新サイト「ワカレミチ」本日オープン。
箱ができただけでコンテンツは未完成、それ以前に会社を辞めてこれからどーするってことも決まってないのです。
だけど旧サイトも完成までに1年くらいかかったし、これから時間はいくらでもあるので、またまたゆっくり作っていきたいと思います。
自分の夢がかない、同じような夢を持ちあとに続く人の励みとなるように。会社を辞めるという道は選ばない人にも、こんな道もあるんだということを示し会社に残るという道を積極的に「選ぶ」助けとなるように。
みなさん今後ともよろしくおつきあいください。
***
フラフラになりながらオープンした新サイト。いろいろ新技術を導入しております。これまではビルダーを使ってできたものをポイっとアップしていただけだったのですが、今回はHTMLもCSSもきちんと勉強して、従来できなかったレイアウトなどができるようになっています。いるはずです。
でも実際フタを開けてみると、大ワクはできたもののいたるところに思いもよらぬ表示ミスやナビゲーションの不具合が多発。がんばって勉強して直すのでしばらくがまんしてください。
それにコンテンツもまだまだ。いちばんしっかりしているのが旧サイトの過去ログというのは、実に悲しい。
デザイン度外視でローテクで作っていた旧サイトも、気がつけばたまにサイトデザインを誉められるほどに完成していた。もちろんログはたっぷり貯まった。新サイトのよれよれ具合を見るにつけ、継続は力なりという言葉を身に染みて感じます。
でも、思えば「麺道こってこて」も、工事中コーナーだらけで打ちっぱなしの新築物件の状態からスタートしたのだ。まさに、継続は力なり。これから、これから。今後のことも、これから、これから。
会社を辞める日も近づいてきて、そろそろ引き継ぎなどにもとりかかっている。退職へ向けた手続きも始まっていて、たとえば昨日は定期券を回収された。てっきり3月31日まで使えるものと思っていたからびっくり。
31日までは、とりあえず自腹で会社に通うことになる。いちいち切符を買うのはめんどうなので、当然パスネットを買う。31日までだと、11往復半。片道280円だから、6440円だ。初めて5000円のパスネットを買った。
まずはきのうの帰りと今日の行き帰り、800円ほど残っていた手持ちのパスネットで電車に乗った。パスネットはいつも1000円しか買ったことがないから、800円といったら感覚的には多いほうなんだけど、あっという間になくなった。なんて減りが早いんだろう。会社に行き、帰るというだけの行動に、これほどまでにお金を使っているなんて、初めて気づいた。
そしてこれまでそのお金は会社から支給されていたということにも。会社から定期をもらっていたから、これまでぼくはのうのうと電車に乗っていたわけだ。脱サラ実況中継を始めたその日に定期を奪われるというのも、考えてみれば奇遇な話だ。
せっかくだから、いつもの各駅停車ではなくて急行に乗って、ひとつ先の急行停車駅で降りてスーパーで買物をして歩いて帰った。これは、ひとつの、新しい自由だ。
それにしても最初に奪われたのが定期、というのは、ぼくにとっては感慨深い。実は今の家に引っ越したとき、定期のことで人事部と大ゲンカをしたことがあった。日記を書き始めるちょっと前のことだ。
引っ越しをすると定期の交付のために通勤経路の申請をすることになる。ぼくの家の最寄り駅はさびれていてちゃんとしたスーパーがない。会社の帰りにひとつ先の急行停車駅で買物ができるように、ぼくはひとつ先の急行停車駅を通勤経路に選んで申請した。どうせ電車賃は同じなのだ。
すぐに人事部の一般職から内線がかかってきて、「地図で調べたらひとつ前の駅の方が近いので、そっちで通勤してください」と言う。「そういう希望を出す人も多いですが、これまで全員断っています」と。ほんとに地図で調べんなよ!と思って、ぼくは人事部のボスさんのところに飛んでいって抗議した。
電車賃は同じなのにダメとはなんたる石頭か。「たとえばぼくが最寄り駅の階段で転んでPTSDになって、どうしてもその駅を使いたくないと言っても認められないんですか。」それならOKだがとボスさんは言った。
