、きのうの日記の最後に書いているようにいたって平静だったんですけどね。今月末の家賃が払えないけど、キャッシングして来月の給料日に返せば利息は数百円だし。(と、半分自分に言い聞かせる。)

が、そうも言っていられない事態に陥りました。

財布をなくした。


きのうの夜に、タバコを買いに行こうとカバンに手をのばすと・・・財布がない!ない!どこにもない!?

軽くパニックになって部屋中を探し回るが、見つかりません。「金がない」と言っても言葉のアヤで、もちろん財布の中には1まんえんくらい入っていたのですが・・・ない〜!
心あたり全くなしです。たぶん朝に出かけるときにはあったのですが・・・。どっかで落とした!!?
やべー金曜の夜だからカード類の再発行は早くても週明け。土日を無一文で過ごさないといけません。
つーか「金がない」ということが発覚した直後に財布までなくすというのは、お約束というか必然というかアメリカンコメディーというか。いやいやもはや超自然的というか形而上的というか神の導きというか。神の域ですよ神。死神きちゃった?キャアァァァァァァァ!!

と、混乱して部屋中を捜索していたので、きのうは日記どころじゃなかったのですよ。


***


しかし、心のどこかでなんとなく「たしかどっかで見かけたんだけど・・・」という気もしていました。
金曜は本当に家からおにぎりと麦茶を持ってバイトに行ったし、通勤は原付だし、一日一度も財布を開けずに過ごしていました。で、家に帰ってきてから、どっかで見かけたような気がするんですよ。

必死で考えてみました。どっかで財布を手にとったような気がする。それでタバコを買いに行こうとしたような気がする・・・しかしそこで記憶はモヤモヤと闇に消えてしまいます。そして実際に、部屋のどこを探しても見つからない。さっき見た夢に出てきたあの人はだれだっけ?みたいな、うすぼんやりとした記憶です。
心当たりがあるような、ないような。すごーく釈然としないまま、とりあえずカード類とかは止めずにきのうは眠ることにしました。


夢の中でも考えていたようです。
明け方にふと目が覚めて、夢と現実のはざまでやはり財布をめぐる最後の記憶の周辺をたぐっていました。
どっかで財布を手にとって・・・立ち上がり・・・。でもタバコは買いに行かずに・・・戻った。戻った?なぜ?
記憶をたどります。
ぼくは戻った。どこかで音が聞こえる・・・なんの音だ?・・・そうだ、電話の音!?

ふと、ぼくは気づいてベッドから飛び起きました。

「まだ、部屋の中で探していないところがある!」

そして迷いなく冷蔵庫に直行!冷蔵庫を開けると!

  (再現映像)

あったーーーーー!!!


タバコを買いに行こうとして財布を手に立ち上がったぼくは、途中で麦茶を飲もうと冷蔵庫を開けたのです。そのとき部屋に残してきた携帯が鳴って、そこで電話に出るために財布を冷蔵庫において、そして戻ったのです。
電話を終えもう一度タバコを買いに行こうと立ち上がったときには、もう部屋のどこにも財布はなかったというわけ。あたりまえ。

いやあお騒がせしました。
すごーく鬱な日記を最後に消息を絶っていましたが、実はこんなドタバタを演じていたのでした。財布がないのは焦ったし、本当になくなっていたらものすごく落ち込んでいただろうけれど、探しながらもどっかにはあるような気もしていたし。

探しものは、思わぬところにある。案外スランプの脱出口も、意外なところにあるかもしれませんね。(むりやりなオチ。)

