リスタートできず

2004/4/13

帰ってはきたのですが・・・とたんに体調不良でダウン、なにやら舌のつけ根というかリンパ腺というか、そのへんが腫れている感じで熱っぽいです。
とはいえ寝込むほどではない、サラリーマン時代なら間違いなく普通に会社に行って一日仕事もできる程度、なのですが、せっかくなので今日はおとなしくしていました。

そしていま、ワタクシは「ワカレミチ」の技術的な行き詰まりに悩まされてもおります。
わかる人だけ聞いていただきたいのだが、「ワカレミチ」はフレームを使わずにフレームっぽいレイアウトにしてしまったので、更新がものすごくめんどうになってしまっているのです。日記以外のコンテンツを作ろうとして最近気づきました。
「麺道こってこて」のようにフレームに戻すか。はたまた思い切ってBlog化するか。少し考えさせてください。どうしよう。

というわけでとりあえず、本日の日記は引き続きジオシティーズ上で。のどが痛いのでもう寝ます。すまん。

闘強導夢

2004/4/14

とつぜん啓丁くんから「巨人・中日戦観にいかない?」というメールがあり、行ってまいりました、東京ドーム。なんでも彼が友だちに誘われてチケットを買ってあり、そしたらその友だちが来れなくなって、それでぼくにお鉢が回ってきたという。
つまり言いだしっぺは消えて、誘われた人と、それに誘われた人の二人で観る。なんとも薄ーい感じの野球観戦です。事実、啓丁くんは阪神ファン。ぼくは西武ファン。そんなある日の巨人・中日。

水道橋に降りたったら、まずやることはひとつ。改札を出て左に回ってコンビニで酒を買い込むべし。そして酒を大量に隠し持ってドーム(もしくはホール)に入る。今日ももちろんそうです。本日は発泡酒2リットルとウィスキーのハーフボトルを1本調達。プロレスでも野球でも、いつもおんなじです。

というわけで二人して、ろくに野球も見ないで宴会スタート。
ちなみに席は3塁側内野指定席、野球を観るならここ!という絶好のポジション。しかも試合は前日の乱打戦がウソのような、上原と山本昌による緊迫した投手戦。巨人ファン・中日ファンにはたまらないシチュエーションのはずです。
でも我々にとっては単なる酒盛り。啓丁くんは看板関係のお仕事をしているので、ドームの広告について「あれは1億2000万」「あれは2億弱かな」と解説してくれます。ぼくは三振ゲッツーに対して「ばーかばーか」と、ヤジというか罵倒。

しかしそんな酔っ払いたちをよそに、試合は取りつ取られつの超ナイスゲームでした。
なかでも清原の存在感っていうのはものすごいですね。球場全体が「う、打ちそう」って思って彼を注目しちゃうわけですよ。で、実際その通りにばちこーんと打っちゃう。高々と放物線を描いてボールがレフトスタンドに打球が飛び込んだのを見て、「すっげー」と思って清原のほうを振り向くと・・・まだ1塁を回ってないんですよ。貫禄十分。超かっこいい。うぉーぉーおー。
試合は8回の福留の逆転2ランで中日が逆転勝ち。3階席まで?よく飛んだ。いい試合でした。

試合後は、やることはひとつ。駅前のさくら水産で反省会です。よく飲んだ。いい試合でした。
プロレスでも野球でも、働いていてもいなくても、まったくやることが変わっていないので、我ながらほっとしたようなしないような。そんな水道橋の一夜でございました。

泥沼

2004/4/15

遅くまで酒を飲んでいる夢を見た。

終電間際になって店に入り、だれだろう、会社のぼちぼち仲のよかった先輩と飲んでいた。途中で先輩は帰り、なじみの店だったのでぼくは朝まで一人でおり、そして目が覚めて・・・やばい10時だ!遅刻だ!!という、このうえなくベタな夢。

はっと目が覚めて、現実の時間も10時。夢から醒める前の頭で、どうしようどうしよう遅刻だ、とりあえず電話しなきゃ、でもなんでだれも電話してこないんだろう・・・と寝ぼけながら焦った。会社に電話しようと思って携帯に手を伸ばし、ひょっとすると実際にダイヤルを回しかけたかもしれない。

そこで気づく。会社は、もうないよな。


ほっとしたかって?