ぼくは、わざわざノートを持っていって新しいページの端から端まで一本の線を引いた。「厳格主義っていうのは、1%の例外も認めないってことです。この線の右端ただ一点しか許容しないってことです。急行停車駅を使いたいというぼくはたしかにこの線の左端のわがままだけど、PTSDだから使いたくないってのもこの線の右端から1センチのところにある例外なんです。それを認めるってことは、厳格主義じゃないんです。確かに厳格主義で例外を認めないというのはひとつの合理的な考え方です。でも厳格主義ではないならば、この線の右端以外のどこまでを許容するかというルールについては、常に見直しをしていかないと合理的といえないはずです」
今考えるとバカなことで食ってかかったもんだ。言いがかりもはなはだしい。
だけど今考えると、そのときのぼくは「これまで全員断っています」という人事部の捨てゼリフにカチンときたのだ。これまでダメだったら未来永劫ダメなのか。なんでぼくが最初の一人になれないのか。ルールなら全部ダメなのか。なんでルールを見直そうとしないのか。
結局ぼくのへりくつは、ボスさんに「理解できない」と一蹴されて却下され、ぼくは最寄り駅までの定期を与えられこうして会社に通ってきた。そして今日ぼくはその定期を返納し、初めて念願の急行停車駅で買物をして家に帰っている。
これは、ひとつの、自由だ。
俺は自由だ!自由だ!
買物袋を提げた家までの帰り道、ぼくは大きく手を広げて天を仰いだ。月に、月に向かって自由を謳歌してやろうと思った。
だけどそこには月はなかった。
強い風に集められた厚い雲に覆われて、そこに月はなかった。
春一番を思わせた風も夜になると少し冷たくて、昼間の陽気がうそのように肌寒かった。
不安になった。
定期券を、はがされた。自由を手に入れた。だけど自由は肌寒い。
じきに、スーツをはがされる。名刺を奪われる。武器も鎧もすべてない、丸腰だ。その先にあるのは、自由か、春か、はたまた解けきらぬ根雪か。
不安だ。
オープンから丸2日間。これまでにないほどたくさんの方に来ていただきまして、うれしい限りです。初日の1日だけで、麺道時代の最高来客数記録を軽々と更新し、初の1日100ユニークアクセス超えを達成しました。
実は、自分の中で1日100アクセスっていうのはこれまでのひとつの目標数値でした。旧サイトの初めに「事業計画書」にも、「1日100アクセスを目標とします」と明記しています。
その後サイトを運営していくなかで「ネットを広告媒体とした飲食店を開く」という構想がぼんやりと生まれるまでに、さほど時間はかかりませんでした。しかしサボってばかりで思ったほどに来客数は伸びず、当時はその構想は絵に描いたモチ以外のなにものでもありませんでした。
本当に会社をやめようかと思い始めてからも、「100アクセス」という数字は心理的に大きな壁として立ちはだかっていました。100を超えてから実行に移そう。100も超えないようじゃできるはずがない。頭の中では、「新しいサイトにすれば人が来るはずだ」という声と、「1日たったの100アクセスもないサイトの管理人が、ネットの世界で生きていけるはずがない」という声が、白い天使と黒い悪魔のようにぐるぐると回り、なかなか踏み出せずにいる日々でした。どっちが天使でどっちが悪魔だったんでしょうか。
しかし果たして、目をつぶってえいやっと飛んでみたら、100アクセスは、1日目でいとも簡単に超えてしまった。あんなに高い高い壁に見えたのに。
絵に描いたモチが食べられるモチになるかどうかは、一歩目を踏み出せるかどうかにかかっている、ということでしょうか。
もちろん100アクセスという数は、ぶっちゃけどうってことない数字。ReadMeでいえば、この上に1700くらいのサイトが壁としてそびえたっているのです。
1位は・・・14万2000アクセス?1日に??上等じゃねえか!探偵ファイル!?読んでやる!・・・たいして、おもしろくないわい!!ぼくの、これからの波乱万丈に比べれば、屁でもないわ!!
