きのうの日記について、mixiで160/160さんにこんなコメントをいただきました。
店長、今日の日記はイジりづらいね。
逆イージーライダー?
時計が止まったくらいで、時間が止まったりしないからね。
ぼくは「イージーライダー」を観ていなくて元ネタがわからず「ダイラージーイー?」くらいの気の利かないレスしかつけられないので、かわりにきのうの日記の続きをもう少し考えてみることにしました。
***
気がつけば今日から9月。うちにはカレンダーなんてないけれど、もし月めくりのカレンダーが壁にかかっていたらと想像すると、1枚めくった瞬間に日付の上に添えられた写真の色ががらりと変わるのを見て、それはきっと涼しげで寂しげな気持ちになることでしょう。
そんなこといっても、ちょっと気を抜くとまだまだ暑いんですけどね。今日もまた、暑かった。
でも研修を終えて家に帰るころには。愛車にがうり号と共に感じる時速30キロの街の風の中に、騒音や排気ガスにまぎれて確かに秋の匂いがしているのです。
原付で感じる風だったり、仕事場から外に出てあたる空気だったり、人はそれぞれにいろんなところに秋の訪れや夏の終わりを見つけるものです。
今日もそんな風の中で思いました。
「夏らしいこと、ひとつもせんかったな」
海もプールも、花火も浴衣も。かろうじて夏らしいといえば、汗をかいたことと、蚊に刺されたことくらいかな。あとスイカいっこ食った。
でも、この夏までにあったできごとを思い出すと、そんなことはたいしたことじゃないなあとも思うのです。会社をやめて、ぶらぶらして、ウナが死に、ぶったおれるまでバイトして、鬱になり、ホストをやって尻尾を巻いて逃げてきた。そしてそれらを日記に書いた。夏らしくはないが、俺らしかったじゃないか。
ぶっちゃけ「お店を出す」という目標に向かっては、一歩も近づいていない。それどころか猛ダッシュで遠ざかっていったこの夏。10月からの学校の学費を払い、ついに資金も底を尽きた。原付買ってる場合じゃなかった。10月15日の初任給までの資金繰りが目下の最大の懸案事項です。
でもそんな状況下でも、夏らしくなくっても、俺らしかったこの時間はすべてがどこかへ続く最短距離だったんじゃないか。能天気にも、今はそんな気がするのです。
きのうの日記は、自分でもどうも中途半端だなあという気はしたのです。中途半端というかもどかしいというか。きのうももう少し掘り下げてみようと思ったのだけど、長くなりそうなのでやめました。
時計は止まっていても、自分で歩こうとしたこの5ヶ月で、過ぎた時間のぶんだけ自分もどこかに動いていた。その手ごたえを、きのうのぼくは動いている時計を見てなんとなく感じたのだと思います。時間はどうにもならないものだけれど、だからこそ逆にどうにでもなるもの。夏は過ぎちゃうけど、そんなものいつかまた来る。だから時間なんて気にしないで、ぼくは俺らしくじたばたしてればいい。
だいじょうぶ、ぼくは時間に追いついている。
今はそう思えているだけで、きっとまたいつか(そしてたぶんすぐに)どこへ向かっていいかわからなくなるときがくるだろう。今のうちに、そのときの自分に向かって言っておこう。
だいじょうぶ、お前は時間に追いついているぞ!膝を抱えてうずくまっているように見えても、坂を転がり落ちているように感じても、どこかへ行きたいと考えている限りお前は動いている!