逆です。いいようもない嫌悪感。

みんなが働いているときに、ぐうすか寝ているだけの毎日。
旅行から帰ってきてからの数日、なにもしていない。


なんだか、旅行から帰ってきてから、「なにから始めたらいいのか」ちっともわからないのだ。部屋をかたづけたらいいのかしら。皿を洗ったらいいのかしら。サイトを作ったらいいのかしら。
「いつまでになにをしろ」という制約がないと、人は何もできないものだ。かくして部屋は荒れ、皿は積み重なり、サイトは更新されない。

とりあえず、一日中本を読んでいた。

ちっともおもしろくない。

脱皮

2004/4/16

また夢だ。

両親とぼくの3人で、なんだかしらないけどものすごく困っている。しょうがないので、一家心中することになった。(これは寝る間際に読んでいた本が、借金で一家離散するストーリーだったからだろう。)

なんでか「自殺には頭を金串で一突きが一番」ということになり、ぼくらはアイスピックなんかを調達する。かわいそうなので、母親は先に殺してあげることにする。寝ている間に、頭を、ぶすり。貫通である。うまくいった。

しかし残った父とぼく、これはやっかいである。相手に殺されるのはまだいいが、最後に残って自分の頭を自分で刺すのはとてもいやだ。どうしよう。

そんなことを考えていると、なんと死んでいると思った母が起きてくる。ひどい頭痛を抱えて起きてくるときとまったく同じしぐさで、「いたたたた」と頭を押さえて起き上がってくる。アイスピックは貫通したのだが、刺しどころがよすぎたらしい。全然生きている。

「いたたたた」と母は騒ぐ。
かわいそうだし、刺したのはぼくなので、肉体を代わってあげることにする。(夢なのでなんでもありだ。)
そうしてアイスピックが頭に刺さった母になってみると、たしかに頭が痛い。頭というのはただでさえぎっしりと骨やら脳やら中身が詰まっているものなのに、そこに余計なアイスピックが一本入っているから、ものすごく窮屈な感じだ。ちょうど飛行機の離着陸のときの気圧の変化のように。

耐え難い窮屈さなので、早く楽になろうと自分でもう一突きアイスピックをつきたてようとする。しかし自分ではどうも思い切りできず、死ねない。母も刺してくれるが、女の力では刺さらない。
そこで、どうにか頭の半分くらいまで刺さったアイスピックを、父が上から大皿のようなもので叩いて押し込んでくれた。どすん。どすん。

おお、これならアイスピックが奥まで入る。

どすん。

だんだんアイスピックが頭の奥深くまで刺さってくる感覚がして、ついに、硬口蓋の左側、やや軟口蓋よりのところに、緊張感が走る。

もう少しです、父さん。

父がとどめの一撃をぼくの頭上に振り下ろすと、突然口の中に生暖かい感触が走り、アイスピックが口蓋に達したことがわかる。
次の瞬間とめどなく口から溢れる液体。生暖かく、それでいて想像していたよりは冷たい、液体。血だけでなく脳漿が混じっているからかしらと考えながら、横たわる。これで楽になれるだろう。

横たわり、口の中から流れ続ける液体の感触を確かめながら、頭の下に伸ばした左手の指先を見つめる。



その左手の指先は、現実のぼくの左手につながる。

目が醒めた。
汗びっしょり。
ものすごく病的な夢を見てしまった。



でも目が覚めた瞬間、はっきりとわかった。これにて泥沼、終了。

時計を見た。10時28分。
「10時28分、死亡!」
そうつぶやくと、すっくと起きた。それから、これまで何もできずにごろごろしていたのがウソのようにぼくは働いた。

ゴミためのようになっていた部屋を片付けた。どこから手をつけたらいいかわからないほど散らかっていたけれど、簡単な話だ。どっからでも、とにかく手をつけさえすればいずれ片付く。
任意継続の保険料を振り込んだ。年一括払いにしたのでなんと20万!まあこれで保険証がもらえて、少なくとも「保険証がない間に病気になったらどうしよう」と怯えることはなくなる。
皿を洗った。旅行の前からほったらかしになっていたので、流しは近寄りたくないくらいに臭かった。でもがまんして近寄って、洗ったらきれいになった。簡単な話だ。汚い皿は、洗えばきれいになる。なんで気づかなかったのだろう。
実家に預けていたうなぎいぬを取りに行った。きっとウナがいないと、ほんとうに家で一人きりだと、ぼくはどこまでもダラダラしてしまうのだろう。ほっとくと死んでしまううなぎいぬがいるから、ぼくはいつも人間らしい生活を保てているんじゃないかと思う。