というのは意気込みのみで(「探○ファイル」がぼくの1万4200倍おもしろいとは思えないというのは本当だが)、もちろん今のぼくは1700番目のその他大勢。1日目の100アクセスは新規開店のご祝儀こみで、2日目には出足が衰え100には届かず終わりそうです。ぼくはまた明日から、100アクセスを目指していくことになります。それができたら、101を。
3年前。ラーメンの作り方を解説するHPを作ったらウケるんじゃないかなと思って、でも何もしないうちに、気がつくとそういうサイトは山ほどあった。ぼくはそういうページが次々と人気サイトになっていくのを指を咥えて見ていた。
もう、飛ぶのを畏れているヒマはない。
Speed
More speed
Create
Create
スビードと想像力、その二つだけ持って、飛べ!
お昼休みの喫茶室で、あとから来た魔界2号くんが「いやー猪木当たんなかったっス」と言いながら席につき、テーブルにコーラを置いた。
ピクリと反応するぼく。
聞くと、コーラのボトル缶におまけで猪木フィギュアがついているらしい。
「買ってくる!」とすぐさま席を立ちました。
1分後。

当たったー!
コーラ3缶を抱えて戻ってきたぼくに、どよめく喫茶室。「当たるまで買ったんですか!」と後輩たち。
あたりまえだ!それが漢!!
いやー正直2本目ハズれたときに心が折れかけたんですけどね、運命は自らの意志で切り開くもの、次で当てる!と自分を鼓舞して3本目を買ったら当たったんですよ。なんか、こう、世の中には偶然なんかないんだなと思いました。
「いやー『神はダイスを遊ばない』という言葉の意味を、また深く知った気がするよ」とご満悦で後輩たちに講釈をたれるぼく。「生き様です」「ぜんぜん浪費癖なおってないじゃないですか」と感服した様子の後輩たち。
「自分ちょっとケータイ機種交換してきます!」と席を立つ魔界2号くん。さっそく浸透する店長イズムです。
この猪木フィギュアがおもしろい。普段はへにゃっとしてるんですが、鉄に近づくと喜んで立ちあがる!
鉄の板をくっつけたり離したりして、
「1、2、3」
「ダーッ」
逆に「3、2、1」
「ふにゃ〜」
と、楽しく昼休みを過ごしました。
啓丁くんは1週間コーラを飲み続けてまだ当たっていないという情報を耳にしたので、写真を送って自慢したところ、「ポコロコのスタンド能力ほしいよ・・・」と返信がきました。精進したまえ。
オレは50億分の1のラッキー・ガイだ!もっともっとハッピーに暮らすんだーーーァッ!!
夜の6時半から、朝の5時まで飲みました。それですっかり体内時計が狂い、HP上の日付も1日遅れで進行しているという。早く取りもどさにゃあ。
松本バーボン式の管理人のコン嬢と、1年半ぶりくらいの再会でした。
彼女は学生時代のバイトの仲間で、ちょっと前に向こうから「サイト始めました」っつって久しぶりに連絡があり、「こっちも脱サラ始めました」つって意気投合し。松本バーボン式は見ればわかるけど最低にくだらないサイトで、しかも「最低にくだらない」なんてのはヤツにとってほめ言葉にしかならないのでそんな賛辞を贈るのもシャクなくらい、くだらないサイトなのです。
で、「松本バーボン式で3月31日に密着したい」と言われて。ぼくも同じようなことをやろうとしているので快諾し、そしたらなんとコンの友人経由で映像の勉強をしている人がその企画に参加してくれることになり、その打ち合わせということで6人も集まって飲んだのです。
そして映像のプロの卵まで集めてコンがやろうとしている企画の内容を聞いたら・・・「回転するイスに乗ってS橋の街中でくるくる回っている絵が撮りたい」とか「S橋でソフトクリームを食べるリーマンが撮りたい」とか。また別企画で「『立川だんご3兄弟』と『内田夕張メロン記念日』っていうのをやりたいんだけど、『内田夕張メロン記念日』やってくれない?」とも言われた。本当にくだらない。快諾しました。
6時半からコンと飲み始めて、7時半くらいに友だちたちが合流し、それから12時くらいまでそんな話をしながら飲んだ。脱サラ計画を熱く語り、みんなの頭の上に「?」が浮かぶのを見るのが自虐的に楽しい。
見てろよ今に。見てればわかる。