***
きのうはよくわかんなかったから途中でやめたんですが、続きを書いてもやっぱりよくわかんなかったですね。
もはや回復不能なまでにイジりづらくなっちゃいました。

だれでも一度は口にしたことがある、キシリトール入りガム。
そのパッケージに次のような表示があるのを目にしたことはあるだろうか。

「一度に多量に食べると、体質によりお腹がゆるくなる場合があります」
私の科学的探究心(もしくは言語学的猜疑心)は、この一文に吸い寄せられる。
「『お腹がゆるくなる』って、なんだろう?」
日常生活で、あまり「お腹がゆるくなる」「腹がゆるい」といった表現は使わない。ちょっと上品すぎるというか、説明書の類にはなじまないあいまいな記述であるように思える。
これは食品の注意書きであるということを鑑みて常識的に解釈すれば、
@腹がくだる
という意味になろう。ここでいう「腹」とはすなわち「胃腸」を指す。
だが、特定保健用食品の注意書きとしては「下痢の原因となりうる」と表記するのが妥当と言わざるをえず、確信にはいたらない。
そのアンビギュイティゆえ、この注意書きは
A腹が出る
という意味なのではないかという可能性も捨てきれない。
ここでは「腹=腹回り」と定義づけられる。文脈を忘れれば、日本語としてはむしろこちらのほうが素直とも言える。
だが文脈ということを考え出すと、例えば若い女性がうれしそうに「久しぶりに着たら、お腹のあたりがゆるく感じるの」と言ったとすると
B腹が引っ込む
という意味であることも考えられる。この場合「腹=(服の)ウエスト」である。「腹がきつい」のアントニムとして解釈すれば、実は「腹」と「ゆるい」のコロケーションの用法としては、この意味が最も慣用的といえるかもしれない。
バイアグラがもともと高血圧の治療薬として開発され、研究しているうちに「どうにも勃起してしまう」ということに気づいて全く別の用途で商品化されたのと同様に、キシリトールガムはもともとはダイエット食品として開発されたが効果が人によってまちまちであったため商品化にはいたらず、しかし開発段階で「歯を丈夫で健康に保つ」というもう一つの効果が明らかになりその線で売り出すことになったのではないか。開発者がわりと未練たらしい人で、つい「ウエストもゆるくなるかもしれません」と書き加えてしまったのかもしれない。
そこで私は、「お腹がゆるくなる」という言葉の本当の意味を突き止めるべく、ある一つの実験を行った。
【実験】 キシリトールガムを、ボトルまるごと食べてみる
a) 準備

ここに、(株)ロッテ製「XYLITOL」アップルミント味のボトルを用意した。
3ヶ月ほど前に禁煙を思い立ってタバコの代替として買ったが、すぐに挫折したためほとんど噛まずに残っていたものを使用することとする。

キシリトールガムの数は84粒である。注意書きによると1日摂取目安量は2粒×7回=14粒であり、今回服用する総量は成人男性が1日に必要とするキシリトールガムの6日分ということになる。
これは縦に並べると私の部屋の4分の3にもわたる長さとなり、

このような詳細なアスキーアートを描くことも可能なほどの数である。

実験開始日時: 2004/9/1 21:28
実験開始前のウエスト: 74cm
実験開始前の腹具合: ふつう
b) 実験開始

キシリトールガムの長い列の端からスタートする。
最初は快調に食い始めたものの、20個も口に入れたところで顎に若干の疲労を覚える。口に入れたガムが多くなるにつれ、噛んだ際にガムのかけらが舌や顎の内側に突き刺さり非常に痛い。
半分ほど食べ進めたところで極端にペースがダウンする。なんだかいいとも大食い選手権のときのことを思い出す。
そして甘い、甘すぎる。喉の渇きと顎の疲労に耐えかね麦茶を飲むが、冷たい麦茶でガムが冷えて固まってしまったために余計に顎が疲れる。「途中で水を飲んではいけない」という私の大食い理論が、ガムにおいても図らずしも証明された形である。
実に30分後、気力を振り絞って最後の一粒に到着。

c) 実験終了
84粒のガムは、一度に口に入れると巨大な塊となり口腔を塞ぐ。ビッグマックを2口で食べたという世界記録を保持している私をもってしても、その状態では口を閉じるので精一杯である。さながら舌をもう一つ口に突っ込まれたかのよう。

取り出すと、確かに舌のよう。ハンバーグのパテにも見える。
間違えて飲み込んだら確実に死ぬなと覚悟しつつ噛み続ける。疲れて噛むペースが落ちたこともあるが、甘さはなんとおよそ2時間にもわたって持続した。
d) 結果