週末

2004/9/12

先々週から働き始めて、2度目の週末。月曜から金曜までフルに働いて土日がお休み、というのは今週が初めて。
考えてみると「土日がお休み」というのは、これまた久しぶり。この5ヶ月間、休みは週に1日しかないか、毎日が日曜日か、どちらかでした。
久しぶりに「2日休んで、しあさってから仕事だぞ」と言われると、なんだか戸惑います。休みはものすごく長いように感じて、かといって好きなだけ何かをする時間があるわけでもない。 「何をするんだっけ?」と考えているうちにあっという間に2日は過ぎていきます。
おいちょっと待ってくれ週末・・・まだやることはあるんだけどなあ・・・という思いも空しく、 パスタを作ろうと思ってオリーブオイルを買ったけれど買っただけでパスタは作らず、たまった洗濯ものを洗濯機にかけたけれど洗っただけで干さず、とても下手な週末の過ごし方をしてしまいました。
まあ、いいや。こんなところからも真人間への道は始まるのです。そのうち上手に週末を過ごせるようになるよう、これから努力することといたしましょう。

***

「金がない」とカミングアウトして、多大な反響がありました。友だちから全く知らない人まで、全国各地から寄せられる励ましの声。ありがとうございます。ちょっとお恥ずかしいですが、本格的に「育てゲー」っぽくなってきましたね。
「そんなに困ってるなら10まんえん貸してあげるよ」といった声はありませんでしたが、弱気になったときに励ましてくれる人がこんなにいるなんて、ワタクシは幸せものでございます。「はげます」「かきこむ」は放置系育てゲー「ワカレミチ」の数少ないコマンドですからね。これからもよろしくお願いします。
「はげます」をより具体的に態度に示すためには、たとえばページの左上に「日記才人」ボタンをご用意しております。初回のみ登録が必要ですが、その後は押すだけでOK。押すたびに画面の向こうで店長が喜びます。
たとえばですよたとえば。別にそんな数字上のかりそめのランキングなんかに持ち上げられなくても、ぼくはがんばるんですけどね、でももしみんなが押してくれたらきっとうれしいだろうなーなんて。

***

そんなこんなで、今週もがんばりましょう。

組織で働くということ

2004/9/13

昨日の「日記才人」投票のお願い。軽い気持ちで呼びかけたのですが、帰宅してチェックしてみると自分でも思ってもみない得票数!みなさんが思ってもみないほどに店長は喜んでいます!ありがとう!!


***


契約社員のお仕事、まだ始まりません。あいかわらず会社に詰めて自習をして、クライアントへの出撃を待つ日々。遅れて採用された同僚がじょじょに研修(という名の放置)に加わってきて、ヒマをつぶす仲間が増えてきたので気は楽になってきましたが。

遅れてきた人たちには、店長が1週間の放置プレイ中に渾身の力をこめて作った「資料」をプレゼント。「みんなで自習に使いたいので、とりあえずこういう資料作っといてくれません?」という社員さんの要望に応え、パワーポイントとかで無駄にビジュアライズしてでっちあげた大作です。
そしてその資料を使って、日がな一日みんなで「自習」をするのです。

コンプライアンス上、業務の詳細については述べることができませんから、いつものように例え話で。

ぼくらは今度みんなで「オムライスのおいしい店」に行くのです。
「みんなでオムライスのおいしい店に行こう!」という募集に真っ先に応じたぼくは、参加者が最小催行人数に達するまでの間、オムライスに関するありとあらゆるデータを集めさせられました。
オムライスの作り方、その店のメニュー、特徴、卵の産地、お店の歴史、はたまたオムライスで有名なほかの店の情報やオムライス以外の卵料理レシピまで。
そしてそれらを資料にまとめて配って、みんなで「この店のオムライスはどんな味かな?」とか話したりしているのです。「注文するときに間違えないように、みんなでメニューを音読しよう」とかも。あとオムライス屋まで交通費がそれぞれいくらかかるか30分くらいみんなで考えたり、オムライスの食べ方のマナーについて議論したりしています。
でもそのわりに、実はオムライス屋にいつ行くのかは、まだ予約が取れていないのでわからなかったりもします。

なんじゃそりゃ?とお思いでしょう。
でもこの例え、恐ろしいことにだいたい合ってる。
社員の人もとうとう、「実はクライアントで行う業務の詳細が全く伝わってきていなくて・・・正直今は時間つぶしです」と白状してしまいました。