そこで、 机上の空論だけでは「?」なので、同席したコンの友だちのおーつきさんが主催するイベントで200人くらいの人が集まる花見があり、そこに大量のラーメンとケーキを持ち込んでみなさんに振る舞い評価していただくという別イベントも決定。なんでも飲食店の人とかが集まるらしい。超チャンス。名刺とラーメン作って乗り込むよ。さっそく輪を広げるチャンス到来。歩いていればチャンスは向こうからやってくる。
そこで6人のうち3人が帰り、ぼくらはある居酒屋に移動。ここはぼくが大昔からお世話になっている居酒屋で、どれくらい大昔からというと初めて行ったのが中3というくらい。ここのおじちゃんおばちゃんには大変お世話になっており、昔バイトもさせてもらったし、おじちゃんには店を開き今に至るまでの経緯をこのまえ語ってもらい、いずれ「インタビュー」のコーナーに掲載予定。あと4月になったら店の公式webサイトをぼくが作成予定。
で、そこで朝まで大騒ぎ。その店は40人くらいで満席のこじんまりとした店で、飲み放題コース1500円からという驚異的な安さなのです。そしてカラオケが歌い放題。どんなに飲んで騒いでも怒られず値段も格安ということで近隣の若者から絶大な支持を受けて繁盛しています。
そのときもぼくら3人のほかには大勢の若者がおり。たまたま同席したのは東大の学生のクラス会と慶応のサークルの2次会という、ちょっとした文壇スナックなみにハイソな空間でした。
しかしぼくはそんな彼らに臆することなくカラオケ歌いまくり。とっておきの大技「魅せられて」もテーブルの上にのぼって炸裂。若者たちに「先輩」「先輩」と慕われました。
コン嬢ももともとセミプロみたいな人なのでカラオケで秀才どもを凍りつかせまくりで、見知らぬ人とも肩を組んで歌い合う熱い一夜となりました。
そこで、慶応のサークル連中の中に、OBでいま某キー局のアナウンサーをやっている男というのがおりました。ぼくと同じ代か一つ下の若手で早朝の番組とかに出ているらしく、顔を見てもぼくは分からなかった。まあ夜の番組とかに出てても知らなかっただろうけど。言われてみれば、なかなかの男前で雰囲気のあるヤツです。
でも、そいつを見ていて、思った。
ぼくのほうが、勝っている。
確かにヤツはナイスガイだよ。若干あっちのほうが男前かな。でもぼくのほうがトークはいけている。歌もうまい。ネクタイを頭に巻いてまでこの集団を盛り上げている。それでトントンじゃん。
いや、勝っているとまでは言えないかもしれないけど、決して負けちゃあいないよ。アナウンサーがなんぼのもんじゃい!
自意識過剰もはなはだしい。それじゃあお前はアナウンサーになれるのかって言ったら、絶対にぼくはなれないと思う。ちょっとぼくは舌割が悪く、しゃべりに抑揚がなく、致命的にアクが強い。もっと単純な話で、むこうのほうがぼくより背が高くて、ちょっと男前で、10人の女性を集めて「某キー局のアナウンサーと脱サラリーマン、どっちと結婚しますか」と聞いたら、10人が10人むこうを選ぶでしょうな。それもものすごくわかる。
ただ、アナウンサーのような誰もがうらやむナイスガイを目にして、「手が届く!」という大それた感想を抱くことができた自分に、少し安心したのですよ。
人間、プライドって大事だと思う。それは自分を信じること。根拠なく自分を信じきっちゃって上にいこうとすることをやめたり、過度に自分を自慢しはじめちゃったら終わりだけれど、自分を応援するのは自分以外にいないんだから、自分だけは最後まで自分のファンでいれたらいいと思う。
ぼくは昔からそういうなりたがり、超えたがりなところがあって、たとえば小学校の国語の授業でミヒャエル・エンデの「モモ」の感想文を書かされたときのことだ。
周りのみんなは人の心を柔らかくするモモの能力について一様に「モモみたいな人が友だちだったらいいな」と書いていた。みんな、一様にだ。それを見てぼくは本当にびっくりした。ぼくは「自分もモモみたいになりたい!」と書いたのだ。しかも「ひねりがないなーみんな同じこと書くだろうなー」と思いながら。「この人は、ちょっとおもしろい感想ですねー」と言ってぼくの作文を先生が読みあげた。本当にびっくりした。
みんな、モモみたいになりたくないのか?友だちじゃなくて、自分がモモにならなくて満足なのか!?軽いカルチャーショックでした。