実験終了後およそ27時間が経過し、実験開始前と各パラメータを比較した。
現在のウエスト: 74cm
現在の腹具合: ふつう
これにより導かれる結論は、@腹がくだるA腹が出るB腹が引っ込むのいずれでもなく
「私の体質では、お腹がゆるくならなかった」
ということである。
e) 追記
かわりに、ものすごく顎が筋肉痛になった。ロッテ社には当該箇所の注意書きを「一度に多量に食べると、体質により顎が筋肉痛になる場合があります」と改めることを提案する。
今週から始めた真人間仕事、無事に一週間が過ぎました。
久しぶりの「朝ふつうの時間に家を出て夜ふつうの時間に帰ってくる」という生活パターン。体がついていけるかな?と少々不安だったのですが、やってみるとどうってことなく対応してくれました。やっぱり4年も回っていたそのサイクルは、半年休んだくらいでは忘れようがないのです。
といっても今やっているのは、仕事ではなく単なる研修。しかもPC研修。はっきり言って、楽勝です。会社員時代もPCオタク気味で知られてはいましたが、今回まわりの受講者と比べて自分がいかにパソコンを愛しているかがわかりました。またタイピングテストでひとり満点をたたき出すなど、自分がパソコンに愛されていることもよくわかりました。
「コンピュータのハードウェア」「ネットワーク・インターネット概論」なんていうIT系の専門学校みたいな講義が目白押しであり、これまで適当に理解していたつもりでいた分野の知識もよくわかって非常に楽しいです。自分の感覚だと週間アスキーを300円で買ってパラパラ読んでいるようなものなのですが、それでいて研修時給とはいえ1日に1万円くらいもらえるのです。真人間ってステキです。
***
さて、先日のキシリトールガム84粒のその後。きのうの時点ではたいしたことなかったのですが、その後劇的に体調に変化が訪れました。
すさまじく顎が痛いです。
顎というか、頭全体が筋肉痛。むしろ頭痛。ものを噛む筋肉というのは頭から生えているんだなあと実感しています。
そして・・・今日になってものすごく腹が痛いです。休憩時間ごとにトイレに行っていた。だもんでもうウンコも出ません。でも腹が痛い!つらいです。
やっぱり「お腹がゆるくなる」というのは、「腹がくだる」という意味なのでしょうか?
しかし、ウンコは確かにゆるいが、ぜんぶ出きってるから「お腹がゆるい」という表現は正しくないんだよなあ。むしろガスだけが腹全体に充満してパンパンな感じなので、ゆるいどころか「きつい」。何も出ないのに痛いのもきついし。
やっぱりガムの注意書きはこのようにすべきです。
「一度に大量に食べると、頭痛になったりお腹がキツくなったりする場合があります」
外で洗濯ものを干していたら、あたりにピンポンパンポーンとチャイムが鳴り響きました。
「世田谷区からの お知らせです」
あー、校内放送みたいで懐かしいですね。そういえばむかし実家にいたころは、よくこういう放送が近所で流れていたような気がするけど、最近聞かないなあ。
なんだろう、ちょっと季節外れだけど光化学スモッグでも出たかな?
と思って聞いていたら。
「最近 家族が事件や事故に巻き込まれたと偽って お金を振り込むように 電話で要求する 詐欺事件が 多く発生しています
そのような電話があっても お金は振り込まずに もう一度本人に 確認しましょう
世田谷区からの お知らせでした」
スピーカーで流さないといけないほど多発しているのでしょうか。
土曜日はらくたろうくん、じゅん、160/160さんと4人で飲みました。昼間っから男4人で酒をかっくらうという、実に男らしいイベントです。
じゅんの家でみんなで飲もうということになったとき、じゅんと「メシどうする?」「男4人じゃ、作るのもなんかめんどくさいしなあ」という話をしていて、ぼくはふとひらめきました。
「じゃあ、ピザを取ろう!」
らくたろうくんが前に「ピザがとても好きで、家で一人でピザを頼んで食べる」とか言っていたのをぼくは覚えていたのです。ピザを取ってやれば彼は異常に興奮するはずだ!間違いない!鼻を膨らませて喜ぶはず!その様子をみんなで眺めて楽しもう!と、土曜の昼下がりの飲み会のテーマは「ピザ祭り」に決定しました。
いま考えると、興奮するはずのらくたろうくん以上に、じゅんとぼくはそのピザ祭りの響きに酔いしれていた。ピザのことはらくたろうくんには内緒にしておいて、らくたろうくんとぼくが待ち合わせてじゅんの家に行く時間にぴったり合わせて配達されるように注文しておくなど、どーでもいい祭りに準備は万端でした。