やれやれ、難儀なもんだ。「1ヶ月はぼんやり過ごす」と決めてぼんやりしているはずなのに、ぼんやりすらもうかうかできない。どうにもじりじりしてしまう。
たしか旅行の前もじりじりしていたから、10日周期?けっこう短いなあ。つぎ、25日あたりに何の前触れもなく更新が滞ったら、それはぼくが家で一人爪を噛んでいる証拠かもしれません。なにげなく誘って外に連れ出してくれたりするとありがたいです。

生活としてのうなぎいぬ

2004/4/17

ひさしぶりに、うなぎいぬのいる生活。

きのう実家に取りにいったときに、ウナのいる部屋に入ってまず思ったのが「自分の家だと気にならないけど、他人の家にいると臭いんだなフェレットって」ということ。たしかにくさい。
しかしぼくがそう言うと、母は「え?毎日洗ってるからくさくないと思うけど?」と言う。
どうやら、くさいが、慣れるとくさくない類の匂いのようだ。ぼくは「炊きたてのごはんの香りをものすごく獣くさくした感じ」だと思う。そう、ごはんの香りなのですよ。獣ですけど。

実家でウナは相当な厚遇を受けたようで、毎日ずーっとカゴから出してもらってカーペットの下にもぐったりしていたようである。
姪などは別れに泣き出さんばかり。母も「世話たいへんでしょう、うちで飼ってもいいのよ、うちのほうがたくさん遊んであげられるし」などと言う。
しかしみなさん、分かっていないな。うなぎいぬは本来は一日中寝てすごす生き物なのです。一日中遊ばされても、それはそれで彼にとって迷惑な話なのですよ。うちでひっそりと暮らすほうが、ぜったいペースに合っている。


というわけで、旅行の前日に預けてから、実に2週間ぶりにうなぎいぬのいる生活。やはりくさい。やはりしばらくすると慣れてくる匂い。

せっかくなので今日は一日うなぎいぬのマネをしてすごす。

ふとんカバーを洗ったので、めずらしくソファベッドがソファの状態。そこでソファの足元にマットレスを置き、頭にはクッションを敷き、腰がすっぽりと落ち込むハンモック状のくぼみを作成。そこにすっぽりとはまって、ときどき伸びをする。
リアルうなぎいぬのように一日20時間寝ていることはできないので、かわりに本を読んだ。本がやたらとおもしろく、げらげらと笑いながら読む。お腹が空いたらご飯を炊いて、きのう作った豚キムチを温めて食べる。外はいい天気で、カーテンを開けると春の日差しが入ってくるから温かくて、お腹がいっぱいになると本を読んでいてもついウトウトしてしまう。

こうして温かい陽だまりのハンモックの中でウトウトしていると、それはもう世の中の悩みのたいていはバカげたものに思えてくるのですよ。ちょっとぐらいくさくてもいいから、ぼくもうなぎいぬといっしょのカゴで暮らしたいのです。

複雑な感情

2004/4/18

退職の絡みで忙しくて、ビリヤードがぜんぜんできませんでした。2月のB−1グランプリからほとんど衝いてなくて、それ以降友だちと1回、SIBCの練習会で1回、くらいでしょうか。やばいやばい。
今日はSIBCの練習会があって、それは所用で参加できなかったので、せめて代わりにと朝イチで下北の「ロス道場」に練習に行きました。

ロス道場もほぼ2ヶ月ぶりでしょうか。なんとなく初めて行く店のような緊張感。知らぬ間にラシャが貼りかわっていて、しかもそのラシャが擦り切れはじめているあたりに、ぼくのブランクの長さが感じられます。

まずはセンターショットから。はたして入るかね。

・・・。
おお、入った。

2球目。
・・・入った。

この調子で、15球のうち、12球ポケット。

えっと、普通に入るじゃん。


続いてボーラードという一人遊びゲームです。

・・・入った。

(長いので省略)

40点。

えっと、2ヶ月前と同じじゃん。


さらに言うと、ボーラードのアベレージ40点というのは、ブランク前のもっと前からずっとそんなかんじ。なんでしょう、練習してもしなくても同じということでしょうか。


前の会社から仕事の電話がかかってこなくて「しょせんぼく一人いなくても会社は回ってるよ」と思いましたが、これはある意味もっとショックでしたよ。

プロレス語のススメ

2004/4/19

近ごろのプロレスをとりまく環境において特にぼくが危惧しているのが、プロレス語の衰退である。
プロレス語とは、過去の名言・珍言・選手名・技名などをふんだんに取り入れておこなう日常会話のことである。当サイトのBBSでも、店長を初めとして魔界1号・2号・マイティボンジャックくんあたりがうれしそうに使っているのを見たことがあろう。