「蹴りたい背中」を読んでも「蛇にピアス」を読んでも、当然「ぼくも芥川賞獲ってやる!」と思う。そういうふうに、ぼくはちょっとうらやましがりの欲張りで、人よりちょっと自分に過度な期待をしているのかもしれません。
自分に自信があるのではなくて、むしろ根本は自分が嫌いなくちで、これまでは嫌いな自分をもっと好きになりたいという気持ちのほうが大きくて、嫌いだから好きになれるようになにごともがんばって生きてきたという面が大きいような気がする。自分が嫌いという気持ちのほうが大きいと、つらい。つらかった。
だから、天下の某キー局のアナウンサー様をつかまえて「自分のほうがいけている」というおこがましい考えと、「そうは言ってもいけちゃあいないよな」という気持ちの両方を持てた自分に気づき、安心しました。ぼくは今、自分に自信を持てている。同時にその自信は過信だという意識もあって、その自信を形にしたいと思っている、そんな気がしたのです。
単純に自分が好きでしょうがないのでもなく、単純に自分が大嫌いでしょうがないのでもなく、好きな自分も嫌いな自分も両方いる。その両方ってのが、ものすごく大事。自分が大好きだから、嫌いな自分をもっともっと好きになるように、上にのぼる原動力になる。
会社を辞めるという決断は、ひとことで言えば、会社にいる自分が嫌いで、このままでいたくなかったからだ。全く自分に自信が持てず、死にたいとさえ思うようなできごともあった。でも今夜は、自分を好きでいれている。今は自分を応援できる。自分が好きで、嫌いで、もっと好きになりたいと思っている。
今は根拠のないただの過信。だけどその自信を、自分が持たなくてほかにだれが持つ?そのプライドを大事にして、いつか本当にあいつを超えてやろうぜと、そう思いながらネクタイを頭に巻き、一晩中歌ってすごしたのです。
今日は、前にも書いたビリヤードサークル「SIBC」の練習会に参加しました。
月に1度渋谷のビリヤード屋に50人くらいで集まって、2時から8時くらいまでメシも食わずにずーーーーっとビリヤードをやるという過酷なビリヤード集団です。ぼくは1月に1回参加して、2月は簿記の試験と重なって行けなくて、2ヶ月ぶりの参戦でした。
ぼくはこう見えてもけっこう人見知りなので、知らない人50人の中に飛び込んでいくというのは相当の勇気を要します。ましてや肝心のビリヤードの腕前も、B−1グランプリで軽く王座陥落する程度のもの。前回1月にサークルに参加したときには初見参の緊張にのみこまれ、脇に汗をかいただけで会に溶け込むには至らずに終わっていました。
でも、今回は、違ったね。
前回参加したときに「なんで店長?」という話からサイトの自己紹介をして、ぜひURL教えてということになって掲示板に書き込みをさせてもらい。先月は参加できなかったものの2ヶ月の間に驚くほどたくさんの人にぼくのサイトを見てもらい。しかもその間にぼくはラーメンサイトから脱サラ実況中継に華麗なる転身を遂げており。なんだか脱サラをしようとしているバカな人がいるということでだいぶ認識していただいていたのです。
前回は集合して受付をしてすみっこでただこじんまりと座っていただけだったのに、今回はたくさんの人が「おお、店長」「見てるよ日記」と出迎えてくれました。「いっしょに衝こう」と言ってくれる人もいて、思う存分ビリヤードができました。実はここ最近退職やら新サイトやらで全く練習ができていなくて、丸1ヶ月ぶりのビリヤードだったのだけど、久しぶりにやったらやっぱり楽しくて、愛キューの勘九郎も喜んで。最初はすっかり感覚を忘れていてトーナメントは1回目でぼこぼこに負けちゃったけど、負け組のおまけトーナメントでは、猪木フィギュア獲得以来とりついている神のご加護で、なんと優勝しちゃったのです。
SIBCの人々がどうってことではなく、すべからくすでにできあがった集団というのは構造的に新参者を受け入れがたく完成されているものなのです。50人の知り合いはお互いにお互いを知っているので軽く挨拶を交わせるけれど、そこに飛び込んだ1人というのは誰も知っている人がいない。いわゆる人見知りというタイプの人間はそこに溶け込んでいくのは難しいものなのです。