ところで、ピザ祭りの事前の段階で「そんなん言うても、らくたろうさん全然喜ばなかったらどうする?なんか罰ゲーム決めとかな」とじゅんは言っていました。ぼくは「じゃあ、その日の様子を予め日記に書いておいて、失敗したらその恥ずかしい未来日記を3104丁目のプールホールに寄稿しよう」と提案しました。
以下がその未来日記の内容です。
テーブルの上に乗ったピザを前に鼻を膨らませて喜ぶ彼の顔を見て、ぼくらも大喜びしました。
「うおー、ピザだ!俺ピザ大好きなんだよ!家で一人でピザ取って食って嫁さんに怒られちゃうんだよ!」とらくたろうくん。
「ホンマや、鼻膨らんでる!」「店長の言ったとおりだ!」とじゅん、160/160さん。
ぼくは彼らの笑顔を見て心から幸せでした。そこに、なんとなくワカレミチの方向性が見えた気がしました。
友だちが喜んでくれるとぼくはうれしい。だからみんなを喜ばせるネタを探して準備して、それでみんなが喜んでくれたらやっぱり楽しい。みんなも楽しい。
ぼくが楽しい、みんなが楽しい、そういう笑いの連鎖はとても幸せなものです。ぼくがお店をやりたいと考えたり、サイトで進んでバカなことをやったりしているのは、みんなと自分を思いっきり楽しませたいからなんだなあと、改めて実感しました。
えー、結果は。
らくたろうくん、微妙に喜ぶにとどまる。
彼はピザそのものよりも、注文したマイナーなピザ屋の店名に興味を惹かれてしまい、あまり鼻は膨らみませんでした。ということでピザ祭り失敗。まあらくたろうくんも一応喜んではいたので「引き分け」ということで。
ということでピザを囲んで酒盛り。1時半からスタートして夜まで飲み、しまいにはカラオケで大騒ぎ。いい年した男4人で。
懲りずにワカレミチの方向性を考えてみました。
らくたろうくんはぼくの前の会社の同僚、じゅんはぼくのビリヤード仲間ということで、彼らどうしは全く別の友だち。160/160さんにいたってはじゅんの会社の同僚であって、ぼくの直接の知り合いではなかったのです。プロレス観戦ツアーで一度会ったことがあるだけ。
ぼくの別個の友だちや、友だちの友だちが、お互いに知り合いになっていく。こういうふうに友だちが増えていくというのはとてもステキなことです。
もしお店ができたら友だちに来てほしいし、サイトを見てくれた人に来てもらって友だちになりたい。友だちはその友だちを連れてきてほしいし、そうするとぼくはどんどん友だちが増えるし、友だちは友だちどうし友だちになってほしいのです。
お店をやるからにはお客さんでありお金を落としていってくれる人なんだけれど、客がいっぱい来てほしいという現実的な望みがあるわけじゃなくて、単に友だちがいっぱいできたら楽しいなと思っているのです。その結果ぼくがぼちぼち生活していければありがたいなと。
自分が楽しんで、それをみんなに伝える。
みんなに楽しんでもらって、それをみんなで共有する。
みんなと自分が友だちになって、もっと楽しくなる。
そういう楽しみの連鎖の場を、ぼくは提供する。
これがぼくの目指すお店の姿です。
土曜日の男4人のこじんまりした飲み会で、そんなことを考えました。
先週から始まった新しいお仕事、それは某大手事務受託会社の契約社員で、某大手通信会社にてマイラインやらIPフォンやらサーバやらのあらゆる法人向けの通信関連サーバを電話で営業するというもの。法人営業ということもあるし商品知識もけっこう必要とされるので、10月1日の業務スタートにむけて1ヶ月間もの研修期間がセットされているのです。
9月の前半は契約元の会社での研修、後半はクライアント先での研修となります。先週1週間は契約元の事務受託会社の研修プログラムにのっとり選任の講師によるPC知識・コミュニケーションスキルなどの導入研修などがあり、わりと有意義に過ぎていきました。今月の後半からはいよいよクライアント先にてみっちりと商品の説明などの研修が予定されているそうです。
で、今週はというと・・・何もやることがないんだな。
今回採用された契約社員は5名。ほんとはあと6名くらい採用したいらしいのですが、まだ人が集まらないそうです。その6名が採用されるのを待つかのように、すでに導入研修を終えた我々にはやることがない。
今日は「自習」と称して一日応接室にこもらされ、先週の講義の復習をしたり、派遣先の通信会社のホームページを眺めたりしていました。ときどき我々を統括する社員がやってきて「どうですか」とか言って帰っていく。