おいっ。


社員として前の会社に勤めていたころなら、「研修時給が1300円、1300円×10人×8時間で1日に10万4000円の人件費、さらにこの資料を印刷するためにA4用紙が1000枚、コピー代もかかって・・・無駄無駄無駄ァ!!」とかわめき散らしたものです。そういう理不尽な組織の仕事に怒りをぶちまけるのが麺道こってこてのメインコンテンツだった時期もありました。

しかしまあ、自分の会社のコストではないので今は別に気になりません。こんなおままごとみたいなことばかりやってワタクシはお金をもらえるわけですから、むしろ幸せです。
それに、コストを度外視してこういう無駄な資料を作ったりするの、実は嫌いじゃないですからね。闘魂ガイドを思い出します。

というか、むかし会社にいて仕事をしていたころは気に障ってしかたなかった理不尽な組織の仕事に久しぶりに触れて、むしろ懐かしいです。
ぼくは先週一週間「自習」で無駄な資料を作っていましたが、あまりにヒマなので耳をそばだてていると、オフィスで働いてる周囲の様子もよくわかりました。部下を呼びつけて2時間くらいずーっと同じ話をしている上司、いつもタバコを吸いに行ってばかりでほとんどデスクにいない人、コピー機の使い方がわからずに右往左往しているおじさん・・・けっこう、みんな仕事なんかしちゃいません。懐かしい。

いちおう言っとくと、今行ってるとこも別にヘンな会社じゃないんですよ。ちゃんとした大企業です。いやもちろん前行ってた会社もちゃんとした会社でした。多分。
会社の仕事の無駄さをくさしたいわけではなく、どこも同じなんだなあ、と思ったのです。

会社員という立場を離れて、いまなんとなく思います。
無駄って、必要だったんだな。
無駄という言葉が適切でないなら、「冗長性」と言い換えてもいいかもしれません。無駄と冗長は同じ意味ですが、例えば社内LANの構築において冗長性というと決して悪い意味ばかりではありません。「この線が一本切れちゃっただけでシステム全体がダウンするのはまずいからもう一本線を引いとこう」ってなふうに、あえて冗長性を持たせてネットワークを構築したりもするのです。
一人の人間が「1」の仕事をできるとします。組織で仕事をするということは、複数の人がいっしょに働くということ。働く人が多くなると、各人の能力やモチベーションにばらつきが出たりして、必ずしも「1+1+1=3」とはいきません。ひとりひとりに行き届く監視の目が薄くなったり意思疎通に無駄な時間がかかったりして、3人で働いてるのに2.2ぐらいの仕事しかできないかもしれません。
それでも、一人で達成する「1」の仕事よりは大きなものができるから、人間は無駄を承知であえて3人で仕事をするのです。もっと人数が多くなればもっと無駄が生じるかもしれないけど、でももっと大きな仕事ができるかもしれないからやっぱり大きな組織で仕事をするのです。組織の中の無駄は単なる無駄ではなくて、必要不可欠な冗長性なのです。(もちろん無駄が大きくなりすぎるとつぶれますが。)

ひるがえって我が身。
いちおう、お店をやることについても人知れず考えてはいるわけです。
今はまだ想像の域を出ませんが、どうやって店を運営していこうか考えると、基本的には何でも一人で考え実行に移せるので、スピードはありそうです。「これこれこういう理由で自分の考えは合っています」なんてプレゼンして了解を取り付ける必要もあまりありません。失敗したら自分一人のせい。その点では無駄がない、というわけです。
でも無駄がない、冗長性がない、ということは非常にもろくもあるわけで。
単純に言えば、自分ひとりでやっている以上自分が壊れたらおしまい。体を壊したら食いっぱぐれます。実際にぼくは8月に仕事をしなかったのでいま金がないです。(しつこい。)
そして一人で仕事をする以上、ひとときたりとも気を抜くことはできません。気を抜いたらやっぱり食いっぱぐれます。
もっと言うと、自分が達成する仕事が「1」であっては不十分なのです。組織の中では「1」の仕事をこなしてさえいれば食っていけますが、一人で仕事をするなら「2」も「3」もやらないと生活の糧を得ることはできないでしょう。果たして自分は「1」以上の仕事ができる人間なのでしょうか?それはやっぱり不安です。