だけど、ぼくにはホームページという手段があった。そこで遅ればせながら自分を紹介することができた。だから今日こうしてみんなと楽しくビリヤードをすることができたのです。
ホームページをやっていて本当によかったと思う瞬間です。最高の自己紹介ツール。出会う前からぼくの考えていることを伝えることができる。
きっと、ぼくが今やっていることは「自分探し」なんだと思います。自分探し。なんて青臭くて安っぽくて薄っぺらくて吐き気のする言葉。でもまぎれもなく、ここで自分について考えたことがだれかに伝わって、少しでも自分に興味を持ってくれる人が産まれた。それは自分探しであり、その結果の小さな自己実現なのでしょう。
こうして広いネットの世界の片隅で地道に自己紹介する、そのことがいつか本当に無限の人と友だちになることにつながる、そう思ってもいいような気がした、そんな裏トーナメントでのうれしい初優勝でした。
いやーほんと、猪木フィギュアを自らの力で掴み取って以来、幸運続きで。昨日もちょっと書きましたが、ビリヤードサークルに参加しまして、トーナメントではあえなく一回戦敗退したんですが一回戦敗退の人で行われた「1コケトーナメント」で見事優勝しちゃったんですよ。SIBCなんぼのもんじゃい!
いや、みんなにそう書けって言われたから書いたんですけどね。
実際は1コケトーナメントで行われた種目は真剣なナインボールとかではなく、お遊び要素たっぷりの「隠し球」という種目でした。
「隠し球」について簡単に説明しましょう。3人とか4人とか一組で対戦して、初めにくじ引きで1番から15番のうちの自分の持ち球をいくつか決めておきます。持ち球が何番かは他の人には知らせずに順番に好きな球を落としていき、自分の持ち球が台上からすべてなくなったらゲームオーバーというルールです。レベルにより持ち球の数が違うといったハンデが設けられているので、初心者から上級者までいっしょになってワイワイ楽しめます。
自分の持ち球をそれと悟られないように残し、相手の持ち球を推理しながら落としていかないといけので、ふだんのビリヤードとはまた違ったこずるい心理戦が展開されます。例えば明らかにイージーな配置の球をなぜか狙いにいかなかったら、その人はその球が持ち球だってのはバレバレなわけです。だもんでイージーな球(実は持ち球)をわざと外すといった三味線の弾きあいが繰り広げられます。
そんな中でワタクシは、ふだんのビリヤードとは関係のない三味線テクなら上級者にも決して引けをとりません。自分の持ち球を狙って外すのはもちろんのこと、
・相手がイージーなショットをミスしたときに「怪しいな〜今の7番わざと外したんじゃないっすか〜」と言ってみる(実は7番はぼくの持ち球)
・フロック(狙いとは違った動きで球が入ること)で自分の持ち球が落ちちゃったときにも、ぐっとこらえてちょっとうれしそうな表情をする
・しかもそれが演技だと見抜かれてそうだったので「フロックで落ちたのもOKなんですよね?」と確認してみる(実はフロックOKルールなのは知っている)
・あまつさえ自分の持ち球を狙わざるを得ない状況のときに、いちおう構えて狙いを定めてみておいてジャケットの袖で近くの球に触れてファールになる
といった、およそスポーツマンシップからかけはなれた三味線ソロを引きまくり連戦連勝を重ねました。
とはいえそんなのはしょせんお遊びの要素でして、やはり正攻法で黙々と自分の球以外を落としていけば必然的に勝ちに近づくともいえます。しかし、上級者は3個連続して落としたら交代とかのハンデが課せられているのでそれもかなわない。というか、15個の球のうち3個とか4個の持ち球が残るかどうかは結局のところ「運」。5個落ちたところで持ち球4個が消えてゲームオーバーになった人などもおり、まさに勝負は時の運なのです。
猪木以来の神のご加護を受け、ぼくは自分でもびっくりするくらいの持ち球の残りっぷり。決勝戦などは8個目くらいまで1個も持ち球が落ちず、結局3個くらい残して圧倒的な運で運チャンピオンの座に着いたのです。
1コケじゃなければ絶対に勝てなかったのにね。ありえないくらいのラッキーをスタンドに持つポコロコの言葉を借りれば、まさに「ラッキーなのはッ!落馬だったアアア−−−−ッ」なのです。YO!YO!