しょうがないので、これから売るであろう商品のまとめを作ってみたり、派遣先の沿革を調べて表にしてみたりしている。そんなの、必要なら派遣先に行ってからちゃんと教わるんだろうとは思うのだが、ほかにすることもない。
ひまだなあ。どっかで聞いたことあるなあこんな話。
そうだ、リストラ部屋。
リストラ対象を別室に閉じ込めて、仕事も与えず放置して根をあげるのを待つという。
入社一週間で、もうリストラですよ。窓があるだけ、まだ厚待遇です。
事前の予定では明日からどっかのコールセンターに行って簡単な電話応対の実戦練習をするはずだったのですが、今日の夕方に社員が「手配がつかなかったので、あしたも本社にきてください」。
どうやら明日もリストラ部屋。
先週のPC研修は、興味のあるパソコンのお話を聞くだけで1日1万円もらえるんだからなんてステキな身分、と思ったのですが、いまや会社に通うだけで1日1万円ですよ。そうはいってもやることが全くないというのは精神的にキツい。そりゃリストラ対象も根をあげるはずです。
ホームページビルダーでも持っていってインストールしようかしら。
放置プレイ研修も2日目。今日は別室に隔離される「リストラ部屋」形式ではなくなり、われわれ契約社員も正社員の人が働いてるオフィスで「自習」をすることに。
が、オフィスの隅の空きテーブルとかではなく、出張で不在の人の席に点々ばらばらに座らされる。それはそれでやっぱりヘンな感じ。そしてやっぱりぼくらを統括する社員の人は「各自なにか勉強してください」と言っていなくなっちゃう。そんなこと言われても、もう調べることないっす。
周りのひと的にもどうなんでしょ。想像してください。いつも自分が働いてるデスクの隣に、いきなり知らない人がきてなにやらPCで調べものをしたり資料を作ったり(イチローの試合速報を見たり日記の下書きをしたり)してるんですよ。おかしいでしょう。
それともこの会社では、研修のスケジュールが空いちゃった契約社員がそのへんで放置されるのはわりとよくあることなのでしょうか。
もとはだれかの席なんで、資料なんかそのへんに置いてあるし、パソコンの共有ファイルも見れます。「事故・障害報告書」なんてヤバそうなタイトルのもあるよ!いいのかなあ。
そもそも、オフィスにぽつんと放り出されるこっちだってものすごく肩身が狭いですよ。知らない人の家の台所を借りてごはんを食べてるような心細さです。
研修カリキュラムは完全に空白、明日も放置らしい。いやだなあ。
はっ、やっぱりこれってリストラなのか?
激動のホスト編を経て真人間編へ。真人間というのは安心だけれども、どうにも刺激がなくてつまらん。きのうの日記なんて最悪つまらないですみなさん正直スマン。
でも、本当にネタもなくなりますって。一日中パソコンの前に座らされてるだけなんですから!
今日はなにやら資料(電話での営業のモデルトーク集)を3枚渡されて、それを3時間くらい眺めました。やっつけ感ありありのその資料は「クロージソグ」とか「ZEHIお申し込みください」とか書いてあって、「わはは2ちゃんねるみたい」と自分を盛り上げてみたのですが・・・やっぱりヒマです。
しょうがない、仕事がダメならそれ以外のところにワクワクを求めよう!ということで、突然ですがワタクシお弁当を作ろうと思いたちました。
だって、真人間のお昼ごはんってたいへんじゃないですか。毎日少ない選択肢の中からどこに行こうか考えて、それで行った先も別にうまいわけでもなく無駄に高い、そして混んでいる。前の会社は社員食堂があって安く確実に昼食にありつけたので、いま初めて「ランチ難民」というやつを実感しているのです。
そこで、おとといあたりから「自習」のさなかにぼーっと「いっそ弁当でも作ってみるかね」と考えていたのですが、そしたらなんだか楽しくなってきて!
ほれ毎日外食となるとお昼代もバカにならないし、それに余った夕飯のおかずをうまくアレンジしたりして次の日の弁当をやりくりするのはなんだか楽しそうじゃないですか。そのうちサイトに「今日のお弁当」のコーナーを作ったり。作らなかったり。退屈な日々の生活にもドラマが生まれるってもんです。
楽しくてしょうがなくなって、きのうとうとう本まで買ってしまいました。

で、今日も「なに作ろうかな?そうだ帰りにハンズに寄って弁当箱を買わなきゃ!」と一人ワクワクしていたのですよ。一日中。
すると、お昼休みのあとに社員の人がぼそっと言いました。
「みなさん、今日はお昼なに食べましたか。この辺は食べるところなくて大変でしょうね。でもみなさんが10月から勤務するクライアントのビルには、社員食堂がありますから」
貴様、あくまでも俺の楽しみを奪う気か!!