久しぶりに無駄な仕事にどっぷり浸かって、無駄がありえたころが少し懐かしくなりました。
別に戻りたいとは思わないけどね。

変わり者

2004/9/14

10月からの某社での業務開始を控え、我ら契約社員ズもようやくメンバー全員が集まりました。
朝から顔合わせ、自己紹介があり、今日もまた役に立つんだか立たないんだかわからない研修で鋭気を養いました。

しかし、集まったメンツを見ると・・・なんかヘンな人たちなんだよなあ。年相応の落ち着きがないというか。もちろんまともな人もいるんだけど。
こう言っちゃうと「サラリーマンだけが人生じゃない」と言い続けてきた自分の発言を否定するようですが、いい年した契約社員ってのはある意味では社会不適合者の集まりなのかしらなんて、ちょっぴり思ってしまいました。世の契約社員に怒られそうですな。はい私もその一員です。

でも確かに奇妙な個性の集まりなのですよ。
みんなの前での自己紹介で、自分の名前を言ったとたんになぜか手を叩いて爆笑する若者とか。
SVは「西口の方から降りていただく形に、なる〜かと〜思われ、ます」みたいなどことなく妙な日本語を操る頼りなさげな男の人。顔が異常に細長くて、何かに似てるんだよなーと思ってずっと見ていたら、そうだペットボトルに似てる。
浅井健一にダブダブのスーツを着せてみたみたいなロン毛茶髪の兄ちゃんがいる。こいつが超タメ口でしゃべる。指輪してる。しかもいきなり女の子を口説く。
     ___________
   /
 < ねえねえ、彼氏いんの?
   \__________


これまでも魚屋やホストクラブで強烈な個性の数々に触れてきましたが、こうして奇妙な個性がスーツを着てオフィスに集まっているのを見るとやっぱりヘンな感じです。なんだ、ぼく普通じゃん、ものすごい真人間じゃん。そう思いました。


しかし、研修を終えた帰り道。業務中は外していたピアスをつけて、ビルの外に置いてあった原付「にがうり号」にさっそうとまたがったぼくを見て、浅井健一が言いました。

     ___________
   /
 < 店長ってさあ、変な人だよね
   \____________


お前に言われとうないわっ!


やっぱりぼくも変な人なのでした。

営業トークの真髄

2004/9/15

研修で、「電話で時計の販売をするロールプレイングを行います。そのトークスクリプトを考えてください」という課題が出ました。
漠然とした設問に、とまどうぼくら契約社員ズ。

Aくん「どういう時計ですか?」
ペットボトルSV「自由に考えてください」
Bくん「どういう客なんですか?」
ペットボトルSV「・・・自由に考えてください」
Cさん「トークスクリプトってなんですか?」
ペットボトルSV「・・・・・自由に考えてください」

自由度の高すぎる研修は、逆に方向性を失います。みんなウンウンと悩みながら、「@時計を持っているか聞く→A持っているなら今の時計の問題点を聞く」などとまじめにフローを考えていますがちっとも進みません。
いかにも時間つぶしでやっつけ感ありありの課題。実際の時計のカタログを渡されてそれを見て考えるってんならわかるが、どんな時計かっていうところから入るんなら電話の営業スキル以外の問題じゃないか!
ぼくはムカついたので、与えられた20分のあいだトークスクリプトなんか考えずにぼーっとして過ごしました。そして発表の時間になり、当てられると一気にまくしたてました。