さらにその後、前回参戦時に負けたやっしーさんとナインの3セットマッチで再戦したら3−0で圧勝。「泣きの一回」でもう1セットやったらやっぱり勝ち。しかも獲った4セットのことごとくが、なんだか知らんがやっしーが真っすぐめの9をトバしてゴチ、やっしーが9狙いでスクラッチしてゴチ。恐いくらいの強運でした。
しかし、運というものは一度掴めてもいつまでも続くことはないというのも、賢明なるワタクシにはわかっております。いまや人生の書にまでランクアップしつつある「神はダイスを遊ばない」でも、運気の潮目を見極めることの重要さというものについて繰り返し語られています。
いかにこの運気を保ち発散し、下降に転じるその瞬間に収束に向かうかがポイントだわい、と思いながら今日も会社に向かいました。
そしてS橋に着いたとき、ぼくはふと気づいた。
みんな、傘持ってる。
ぼくは「人生に傘はいらない、止まない雨はない」を標語に掲げているくらいで、朝に雨が降ってなければ絶対に傘は持たない。でも帰りに雨に降られるかどうかは今日の場合別に関係ないことなのです。会社に傘あるから。
そんなことじゃなくって、けさ洗濯してしてきたばっかりだよ!朝に!なんで朝に!?しかも最近家事をさぼっていて2週間ぶりに洗濯したのに!!
たまーにしか干さないのに、しかもはりきって朝に洗濯したばっかりに雨に濡れる・・・これは不幸だァァァァッ!!!
会社についてパソコンで天気予報を見ると、果たして降水確率90%。にわかにぼくの運気は文字通り雲行きが怪しくなってきました。
しかし!「神はダイスを」でも、「博奕に必要なのは、確信である」と言っているじゃないか!降水確率90%でも帰るまで雨に打たれずに洗濯物が残っていたとしたら、この強運は本物だと信じよう!!
とか自分を奮い立たせていたんですが、昼ごろにはあえなく雨。幸運終了。あーあ。
しかも営業終了後に、しょんぼりしながら帰ろうとしていたら底石さんから内線がかかってきて、「バタバタしててだいぶ時間経っちゃったけど、嫁に男ショコラ持って帰ろうと思うんだが」。
・・・パードゥン?
まだ食べてなかったの??
金曜に会社に持っていった日は底石さんが出張で、次の月曜はぼくがお休みで、その次の火曜に給湯室の冷蔵庫を見たら空だったので月曜に底石さんが持って帰ったものとてっきり思っていました。
・・・誰かに食われた!!!
んも〜信じられません。冷蔵庫の、自分のものでないものを食べる人が、世の中にいるとはッ!!
半泣きで隣の人妻さんに訴えると、置いておいた自分のジュースがなくなったりすることは、うちの会社ではしょっちゅうあるらしいです。給湯室という男性総合職にはあまりなじみのない空間を、ぼくは甘く見ていました。あと傘立てから傘がなくなったり、机に置いといた指輪がなくなったりってことも、よくあるらしいですよ。ぼくは泣きながら猪木フィギュアをポケットにしまいました。うっ くっ ふああ ふあああ ふああ ほああ うっ くっ。
神のご加護も、ここまでですよ。
「神はダイスを」によれば、負けているときの掛け金は、ひたすら小額。小額で負け続け、次の運気の到来を待つのです。それを称して森巣博は「打たれて、打たれて、打たれ越せ」と言っています。
ギャンブル嫌いなぼくからすれば「賭けなきゃいいじゃん」と思うんですが、そうじゃないんでしょうね。きっと小額ながらも賭け続けて運気を回転させないと、次の運気はこないんでしょうね。森巣曰く、「転がるのはよい、立ち上がらないのはいけない」。「すべての人は敗者だ」。負けるに決まっているところで小さく負け続け、勝たねばならないところで一度だけ大きく勝つ。それがすなわちプロ賭人。
わかった。これからは小さく賭け続けるよ。
打たれて、打たれて、打たれ越せ。
こうつぶやきながら家路につきました。
外はおりしも、みぞれ混じりの冷たい雨。さぞや洗濯物もみぞれ混じりの冷たい洗濯物に・・・と思いながら家に着いた・・・その瞬間!!