プロレス語の歴史は非常に古く、ほぼプロレスの発祥と時を同じくし、古くは力道山がブラジルでアントニオ猪木に対して言った「よし、日本行くぞ!」の一言が大流行し、1964年東京オリンピックの公式コピーとして採用されたことなどが有名です。

ウソです。

さてプロレス語は、選手の発言などがベースとして生成される文法でございますから、当然その発言・背景等を深くしっていなければ使いこなせない言語ということがいえます。この構造はふだん私が申しております「予備知識がないとプロレスが楽しめない」という主張とピタリ一致するわけでして、まさに「プロレスの知識がなければプロレス語は楽しめない」ということが言えるわけでございます。大衆の目から離れて行くがゆえにプロレスの魅力が薄れ、プロレス語が廃れていく。嗚呼。

なぜ私がこんなことを声を大にして言うのかと申しますと。
今日ふと、とてもおもしろいネタを発見したのですよ。題して「なんでもシャイニング」。


シャイニング駆け込み乗車
シャイニング反復横跳び
シャイニングオナニー


わはははは。

続いてもうひとつ思いつきました。題して「なんでもスワンダイブ式」。


スワンダイブ式駆け込み乗車
スワンダイブ式反復横跳び
スワンダイブ式オナニー


わははははははは。
もう大爆笑なわけですよ。テレビの前のプロレスファンのみんなも大爆笑なはずです。な。な。

というわけでぼくは、いろんな「シャイニング」や「スワンダイブ」を考えて一日中ほくそえんでいたのです。

よし、これで日記を。当然そう考えますよ。

しかし、どんなにぼくがおもしろくても、9割の人にとっては「?」なわけで。ちくしょう、やりづらいなあ。

make a wish

2004/4/20

常夜灯というのがありますね。寝るとき、夜のあいだずっと点けておくやつ。たいていは蛍光灯のスイッチを2度ひっぱると灯る、小さな茶色の電球です。
半年くらい前から、うちの蛍光灯は常夜灯が切れてしまっています。しかも蛍光灯のうち小さいほうの一本も切れている。したがって、ふつうなら「@蛍光灯2本→A蛍光灯1本→B常夜灯→Cまっ暗」となるところが、うちは「@蛍光灯1本→A蛍光灯1本→Bまっ暗→Cまっ暗」の実質2段階。早く交換すればいいんですが生活に支障はないので、ずーっとほったらかしになっています。
しかも蛍光灯そのものの立て付けが悪い。ぼくの家にきたことがある人は、ぼくが「ガタガタ、ガタガタ」とひどい音をたてて蛍光灯のスイッチを2度引っぱって、電気をつけたり(@)消したり(B)しているのを見たことがあるんじゃないでしょうか。

ゆうべ、午前1時ごろに眠ろうとしたときのこと。いつものように「ガタガタ、ガタガタ」と蛍光灯のヒモを2度引き電気を消して床につこうとすると・・・なんと常夜灯が点いているではありませんか!
こんなことってあるんでしょうか。半年間ずっと消えていた電球が、突然点灯する。

ぼくは思いました。誕生日だからだ。
そう、本日4月20日、めでたくワタクシは28歳になりました。誰やらからか知りませぬが、この常夜灯は、せめてものキャンドル・ライトなのでしょう。久しぶりに闇でない灯りに包まれた寝床は、なんだか陽の光に照らされるよりも気恥ずかしいのです。

朝、目が覚めると、やはり常夜灯は点いたまま。朝の光で部屋は明るくなっています。キャンドルだけに、これを吹き消すともう点かないんだな。そう思いながら、願い事を胸に、常夜灯を消しました。メイク・ア・ウィッシュ。

果たして、スイッチを引いても、もう二度と常夜灯は点きませんでした。

その代わりに、これまたずっと切れていた小さいほうの蛍光灯が、なぜか点くようになっています。
誰やらからか知りませぬが、これが誕生日プレゼントというわけですね。ありがとうございました。