「お忙しいところおそれいります。この度は弊社のホームページのアンケートにお答えいただきましてありがとうございます。今お時間よろしいですか?
お客さま、アンケートで『スポーツに興味がある』とお答えでいらっしゃいますね?スポーツが好きな方にオススメの新しい腕時計のご案内なんですよ!
その名も『スリーツーワンマッスルマッスル』、その名の通り腕にはめているだけでみるみる体がひきしまって筋肉ムキムキになる時計です!その秘訣は、なんとこの腕時計、重量が1個2.5キロもあるんです!ですから日常生活を行っているだけで腕に負荷がかかり適度な運動になります。しかも腕時計からはつねに低周波電気刺激が出ておりまして、流行のEMS効果で勝手に手首の筋肉が鍛えられます。ランディ・ジョンソンも使っています。
お値段ですか?1個8万円です。でも!今ならなんと2個セットで7万円!右手左手両方につけられます!!
しかも!キャンペーン中につき今だけ、ななんと4個で6万円!!足首にもつけられます!さらに!サービスで高枝切りバサミもおつけします。この腕時計を両手両足につけて高いところの枝を切ればあなたもムキムキ!!

あれ?お気にめしませんか?・・・ではお客さま、アンケートで『音楽に興味がある』ともお答えですね?音楽がお好きな方にはこちら!『グランドファーザーズクロック』!
こちらは腕時計ではなく置時計、その名の通りおじいちゃんの古時計なんですが、いままでの時計と一味違うのは、なんと本物のおじいちゃん内臓型!中のおじいちゃんが時計を動かしますので電力は不要です。そして、このおじいちゃんがインターネットに接続して最新の音楽をダウンロードします。ていうか、覚えて歌ってくれます。
お値段ですか?えーっと、おじいちゃんの年齢により異なるんですが、80歳で3万円ですね。高い?そしたら90歳くらいのモデルで1万円代になります!いつまで動くかわかんないですけど!!」


終わると、拍手が起きました。
ペットボトルSVいわく「次から次へとトークが出てきて、素晴らしいです」。
もはや時計じゃないし、営業とも関係ないけど、いいんならいいです。

続・組織で働くということ

2004/9/16

禁固刑にも似た地を這うようなダルダルの放置プレイがようやく終わり、今日からいよいよクライアント先での研修がスタート!しかもそこは超ながめのいい高層ビルの31階!



ただしクライアントは某通信会社であり、なんとビル内ではその会社以外の携帯の電波が入らない!妨害電波??今後、日中の連絡がつきにくくなるかもしれませんが、みなさんご承知おきください。


それはさておき、ようやく始まった本格的な研修は、笑いのネタにはとうていなりそうにない素晴らしい講義でした!
本日はぼくら契約社員ズのほかに同じ業務に携わる関連会社・派遣会社の人が50人くらい集められて、10月から始まる我々の業務についての概要の説明が行われました。なんでもクライアントでは法人営業の大改革を目指しており、従来型のマンパワー型営業を改めて非対面営業(電話での営業、これがぼくらのお仕事)を組み入れ、法人顧客に対する効率的なアプローチを行っていくのだそうです。
すげー頭のよさそうなバリバリな感じの社員が講師となり、彼らの狙いを説明していきます。顧客を細かくセグメントして、どの層にはどんな営業手法が効果的であり、ですからみなさんはここにこうやって商品を売り込んでくださいとか言われます。ふむふむ。

最新の営業戦略を盛り込んだ施策と管理体制の数々は、仮にも前の職場で同じ法人営業を4年間やっていた身としてはまさに目からウロコ落ちまくりの内容でした。
前の会社にいたころ。ぼくらも当時「今までの営業手法を改めないといけない」とは感じており、「こんな感じにしたほうがいいんじゃないかな〜」なんてなんとなくは考えていました。でもここではそれが明確に定量化され具体化され説得力を持った仮説として示されています。
ぼくらも当時「こんな感じにしたほうがいいんじゃないですか」と問題提起したものの、そのうちにアルツ部長が忘れたり総裁が「パッパッパッとブアーですよ!」とか言って流れていっていました。もしくはぼくらも問題提起するのに飽きてどうでもよくなっていました。それが、ここでは見事に現実のプロジェクトとなってスタートラインに立っているのです。
感動しました。一流企業ってこういうことかと、生まれて初めて思いました。ぼくがむかし勤めていた会社はやたらと一流企業ぶりたがるところがあったけれど、全然違います。「赤ちゃんはどうやってできるの」の問に対する回答で、遺伝子工学的見地から説明するのと「コウノトリが運んでくる」と答えるのくらい違います。研修の資料を前の会社の人に見せてあげたいくらい。きっと32階から落ちてきたぼくのウロコに当たって気絶すると思いますよ。