物干し竿に洗濯ものがないッ!
久々に、隣のおばちゃんのスタンド「親切」が発動ッ!!
しかもおばちゃんは「2階に干しちゃったし量も多いんで、いいよ。あした雨が止んだらまた干しといたげる」。超・親切。
オレはやっぱり50億人に一人のラッキー・ガイかもッ!
まあ、しばらくは小さく賭けることにしときますわ。
今日もそぼ降る雨。今ごろ洗濯ものたちは隣の家のおばちゃんちの物干しで・・・。
2週間も洗濯しないでいて困ったのは、下着類が底をつくこと。くつ下は今日が最後の一足です。ワイシャツの下に着るTシャツはすでになくなってしまい、言ってみれば今日はノーブラですよお恥ずかしい。
パンツは・・・黙っていましたが今日で3日目です。でも!一番気に入ってるパンツなんで!!見ます?
まあいいや。
さて、ひと月ほど前に受けていた簿記3級。あのときは黙っていましたが、それはもちろん今後の事業のことを考慮に入れての受験だったのです。そのわりにはちっとも勉強せずに本番に臨み、そのわりにはヤマが当たってけっこうできたというアレ。
終わった直後は思った以上に解答用紙が埋まったので「ひょっとすると?」と思ったけれど、手応えもへったくれもないので合ってるかどうかはまさに神のみぞ知る、だんだん自信がなくなってきました。半ばあきらめかけていたのですが・・・。

ううう受かったァァァァァーッ!!!
今日の10時からネットで合格発表があり、会社で見て思わず小躍りしました。
周りに「簿記3級受かったんですよ!12時間で!!」と言ったら、隣の人妻さんは「あっら〜頭いいのね〜」と言ってなでなでしてくれました。わーい。ふくふくちゃんは「私なんか1年も学校行ってやっと受かったのに〜」とふくれ顔。すまんね!ひとえに幸運、なんせいま50億人に一人のラッキー・ガイ中なもんでッ!
かと思うと「取ろうとして落ちた人も周りにたくさんいるから、あんま大騒ぎしてると反感買うよ」などと言う人もおり。すいませんわかっちゃいるんです、フロックだし。ほんとすいません。
でもそんなこと言わなくてもいいじゃないですか人が喜んでるときに!そりゃ大騒ぎもしますよ!
むしろ今日は一人称ボキで。いやーボキもまさか受かってるとは思いませんでした。ボキちゃんうれしい♪
今回は門出を祝う神様のプレゼント、いまもう一回受けたら間違いなく落ちます。けど何事も、千里の道は一里から。いずれ実務に生かせるようにがんばりまーす。
昼休みの喫茶室で、道産子くんが言いました。
「『心』という字を使ってる漢字を1文字思い浮かべてください」
みなさんもぜひやってみてください。
ぼくは一瞬「炎」が思い浮かび、いやそれは「心」の漢字じゃなくってただのTIMつながりだな、いやTIMつながりなのは「心」じゃなくて「命」だななどと雑念が入ったのですが・・・。
「えーっと、アレ。どういう字だっけ、ほれ。ふるえる?」
「ふ、ふるえる?震える?心じゃないじゃないですか!」
「あーそうだっけ。じゃあ・・・怒るでいいや」
「怒るでいいんですか??」
「道産子くんはなんだったのさ」
「『志』です」
「ほー、カッコええのう。じゃあ怒るでいいよ、怒る上等」
なんでも、自分の不勉強を恥じて大学を入学しなおした道産子くんの友だちが「忘」だったり、女の子は「愛」だの「恋」だのが多かったりと、けっこうおもしろいらしい。
果たして、「心」の漢字で真っ先に思い浮かべた文字があなたの「人生のテーマ」だそうな。
というわけで、ぼくの人生のテーマは急遽「怒」に決定。まちがえて「悪」とか「悶」とかをテーマに選んでしまった人はいませんか。
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