願い事がかなうといいけれど。


さて28歳店長の、今後の予定です。

昨日職安に行ってきまして、退職に伴う手続き関連のうち最初にやらなければいけないことはあらかた終了しました。4月26日までは、いわゆる雇用保険受給資格決定後の「待機期間」というやつです。この「待機期間」というのが文字通りの待機期間で、たとえボランティア(無給)であれ、「4時間以上やってはいけない」と言われました。
実際にはボランティア活動がバレるわけがないので単なるお約束なのでしょうが、とにかく一週間は何もしてはいけないのです、4時間以上は。これにて「失業状態であること」が確定し、雇用保険の対象となるわけです。
せっかく「何もするな」と言っていただいているのですから、26日まではぷらぷらすることに決めました。あとたまったテキストを整理して、サイトを完成させて。「1日4時間」という制限があるので26日までに終わるかどうか微妙なところですが。あーはは。

そして26日以降、とりあえず3ヶ月間は失業給付金の「給付制限期間」ということになります。自分の勝手で会社を辞めた場合は3ヶ月間は失業保険はもらえないのですが、逆に言うとこの期間はバイトも何もやり放題。新薬実験から死体洗いまで、ネタと金になりそうなことは何でもやってみましょう。(新薬実験については、さっそく悪徳仲介業者に紹介料を振り込みました。)
あとは、とりあえず法人組織を作ってみたり、とりあえず不動産屋に行ってみたり、「とりあえずスピリット」でもがき倒そうと思います。
サイトのほうも、めざせヤフー登録。めざせ一日100ヒット、1000ヒット、10000ヒット。メイク・ア・ウィッシュ!

凱旋

2004/4/22

お昼まえに、携帯に電話がかかってきました。

発信元は、前の会社。「もしもし、非常口モリモリですけど」。

非常口モリモリさんは前の会社の同僚。退職の際に、ぼくは彼にけっこうヘビーな業務を引き継いでいました。

「あのさあ・・・あの件、けっきょくよくわかんなくなっちゃって・・・力借りたいんだけど」

「そうですか、ぜんぜんかまいませんよ」
全く前の仕事のことで問い合わせの電話がかかってこない、ぼくなんかいなくても仕事は回ってる、しょせん俺らは歯車さ〜とつね日頃ボヤいていたくらいですから、ようやく自分が存在していたことの意義を確認できたようで、快くOKですよ。

「そしたら・・・今日空いてる?」

きょ、今日っすか。
なんでも、ぼくが非常口モリモリさんに引き継いだ件は、実は全く消化されていなかったらしい。ほんとうは毎月初に終えるべき仕事で、4月も半ばをすぎて問い合わせがなかったから、てっきりぼくがいなくてもうまく回っているものと思ってました。でもそれがちっとも終わってなくて、4月も終わりに近づいてさすがにヤバいということで初めてのSOSとなったようです。もう、早く言ってよ〜。(半笑い。)

しかし、ひとつ問題が。見た目から脱サラしたばっかりだよ!
まあいっか、もう社員じゃないもんね!!


というわけで、茶髪・ピアスで会社に出社するという、実に楽しいイベントがスタート。

どんな服装で行こうかしら。外部の人間として行くわけですから、スーツを着ていかなくってもかまわないわけです。じっさい社内には、出入りの広告代理店の人なんかで男性でもスーツじゃない人もいました。
しかしさっそく私服で行くというのも逆にかっこ悪いし・・・かといって会社員時代と同じ格好で行くのもしゃくだし、だいいち髪の毛・ピアスと不協和だしなあ・・・とさんざん考えた末に。黒いスーツ、ダークのシャツに白系のネクタイという服装に決定!

(参考画像)

このいでたちのテーマはずばり「ヘルプデスク」。「総裁」ではナイ。
前の会社には、OA機器の会社からやってくるヘルプデスクという役割の人が数名いました。社員のPCや部署のプリンタに不具合があったりすると彼らに電話がかかってきて、飛んでいって修理したり優しく再起動のしかたを教えたりする、社内常駐サポセン的派遣さんです。
社員でダーク系のシャツなんてガラの悪いものを着たら速攻で「ボクは気にしないけどね、そういうの気にする人もいるからさ、そんなことでキミの評価を落としたらつまらないよ、うん。あ、ボクは気にしないけどね」と遠まわしに注意されます。でもヘルプデスクの人は派遣さんなので別におとがめを受けず服装の縛りは若干ゆるかったので、こういう格好の人もいました。
ちょうど本日のぼくの役割もSOSを受けたヘルプデスクみたいなものです。浮きすぎず馴染みすぎず、ダークブルーのシャツはちょうどいいあんばいに思えました。