ということで、とにかくスバラシイ!と思ったのです。

でもね。
ここからは、しがない契約社員である外部の人間として、もっと言うと企業で働くことに背を向けた脱サラ・リーマンとしての感想です。

非の打ち所がない計画は、窮屈だなあ。こういう、きちっと物事を考える会社で働く人は、それはそれで大変そうだなあ。
あまりにもピシッピシッと、PLAN−DO−SEEのフローが定められ具体化されています。うやむやなところは一つもありません。「この人はここからここまでの業務を行う」「その成果についてはこれこれこういうふうに評価する」と全てが定義されているのです。
13日に「組織の仕事には、よくも悪くも無駄が含まれる」という話をしましたが、このプロジェクトの肝心のところはその無駄を極力排除して経営を効率化することなのです。
手放しに素晴らしいことなんだけど・・・その中で働く人は大変そうだよね。やることが決められてるから手は抜けないし、どれだけやったかしっかりチェックされるし。

自分のやるであろう仕事にあてはめてみても。当然「なにを」「どこに」「どうやって」売るかは、すべて別のところで決められて上から落ちてきます。極端に自由度は低そうです。
それは各担当者の能力の差をカバーして全体の成果を最大限にするには最適なやりかたなのですが、想像するとかったるいなあ。あのぼんくらSVなんかが考えた施策やモデルトークなんかに従う気は全く起きません。

結局ぼくは自分がいいと思うことを自分のやり方でやるのが好きなわがまま人間なんだと、こんなところで改めてわかりました。そりゃ会社もやめるはずです。



でも、もちろんこの仕事自体は楽しそうなんですよ。講義の最後に「プロジェクトを成功させ、ゆくゆくはこのチームを事業化して外部の仕事を受託するのが私の夢です」と語ったバリバリ社員の熱きハート、しかと受け止めました。大風呂敷は大好きです。
やるなら、チームで一番を目指してやっちゃる!(でも多分SVには従わない。)

ワカレミチ 赤貧編に突入

2004/9/17

「店長さん」
「・・・・。」

「店長さん?」
「は、はい??」

「聞こえましたか?あなたの今いちばん欲しいものはなんですか?」

ぼくはつい、研修中にトリップしてしまっていたようです。
講師は、みんなに「今なにが欲しいか」という問いを投げかけているようです。どうやら、営業に必要な「ニーズを喚起する話法」とかいうテーマで話をしているようです。

ぼくは、迷わず答えました。
「お、お金です!現金!!」
失笑が起きました。



それもそのはず、ついにその日が来たのだ!
8月の頭まで働いていた前のバイトの給料がちょっとだけ入り、それで調理師学校の教材費12万9920円を振り込んで・・・。








手持ち現金、きれいに数百円。んもうこうなったら究極の赤貧生活ですよ。ここ数日、お昼はおにぎりを持っていっています。弁当を作るという話もありましたが、弁当箱を買わないといけないので保留です。
毎日烏龍茶のペットボトルを買っているように見えますが、中身は家で作った麦茶です。あ、実家から送られてきた野菜ジュースも飲んでるから栄養はばっちりですよ。ええ。

そう、米さえありゃなんとか生きていける!
と思ったら・・・このタイミングで頼みの綱の米が底を尽きました。しょうがないのでスーパーで、クレジットカードで米を買いました。カードを使う客なんてめったにいないようで、「すいませーんどうやるんですかー」と助けを求めるレジの店員。恥ずかしいー。