高校のころ、柄にもなくボート部に入っていた。
ボートというのは非常に地味な競技で、1000メートルのあいだ何百本ものオールをただ漕ぐ。ただ漕ぐ。ひたすら漕ぐ。しかも漕ぎ手から見て船は後ろに進んでいく。方向を定めるのはコックスと呼ばれる専門の舵取りの役目。漕ぎ手は何百本ものあいだ前の漕ぎ手の背中(もしくはコックスの腹)だけを見て漕ぐ。それだけの競技である。
そんな地味な競技だから練習も地味だ。ただ漕ぐ。他のスポーツのようにサインプレーや作戦やフォーメーションがあるわけでなく、ただただ漕ぐのである。
当時、ただ漕ぐだけなのもなんなんで、ぼくはイメージトレーニングというのをよくやった。たとえば合宿中の寝る前に。ベッドの上で精神を集中して、自分が船の上でオールを握っているところを想像する。水面下、オール1枚の深さを保ったまま水を蹴るイメージ。体から最も遠いところで、音もなくしぶきひとつあげず水をつかむイメージ。
これがなかなか難しくて、実際に漕ぐともちろん難しいのだが、イメージの中だけでも教科書どおりの漕ぎ方というのはできないものなのである。
そして不思議なことに、頭の中できちんとしたイメージの漕ぎができたときには実際の船の練習でもきちんとした漕ぎができる。逆に船の練習で調子を崩して漕ぎが崩れると、イメージでも同じところが同じように崩れる。
体の動きとイメージは、密接に繋がっているのだ。
なんでこんなことを言うのかというと。
お金がなくなったのですよ。
全く。
そりゃあ、会社やめてぶらぶらしてればすぐ貯金なんてなくなる。
考えてみるとこの5ヶ月間、まともに働いたのは2ヶ月だけである。あとは遊んだり病気になったり夜の社会科見学をしたりしていた。10月からの調理師の学校の学費もどかんと払った。そりゃあお金もなくなる。
そして、このまえ調理師の学校から「教材費の13万を21日までに払いなさい」という通知がきた。それを払うとぼくは全くお金がなくなってしまうのだ。
原付なんか買ってる場合じゃなかった。でも必要だったし、金がないのはわかっててちゃんと計算して、買ってもかろうじて首はつながるはず、と思って買ったつもりだったのだが。
果たして全くお金はなくなって、今のバイトの最初の給料が入るのは10月15日。9月末に払う家賃が、払えない。
ま、10月15日には給料が入るし、新しい仕事で社会保険に加入したから前の会社をやめたときに一年分一括払いした国保や年金がじきに戻ってくる。だから9月末の家賃の分だけキャッシングでもすればなんなく乗り切れる。給料が入ったらすぐに返済すれば利子もあんまりかからないし。
だけどなあ。
借金と、人生以外のギャンブルは大嫌いなのに、生まれて初めて「借金をしなければ、払わないといけない金が払えない」という状況に陥った。正直凹んだ。
ちょっと先に現金化できる「先払い保険料」という資産があっても、手持ち現金がなくて目の前の家賃が払えない。企業でいえば「資金繰り失敗」である。ゲームオーバーである。
実際にはぼくはこの「9月危機」を借金で乗り切るのだけれど、なんとういうか、「この先、どうなるんだろう」ってこれまでにないほどに考えてしまった。
ぼくは「なんのあてもないけど、そのうちなんとかなるさ」と思って会社をやめた。そして、100人中99人が反対するようなむちゃくちゃな方向性でここまでやってきた。1人だけ、自分だけは、「そのうちなんとかなるさ、ほらなんとかなったらすげー楽しそうじゃん」って強烈にイメージしてやってきた。
だけど、払うべき金がないという圧倒的なリアルの前に、最後の1人も崩れ落ちてしまった。
そのうち、なんとかなるんだろうか?
バイトして、せこい金を貯めて、なにがどうなるっていうんだ?
確かに生きてはいける。楽しみもなく、だれかを楽しませることもなく、死なない程度に生きていくことはできる。
だけどそんなの、生きてるうちに入らないよ。
前は、仮に自分だけでも持てていた明るいイメージが、今日は持てません。
このまま、楽しみもなく、だれかを楽しませることもなく、死なない程度に生きていく気がする。
どうすればいいかはわかってる。
「ワカレミチ 赤貧編に突入」と称して、明日からおにぎりを持ってバイトに行って事細かに貧乏っぷりをレポートすればいいんだ。「今がゼロだ、これからプラスだ。俺の視野は前方180度だ」と太字で書いて強がればいいんだ。
だけど、今日は強がれない。この先に、どこか明るい未来がつながっているイメージが持てない。
すいませんね。浮いたり沈んだり。
あしたになれば、何事もなかったかのように直ります。仕様です。
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