かくして電車に乗って、久々のS橋へゴー。
久しぶりのスーツとネクタイ。といっても1ヶ月も経っていないのですが、異常にエリ元がきつく感じられます。
そして暑い!ここ数日らくたろうくんがしきりに「暑い暑い」と言っていたのを、ぼくは「そうかね、暑くもなく寒くもなく、いちばんすごしやすい気候だけどね」と思っていたのですが、彼の言っていることがわかりました。スーツ着てればそりゃ暑いわ!つくづく地球に優しくない服装だと実感しました。

そして半笑いとドキドキで、懐かしの会社へ。社員通用口ではなく正面玄関から入るのは、実に奇妙な感じです。さらに受付へ。自分の会社の受付へ!笑いが抑えられません。

「店長と申します。非常口モリモリさんとお約束をいただいております」
「店長様・・・会社名をおうかがいできますか」
ややカチン。
「会社としてではなく、個人として訪問しております!!」
まったく、世の中には会社員以外には存在しないとでも思ってるんですかねえ。


といったやりとりを経て、来客用の入館証をつけ、いざ昔の職場へ突入!!
なにごともなかったかのように「ただいま帰りました〜いやー暑い暑い」とか言いながら入っていくと・・・一瞬の沈黙の後、爆笑!いや正確には失笑の嵐?みんな「どーしたの?」「なんか変わったねえ?」と驚きを隠せない様子です。
ちょうど昼下がりで、悲しき狩猟の民(総合職)があらかた無為な営業に追い立てられている頃あいでしたので、残った一般職のみなさんと楽しくおしゃべりすることができました。
いちおうみなさんは店長の「見た目から脱サラ」をお世辞ながらも評価してくれている様子。「橋下弁護士みたい」「もっと笑って!ヨン様みたい」と大絶賛です。・・・微妙。茶髪でメガネならなんでもいいのか。



いちおう本来のヘルプデスク業務もしっかりやりましたよ。モリモリ非常口さんに引き継いだ仕事は非常にマニアックな作業で、それなりのPCスキルを要し、はっきり言って彼に適正があるとは言いがたいのを再確認した次第ですが・・・まあいいや。会社とは、時には適材適所とかそういうこととは無縁な世界なのですよ。

そのうちに悲しき狩猟の民(総合職)もボチボチと帰ってきはじめました。ぼくの狙った「ヘルプデスク」というコンセプトはズバリ的中したようで、気胸さんなんかは向かいの席に座っているのにこっちから挨拶するまで本物のヘルプデスクだと思っていたようです。
アルツ部長は・・・いちおうまだぼくのことを覚えているようでした。奇跡です。

そうして非常口モリモリさんの仕事を手伝って、久しぶりにみんなと話して、職安にきつく止められている「4時間」の制限のギリギリのところで終えて、懐かしの会社を後にしたのでしたとさ。
いやー、疲れた!4時間でもいっぱいいっぱい。みんなと話してテンションが上がりすぎたせいもあると思うけど、最後にはなんか気分が悪くなっちゃいましたよ。みんなよく一日中働いてますねえ。
わずか4時間の復帰でしたが、ダークのシャツでも、茶髪でも、ピアスでも、なんでもいいんだよ!そういうメッセージを伝えることはできたでしょうかねえ。



おまけ。

ぼくは以前、オジャパメンさん率いるオジャパメン班(「班」が、他の会社でいう「課」にあたる)に属していました。退職するときに「班の飲み会とかあったら誘うから」と言われていたのですが、全く誘われず、たまたま会社に行ったら今日がその飲み会だっていうじゃないですか!ぷんぷん。

そこでぼくは極秘のテロ攻撃を敢行。まず銀座の博品館に行ってマスクを購入。

マックにて。「あれ?ジュース飲めないよ?」の図。

そしてオジャパメン班飲み会の会場に突如乱入!
道産子くんにヘッドロックをしかけて凶器攻撃で大流血させた後、「おい、俺は店長じゃねえんだよ!店長からのメッセージだ。オジャパメン班の皆さん、目を覚まして下さい!」とアピールして去っていったのでした。



ちなみに先日異動した魔界2号くんも、自身の班の送別会で期せずして全く同様のパフォーマンスを行っていたらしい。そのときも、そして今日の飲み会も、配属されて間もない新入社員くんがいたのだが、いったいどんな会社・どんな先輩と思ったことだろうか。
第一印象・覆面。
初体験・不倫、朝ごはん・焼肉なみに、ぶっとんだ言葉の並びである。

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