とりあえずこの9月危機を乗り越えるために。借金は本当に大嫌いなんですが、背に腹は変えられません。背に腹は変えられないという言葉は、食うものに困っているときに使うとなんだか説得力が出ます。
10月15日の給料まで出費は極力クレジットカードでまかなうとして、問題は月末の家賃。それと少しは手持ちの現金も必要。

そこで、ノーローンのシンキの出番です!利率高いけど一週間無利息ですから、月末に借りて家賃払って15日の給料日にすぐ返せば・・・利息は500円足らずでしのげる計算。さっそくシンキのHPにアクセス。
webで申し込んで、数時間後に電話で審査結果がわかるんですって。それでもう10まんえんが借りられると。便利な世の中です。
勤続年数が短い(というか半月)なのがちと不安材料ですが、ちゃんと社会保険に加入してるし他に借り入れもないし過去のクレジットヒストリーは超優良だし、問題ないでしょう!


おっ、さっそく電話がかかってきました。はい店長ですっ、10まんえんくれ!

残念ながら審査の結果、今回のご融資はいたしかねます


死んでしまう〜!

発想まで貧困に

2004/9/19

金はないし、消費者金融からも融資を断られるし・・・そこでお金を手に入れるために、金曜日に契約社員ズを誘ってみんなで飲みに行きました。8人で飲みに行って一次会の居酒屋、二次会のカラオケをぼくのクレジットカードで決済。みんなからは現金を回収。あっという間に3万5000円の手持ち現金をこしらえました。
これで給料日までの生活費はばっちりキープだ!

ま、もちろん4万円のカードの支払いがそのうちしっかりやってくるんですけどね。街でよくある「クレジットカードのショッピング枠を現金化」とかいう金融屋に駆け込むのと、大差ありません。はあ・・・。


お金がないとステキな日記を書くだけの想像力も枯渇します。そこでなんとか金をかけずに笑えるネタを探そう!ということで考えた末、「迷惑メールに引っかかってみる」というプロジェクトを敢行しました。

迷惑メール@
お住まいの地域だけ下記のアドレスまでメールを頂ければ一日最低10万円の提供が可能です。私共は男性様を優先して女性に紹介をして女性から男性へのお礼金として10万円以上のお礼を男性にお支払いする団体です。私は代表の中山早苗です。
今回の男性の募集は地域事に200人の募集となりますのでお急ぎ下さい。簡単にこちらから質問させて頂きます。地域な男性様に合わせてご紹介致します。

(原文ママ)

そんな話があるわけないですねえ。引っかかるヤツいるんでしょうか。地域な男性様って・・・。
まあいいや。フリーメールの捨てアドを取って、「東京です」と返信。

迷惑メールA
貴方様のご登録地域では10万円のサポート女性のご紹介が決っております。貴方様からのご連絡がない場合には他の男性へと権利が移行致してしまいます。貴方に紹介できる女性は↓
@加藤麻子(28)会える曜日・水・金以外 A酒巻はるな(34)日曜日を除く全て可能 B佐々木羽須美(41)連日可能※1=50※ C只木真理子(45)年間契約希望年収で先払いOK
お好きな女性をお選び下さい。番号のみの返信も可能です。返信は下記のアドレスからお願いします。次に女性とのコンタクト方法をお教え致します。この段階で女性へのご紹介が決ります


え〜どうせなら若い子がいいですよね〜。
「@希望」と返信。(鼻くそをほじりながら。)

迷惑メールB
ご紹介の手続きをお願いします。貴方の事を確認する為にある方法を利用しております。下記のURLから必要事項のご記入をお願いします。@新規登録画面にて必要事項を記入Aニックネームの後ろに半角数字でお客様番号となる「11」と記入Bご紹介者からメールが届きます。

ということでメールに書いてあるURLをクリックすると、案の定会員登録が必要な「セックスフレンド募集掲示板」みたいなページ。
ここまでは捨てアドでやっていましたが、登録には携帯の電話番号とメールアドレスが必要で、携帯のメアド宛に送られるパスワードを入力しないと本登録ができない。


そんなこと、するわけないじゃないですか。

というわけで、この企画、終了。








どうもすいませんでした。

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